ツインパルックの不具合 故障と修理 Panasonic

松下電工(National)のツインパルックが点灯しない!

今から20年前は照明と言えば蛍光灯か白熱灯が主流でした。我が家のリビングも時が止まったように未だに蛍光灯照明です。(15年前に購入した年代物です!)
  • Nationnal 蛍光灯照明器具 (松下電工株式会社)
  • 品名 ツインパルック
  • 品番 HHPFZ5314E2
  • 製造 2005年
当時は蛍光灯の長寿命版ともいえるツインパルックという照明が販売され始めた頃で、従来の蛍光灯より長寿命というのがウリでした。

定格寿命はなんと16000時間です。最近のLED照明には及びませんが、一日(24時間)常時点灯させた場合でも666日(約2年)は大丈夫という計算です。

一般家庭の使い方だと一日あたり8時間ぐらいしか使わないので、3倍の6年ぐらいは蛍光灯管の交換は不要です。実際我が家も今まで交換したのは1回だけです。

そのツインパルックの調子が最近悪く、点灯までにチカチカ光る状況が続き、その後点灯するという症状が出てました。 そして昨日、ついにスイッチを入れても全くつかないという状況に至ります。

LED照明も手ごろな値段で照度も十分となっているので買い替えを検討しましたが、
『なぜ点灯しなくなったのか?』が気になり、いつものように分解調査が始まります。(笑)

点灯方式はインバーター

事前調査でツインパルックは点灯管を使った方式ではなく、インバーター方式(半導体式)であることが分かってます。

インバーター方式ということは普通に考えれば最適なスイッチング周波数で高電圧を発生させて蛍光灯本体を点灯させていると想像できます。

いろいろググってみると内部には調整抵抗があるようです。
そこまで調べてた上で、取り外しと分解を開始します。

天井に取り付けされているツインパルックを外す方法は購入時についてきた取扱説明書を見れば簡単にできました。

①シーリングカバーを反時計周りに回して外す
②中心部のコネクタを外す
③中心部の2箇所のロック部を押しながら本体を取り外す

の3ステップ完了です。

それでは、ツインパルック蛍光灯管を外した状態で見てみましょう!

蛍光灯管のコネクタ部分にネジが2箇所、反対側に1箇所あります。合計3箇所のネジ(赤○部)を緩めて分解できそうです。
分解した状態が下記となります。
想像していたより大きめの電子基板が入ってました
ここから先は自己責任での分解と調整となります。 類似の作業をする方がいましたら、くれぐれも安全面に気を付けて自己責任で実施をお願いします。

インバーター回路の調整ボリューム

インバーターとは一定の電圧を一定の時間でON-OFFさせる仕組みです。電子部品として使われるコンデンサーや抵抗値、トランス、コイル等はその値にバラツキがあります。

従って、製品に組み付けて使う際は、値のバラツキを踏まえてボリューム抵抗で出荷前に調整することが多いです。

もう15年も使っているので、まずはこの調整ボリューム抵抗の値が少しずつズレてきたのではと推定しました。 下記写真のVR1(緑○印)とVR2(黄○印)をターゲットに調整してみます。
まずはVR1を時計周り10度ステップで30度まで可変させました。次に反時計回りに同様に30度まで可変しました。 不灯のままです。

次にVR2を反時計周りに5度回してみました。
お! 調子いいようです。

2回に1回の割合で点灯するようになりました。
さらに5度回して、トータル10度回転してみると10回中、10回とも点灯に成功します。

これで完全に修理できたかは不明ですが、暫く様子見しながら継続使用してみようと思います。

文章で書くと簡単ですが、5度、10度刻みで調整して天井に取り付けて点灯確認して、また取り外してと結構な重労働です。(笑)

天井に付けたままでも調整可能ですが、絶対に止めましょう! 感電の可能性大ですから....
新品のLEDシーリングライトを購入することも考えましたが、多分もう10年ぐらいは使えそうです。
但し、蛍光灯管のツインパルックは需要と供給の関係から5年前ぐらいから高値&値上がりが続いてますので、次回蛍光灯管が寿命がくればLEDタイプに交換ですね!

7年前に格安でツインパルク蛍光灯管はStockしてますが.....
それまでは、便利なリモコンも備わったツインパルックを使っていこうと思います。



LED化の検討もあり?

今後もツインパルック蛍光管の安定的な供給があれば、修理して使うのも一案です。但し、安定供給は期待できないでしょう。ならば買い替えか?という話になりそうです。

但し、今使っているツインパルックや一般的な蛍光灯のシーリングライトのデザインが好きで今後も使い続けたい場合は中身をごっそりLEDモジュールに換装してしまう手もあります。

LEDモジュール自体は強力マグネットを使って元のシーリングライトの鉄製の内部に取付けする方法なので、今あるシーリングライトの基盤一式を取っ払って平坦な鉄板部を作り出すことができれば固定は容易なようです。

電気工事の資格が必要となる可能性大ですが、腕に覚え有り且つ感電防止に最大限注意して作業できる方は一考する価値があるかもしれませんね!

18 件のコメント :

  1. 近所のMです。
    何たる偶然。
    ウチの照明(ツイン〜)も年末あたりから不調で、パカパカしっぱなし。
    放っておくといつかは点くので、だましだまし使って来ましたが、いよいよ全く点かなくなりました。
    で、先週末にまさに「VR2」を適当にいじくって復活させたところでした。
    私は設置したまま/電源入れたままでやりましたけどね〜。
    回転させてくと点灯するのがわかるので、そこで止めれば一発OK。
    感電の危険性は・・・
    無視しました。(笑)

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    1. M様へ
      コメントありがとうございます。同じ現象がほぼ同時に発生するとは本当に不思議ですね~。 ソニータイマーならぬパルックタイマーかも(笑) 家電の故障やバイクの不具合は困ったなーと感じる反面、ブログネタになったりするので楽しみながらやってます。 

      我が家のパルックが点灯不良が再発したらMさんの調整方法を参考にやってみますね~。 

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  2. 近所のMです。
    SDRのタイヤ交換 他で来てるバイク屋から。

    居間のツインパルック、とうとうご臨終です。
    VRをいじくってもうんともすんとも言わなくなりました。基板のどこかが逝かれたのでしょう。
    で、尼で安いLEDシーリングライト(¥3999)を買って、臓器移植のなりました。
    予備も含め、蛍光灯が余ってしまったのでいかがですか?
    ご入用なら差し上げますので、お申し付けください。

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    1. 近所のMさんへ 
      先ほどソロツー帰りにNSR250の整備中にこの話になりまして、ありがたく蛍光灯を頂きました。

      当方のツインパルックの基盤は出来る限り延命させつつ、頂いた蛍光灯を使えるよう頑張りますね~  明日のレースはお怪我無いよう頑張ってください!

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  3. 全く同じ症状で壁スイッチでON-OFFを繰り返しても、点灯したりしなかったりでイライラの毎日!!
    蛍光管を交換しても症状は改善せず、「お客様相談窓口」に問い合わせても「生産完了・部品なし」
    のつれない返事。
    何か方法はあるはず!?たどり着いたのがこちらのサイトでした・・・やっと光りが見えたか~
    電子基板は写真と同じ、早速作業に取り掛り壁スイッチングは家内に任せ・VR2の半固定
    ボリュームを点灯位置まで微調整:ヤッタ~これでイライラ解消!!
    これで暫くは使えそうです、ご伝授有り難う御座いました。
    照明器具:松下電工・HFA8242 こちらを使用しています。

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    1. 匿名さまへ
      コメントありがとうございます。最近はめっきり寒いので温度によってコンデンサ容量が大きく変動する場合があると、今まで動いていた電気製品が動かなくなる症状に見舞われますよね~ 記事が役に立って何よりです。

      最近は修理ネタの記事もあまり書いていませんが、嬉しいコメントみることでもう少し記事を続けてみようかな~って そんな元気を頂けた気がします。

      もうしばらくツインパルックが現役照明器具として使えることを祈ってます!(笑)

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  4. リビングのツインパルックが蛍光灯交換を機に点灯しなくなり、必死に検索した結果こちらに辿り着きました。
    乾電池のプラス・マイナスの判別くらいしか電気に関する知識は無りませんが、画像付きで丁寧に説明して下さっていたので見事に復活させることができました。
    インバーターもコンデンサーも何が何やら全くわかっていない人間なので、どういう理屈で復活できたのかは全くわかりませんが、現在我が家のリビングは復活したツインパルックで明るく照らされています。
    本当にありがとうございました。

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    1. コメントありがとうございます。電気部品は細かい部品の集合体で何にが何だか分からないのは世の常です。(笑) 最近はLEDの照明機器に切り替わってきていますが、使い勝手も明るさもまだまだ負けてない『ツインパルック!』 もう少しだけ活躍してもらいましょう。

      物価高とかエネルギー高とか、大変な世の中になってきたので使えるものは修理しながら大切に使っていきたいものですね~

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  5. 自宅のツインパルックもブログ主様と同じ症状になり、検索したところこちらの記事を発見。業者を呼ぶこともなく解決することが出来ました。ありがとうございます😊

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    1. 匿名さまへ
      こんにちは! コメントありがとうございます。業者を呼べば、たぶん本体修理不可となり、LED照明器への交換を勧められることになったと思います。寒いと基盤上の電解コンデンサ容量が低下してくるので、ボリューム抵抗を少し調整することで無事点灯したようですね! お役に立てて嬉しく感じます。 

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  6. ブログ主様
    我が家の照明はツインパルクを交換してもチカチカが止まらずもう機器交換だなと、次何を買うか調べていたが、何とかならないかリサーチ中ブログ記事を拝見。
    ダメもとで参考にVR2を15度回転。
    さっきまでのチカチカがウソの様に
    正常に点灯! 大変助かりました。
    しかし、こんな有益な情報あまり出回ってないのが不思議でした。

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    1. コメントありがとうございます 。お気に入りの 照明器具は 長く使いたいものですよね〜
      今後も ツインパルックが 末永く 点灯 してくれることを期待しましょう。点かなくなったら、また微調整で乗り切れるかもwww

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  7. うちのも真似したらつきました。ありがたいです。

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    1. コメントありがとうございます。ちょっとの手間で延命できるので安全に気を付けてやってみると、お得なツインパルックの蛍光管もまだまだ現役で頑張れそうですね!

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  8. ブログ主様
    うちの蛍光灯も点かなくなってググったらここを発見しました。1993年製です。1999年に半田クラックを修理した際、全部品を半田盛りしたのでそれ以来故障知らずでした。しかしついに点かなくなりましたが、その症状は「全くウンともスンとも言わない」です。(豆球だけは点きますが)
    頼みの綱の半固定ボリューム調整でも何ともなりませんでした。
    さすがに専用制御IC(AN6779K)が壊れているのではないかと・・。
    ということで、うまくいかないこともあるよ、という例でした。参考まで。

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    1. コメントありがとうございます。1993年製ですね! 冷静に考えると約20年間、きっちり働いてくれた照明器具だと思えば十分寿命を全うしてくれたということかもしれません。 電子部品レベルで考えれば、コンデンサの容量を新品当時の容量に復活(コンデンサだけ交換)すれば、まだまだ  という思いもありますが、時代はLEDのようです。 ずいぶんお安く買えるので我が家も1年前にパルックさんの御役目は終わって、LEDに替え換えました。

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    2. 返信ありがとうございます。
      お言葉ですが、『約30年』です。W
      阪神大震災も耐え抜いた気丈なヤツだったのですが、さすがに成仏させようと思います。(あっと、基板ASSYだけは部品取りに取っておこう)

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    3. あ そうでした。もう私も年寄りになって頭がボケてきたかも(笑)

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ご理解頂ければ幸いです。