キーON状態でヘッドライト消灯が好き

エンジン始動時はバッテリーを大切に!

皆さん、寒い冬の季節が続きますが健康状態は如何でしょうか?バイクにのるライダーには防寒対策が欠かせませんよね! 

さて、冬の期間はバイクに乗る回数が減ってきます。私のような軟弱ライダーは特にその傾向が強いです。

暫く相手をしてあげないとバイクも機嫌を損ねて、沈黙の抗議をすることが多々あります。その名ももバッテリー上がりです。(笑)

”エンジン始動せず” はバイクが軟弱ライダーに対する無言の反抗?と感じてしまうのは私だけでしょうか?(ええ、私だけに決まってます。)

弱ったバッテリーではエンジンの喝入れは無理

IGキーをONしてスタータースイッチを押しても、弱々しい音がスターターモーターから発するだけで、エンジンに火が入りません。こんな経験をした方は多いのではないでしょうか? 対策案としては下記が考えられます。

バッテリー放電防止策のまとめ

1.乗らない期間はバッテリーをバイクから外して室内保管
  (低温状態を避けて、自然放電を少しでも少なくする)

2.バイクにバッテリーを付けたまま月1回充電しておく
  (充電器が自宅にある人向け)

3.バッテリーの+端子と車両配線を接続、切断できるメインスイッチを
  DIYで取り付ける。
  (バイクの部品に流れる暗電流をゼロにする)

4.バッテリーが弱っていてもスターターモーターに
  電気エネルギーが供給できるよう工夫する。

1~3はネットを散策すると沢山関連記事があるので、そちらにお任せします。
ということで、今回のお題は№4に関する話題です。

キーON時の省エネ活動

多くのバイクはキーON(IG-ON)又は走行時において、ヘッドライトが常時点灯になると思います。これは1978年にある県が実施した交通安全運動で常時点灯の活動を推奨し、それが引き金となって1998年に正式に保安基準として常時点灯が義務化されたからです。

つまり、ライダーの意思でヘッドライトは消灯することは許されていないのです。

無理やりOFFするスイッチをDIYやアフターマッケット用品でバイクに搭載すると、スイッチを付ける行為は罰せられないが走行時にヘッドライトが点灯してなければ罰せられます。

バイクのメーカーに対しては国内製は勿論、輸入車でも走行時に消灯できないSW構造であることが義務付けされてます。

走行時にはヘッドライトONは安全面で非常に有効なので必ず守りましょう!
但し、エンジン始動前はヘッドライトはOFFさせておきたいこともあります。

バッテリーが弱っている時です。こんな時は少しでも電気エネルギーを節約して、スターターモーターに全エネルギーを投入したいものです。

さあ既存スイッチを生かして考えよう!

現状のノーマルスイッチ(SW)を活かして、キーON時にヘッドライトはOFF状態となるようにできないだろうか? ライダーの意思で然るべき時にヘッドONする機構が組み込めないか? 

いろいろと考えてみました。愛機のSRV250はH4タイプのハロゲンヘッドライトが採用されてます。ヘッドランプスイッチとランプ端子の接続は下記の通りです。

通常はLoビームがスイッチと連動することなくキーONで常時通電する仕組みになってました。配線図の詳細は割愛します。

ならば、電源バッテリーからLoビームが常時点灯する回路部分を分断してしまえば、ヘッドランプのLoビーム側は消灯できる事は誰でも判りますよね。

分断された配線を、エンジンが掛かった後に何かスイッチ(SW)を押せば修復する機構を考えてみることにします。

ノーマル配線図


リレーを使えば簡単

こんな回路を追加するとどうでしょう。
Loビームの配線を切断し、リレーとダイオードで構成する単純な回路です。

解説

1.キーONではLoビームに電源供給は無し(リレー接点OPEN)
2.パッシングSW-ONでリレーコイルに通電させる。(この時一瞬Hiビーム点灯)
3.リレー接点がONしてLoビームが点灯する。
4.Loビームが点灯した瞬間に接点下流から電源を貰いリレーコイルへの通電を確保
5.接点が一瞬でもONすればリレーが常時ONし続ける。(リレーがラッチする)
6.キーOFFするとリレーもOFFし、1の状態にもどる。



つまり、ダイオードを使うことでラッチリレーを作りヘッドライトとワイヤーハーネス間に入れ込めばOKです。

エンジンが始動した後に、パッシングSWをワンプッシュすればヘッドライトを点灯する機構ができあがりです。
(ライダーの自己責任でエンジン始動後のパッシングSW操作を必ず御願いしますね!)

もし、パッシングSW操作を忘れてしまう人(自信がない人)は、リレーコイルの上流にある電源をヘッドライトのHi側から取るのを止めて、ストップランプの上流から取るようにすれば、一度でもブレーキをかければ、リレーがラッチするのでヘッドライトの付け忘れは防げますね!


リレーの設置場所は?

実際のバイクのワイヤーハーネス上のどこにリレーを取付するのが良いか考えると、やはりヘッドライトの中のハロゲンランプとソケット部分が良いと思われます。

実際の工作とバイクへの搭載は、まだ先になりますが、出来上がったらご報告します。
たぶん、お正月休みの工作になりそうです。(笑)

最後にこのヘッドライト消灯、点灯リレーに名前を付けるたいのですが
HLR(Head Light Relay)という全くベタな名前としておきます。

ちなみに既製品も売っていますのでお気軽にビルトインしたい場合は購入しても良いかも。

フロントヘッドランプだけでなくブレーキランプも弄ってみたい方はこちら

4 件のコメント :

  1. SRV鈴2018/12/21 7:25

    以前の愛車(スポスタ1200)に、似たようなリレーを付けてました。ライトを一旦上向きにすると、点灯するものです。ブレーキランプに接続するというアイデアはすばらしいですね。私もSRVに付ける予定ですので、ブレーキにつけようかとおもいます。ありがとうございます。

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    1. SRV鈴さまへ
      こんにちは! お役に立てて幸いです。ちょっとしたパーツで人とは少し違った演出や機能を自分の愛機に追加することは楽しいですよね! これからも情報発信できるよう頑張ります!
      コメントが頂けることがこのブログを続けるモチベーションにもなってます。いつもありがとうございます。

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  2. クールな雨がチャポン2019/04/03 18:42

    初めまして、パッシングスイッチでハザード点灯させようと色々回路をあさっていてたどり着いたのですが、一つ質問させてください。
    パッシングスイッチでLoビームを点灯させるのは理解できるのですが、もしHiビームを点灯させた場合Lo,Hi,同時点灯になってしまわないかと思うのですがどうでしょうか、それとラッチグリレー(フリップフロップリレー)のマイナス側からプラス側へのダイオード、たまにこのような回路を見かけるのですがこれは何の意味があるのでしょうか、ご教授いただければ幸いです。

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    1. コメント頂きありがとうございます。Hiビームを点灯させるには
       
       A:パッシングSWを押し続ける
       B:ヘッドスイッチをLoからHiへ切り替える

      という2つの方法があります。

      Aの場合はHiとLoが同時点灯となります。
      Bの場合はHiのみ点灯となります。(同時点灯しない)

      Bの状態ではリレー接点はONのままですが、接点上流のスイッチがHiに切り替わっているので接点上流はOPENとなっています。リレー接点に12Vが供給されないのでLoは消灯です。

      又、リレーコイルの下流(-側)からコイルの上流(+側)へダイオードを入れたのは、ノイズを吸収する為です。

      コイルは誘導負荷(L負荷)です。L負荷を通電状態から遮断すると、その瞬間にコイルからスパイク性のノイズがでます。

      このノイズが車両側のハーネス側に入ると車両側の回路を誤作動、または破壊させることがあります。

      ダイオードを入れることでノイズがコイルとダイオードで吸収されるので安心です。
      フライホイールダイオードというキーワードで検索して頂くと詳細がわかると思います。

      尚、当方のSRV250の場合は仮にハロゲンランプがHiとLo同時点灯となっても発熱でヘッドランプの筐体が熱劣化することはなさそうです。ガラスと金属による構成なら熱的に余裕度はあると考えてます。

      もし、樹脂製のパーツでヘッドライト周辺が構成されていたら、同時点灯時の熱は気を付けたほうがいいですね!

      ちなみに当方が付けているLEDヘッドライト(H4タイプ)はHiとLoが同時に入力されるとHi優先となるタイプのLEDでした。

      そもそも同時点灯できないLEDヘッドライトを買ってしまいました。
      ここはちょっと残念な部分です。(同時点灯の方が私は好きなので...)

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