旧型バイクの正しい維持方法(部品編) 

旧型バイクの維持は大変?



バイクが好きな人達は大きく分けると二通りに分けることができます。

一つは基本は最新鋭の装備が揃った新車を買って、数年すると次の新車へ乗り換えるタイプ。いろんなバイクに乗りたい人。

もう一つは、中古でしか手に入らないお気に入りのバイクを長く乗る人。
そのバイクへの思い入れが強いと、手放すことできず、次のバイクを買い増す為、気付くとバイクが2台、3台状態となるので家族の理解が必要となりますね。


旧型バイク(古いバイク)を維持メンテしながら調子いい状態で乗ると、気分もまた爽快です。
そんな、旧型を愛するライダー達の悩みはなんでしょうか?

ショップにメンテを依頼する場合も自分でメンテする場合も、交換部品がバイクメーカーから提供されなくなった場合が一番困ることだと思います。

補給部品の供給期間

バイクメーカーはバイクが生産終了しても部品は供給し続ける義務(法的規制)があります。
製造者責任とも言われています。一般にバイクには10年という規制がかけられます。

ただしこの10年は以下の部品に限られます。

  • 重要保安部品
  • 機能を維持するための部品

それ以外の部品は比較的早く、在庫なし 再販売無し 品番抹消 等の悲しい言葉で手に入らなくなります。特に外装のカウルやカバー、内装に関係する部品などはそれがなくとも基本機能が妨げられる訳ではなく、車両生産終了とともに在庫が減っていきますので注意が必要です。

スズキ、ホンダ、ヤマハ、KAWASAKIの日本メーカーは16年ぐらいまでは比較的容易に入手可能ではないかと個人的には思ってます。 たぶんこの順番で補給品が入手しやすいと思います。
ヤマハとKAWASAKIは同じぐらいのイメージです。(私的感覚)

但し、20年25年と経過すると手に入らなくなる部品が増えてくるものです。
バイクの見栄えに関係するカウル、タンク、メーター、シートなどは新品が欲しい部品が手に入り難くなるのは困った物ですね!

意外かもしれませんが、BMW、ハーレー、トライアンフなどの方が部品を20年30年と供給してくれるので、長く付き合いたいのなら海外製のバイクもいいかもしれません。

神対応のホンダ

「NSR250R」の補修部品を期間限定で一部再生産

ホンダさんは2016年より、生産終了モデルの一部車種の純正部品を生産設備や金型の修繕を行い再生産する活動を開始したことを覚えているでしょか?

2017年は「NSR250R」用のパーツが12品目、計22点再生産されました。
MC21、MC28用の「インシュレーター」「ジェットニードルセット」等の純正キャブレター関連るパーツを再販してくれました。

又、「スロットルケーブル」「チョークケーブル」などのケーブルワイヤ製品も再販対象となった経緯があります。

但し、無期限に再販売するわけでなく受注生産方式として、受注期間を2017年5月15日~6月6日という結構短い期間で受付した背景があります
そうはいっても、非常に注文数が少なかった場合は再生産そのものが中止されましたが...

このおかげでNSR250Rを大切に維持している方は、ずいぶん救われたと思います。
同様の対応はCB750Fourも対象となりました。

(引用元:ホンダ)


愛機SRV250の状況

ここで調べると補給パーツが購入可否が確認できます。
パソコン版です。

PC版パーツカタログ(別ウィンドウで開きます)

このページで『販売終了』とメッセージが出るといつも悲しいです...

オークションを活用せよ

ヤフオクやメルカリを使えば再販不可、販売終了品となった部品も手に入れることができます。世の中の旧型バイクが生き延びれているのはオークションのおかげと言えます。

愛機SRV250Sもオークションで部品をコツコツ集めています。不人気車の為、まだまだ使える部品が100~200円で出品されているのをまとめて落札し、送料もまとめてもらって購入(落札)するので部品費用としては非常に安くできてます。


よく、旧型バイクの維持はお金が掛かると言われますが、主に故障時の工賃なので自分で新品部品を交換するなら、さほどコストはかかりません。

中古品で良ければもっとリーズナブルに維持できます。DIYが趣味な人はトライするのも良いと思います。

仮にショップさんから部品がないので修理できませんと言われた場合でも、自分で部品を持ち込めば対応してくれる良心的なショップはまだ存在してますので、DIYしない人でも部品だけ落札するのも一案です。

但し、ブレーキ関係はプロにやってもらって下さいね。命を預けるブレーキですから...

Stock Hunterの整理整頓

以前、職場の同僚が家に来た時、バフ掛け用のグラインダーのアタッチメント、研磨材の青棒、赤棒、白棒を探すことになったのですが、整理整頓しておらず探すのに難儀しました。

ということで、本日は雨天なのでStock品を整理しました。
並べてみると、必要以上に部品がStocksてあるのに気がつきました。もうこれ以上部品Stockは不要な状況です。(笑)

新品部品はスポークだけかな。後は中古品をリビルドして保管してあるものばかりです。
大物のホイールやハンドルポスト、エンジンヘッドカバー、その他もろもろありますが
写真は割愛します。

もう一台SRV250を手に入れたら、すぐにメンテナンスが開始できそうですね(笑)



なんか人間のアレと似てる?

キャブレターとインマニ(ゴム製)が何故か目に付いたので何となく合体させてみました。インマニはツインキャブレターに取り付けますので2つあります。
フロントバンクとリアバンクシリンダー用で若干形状が異なっています。




合体させると...なんだか人間の心臓のように見えます。

バイクは心臓がエンジンと言われますが、キャブレターも重要部品です。

エンジンの上に位置し、重力の力も借りながらガソリンを噴射するダウンドラフトタイプのツインキャブレターは、その形状からも心臓部と言えるのではと思います。


知恵袋

さて、最後にちょっとお勉強のお時間です。
キャブレターとエンジンシリンダーを繋ぐこのインテークマニホールド。略してインマニと呼ばれるこの部品は何故金属ではなく、ゴムなのか?

ゴムはダンパーにも使われるのでV型エンジンの振動をキャブレターに伝えないようにしているという役目も確かにあるかもしれません。 

但し、本来の意図はゴム材料は熱伝導率が低くいので灼熱の夏の高温環境でエンジンからも発熱というガソリン燃料にとっては厳しい状態の時に、キャブレター側への熱伝導を抑える役目があるのです。

キャブレター内部のガソリン燃料の温度を抑えられることでパーコレーションを防止しています。
但し、熱伝導をブロックしているので、逆に冬場は燃料が温まりにくいというデメリットもあります。
SRV250にキャブヒーターが付いているのは、このゴム製のインマニとパーコーション防止の関係があるのです。

パーコレーション

本来ガソリンはキャブレターで気化してシリンダーに送る役目があります。但し、キャブレターが熱くなりすぎるとキャブレターより前の段階(例えば燃料ホース内部)で温度が高い為に気化して、燃料パイプ内で気泡を発生させることがあります。 

こういった状態ではキャブレター内で燃料が吹き出したり、ガソリンの気泡が燃調を狂わせたたりします。エンジンの熱がキャブレターに過剰に伝わると、エンジンが冷えるまで症状は治りません。

最近のバイクはインジェクションで燃料を吹くので、影響はほどんど無いと思えばいいとおもいます。


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