ホンダ N-VAN 実車レビュー
軽自動車なのに広大な空間を作り出したホンダの意欲作N-VANの実車レビューです。
ちなみに関連記事も後で読んで下さいね。
2018年N-ONEのレビューはこちら
正式なデーラー発表まではちょっと早いかもと思いつつ近くのお店を覗くと +STYLE FUN の黄色が鎮座していたので思わず激写してきました。
全長…3395mm 全幅…1475mm 全高…1880mm ホイールベース…2520mm
モデルはハイル―フの+STYLE FUN(プラススタイルファン)です。事前情報としてはいろいろ仕入れてましたが、実車を初めて見ることができました。この車の一番の特徴である積載性は実車を見れは直ぐに体感できます。納得のスペースでした!
「+STYLE FUN プラススタイルファン」はキャンパーはもちろんアウトドアが好きな人には気になる存在ではないでしょうか?
左側はピラーレス
N-VANの特徴としてセンターピラー(左側)レスがあります。ダイハツタントではおなじみですがホンダ初ですね。
ピラーが無い? じゃあシートベルトはどこに固定されるの? よーく見て下さい。ドアからシートベルトが固定される方式ですね。 気が付きましたか?
ピラーが無い? じゃあシートベルトはどこに固定されるの? よーく見て下さい。ドアからシートベルトが固定される方式ですね。 気が付きましたか?
ちなみにフロントドアは90度の角度まで開きますので、なんでも飲みこんでしまいそうな空間が左側にも現れます。
内部空間
助手席を収納した状態で前後方向180㎝以上の寸法がありました。このスペースはもちろん車中泊愛好者には魅力でしょうね。私はバイクが積みたい派ですが..運転車に最大限のスペースを与える為かエアコンボタン類は助手席側にはみ出し気味です。この割り切りが良いですね。電動ミラーも乗用車のようにパワーウィンドスイッチの近くに設置してありました。 それにしても助手席が床下に綺麗に収まってます。
ヘッドレストの格納は?
後部座席を床に収納する際にヘッドレストは外して決まった場所に保管できるようになってます。こういった気配りがうれしいですね。助手席のヘッドレストの格納場所はドア内側に綺麗に嵌ってます。はみ出し量を最大限まで抑えて設計されたのがわかります。 拘りが素敵ですね!
床下への収納ギミック
これは皆さんが実車を見て確認してきてください。すばらしいの一言です。ヒントの写真を載せておきます。但し、ちょっと残念なのはフルフラットな床を作り出す為かリアシートの座面と背もたれ部は薄くて座り心地を追求してはいけないレベルです。背もたれは倒れない機構と思われます。自分でいろいろ弄りましたが後ろに倒せませんでした。もちろん前後にスライドもしません。
POWER-OUTLET
テールをゲートを開けると左側面に100Vの電源が180Wまで対応できるPOWER-OUTLETが装備されてました。まさに至れり尽くせりです。休日のBBQやキャンプやバイクを運んでトランポとして使うことができる頼もしい一台となるでしょう。これが軽自動車かと思うほど広い内部空間を実現しています。
大量の荷物を高く積み上げた時は、ロープとフックでしっかり固定したいものです。そんな要望も叶えるフックが床面に4個ついてました。
◇後部座席に近い側(左)
◇テールゲートに近い側(右)
床は頑丈にできてました。そのままバイクを載せても大丈夫なのかもと思ったぐらいです。
◇工具
ハイルーフ仕様がお勧め
お勧めはハイルーフ仕様です。実車を見て確信しました。広大な内部空間は天井が高いこととが大きく起因しています。室内高を利用したロッドホルダーや網棚など付ければ、釣りやサーフィンなど遊びの宝庫です。どこからでもアクセス可能な頼もしい奴ですね
エンジンルーム
さて、エンジンルームはどうでしょうか? 車室内を最大に確保するためにエンジンルームは最小限にしたはず。そもそもボンネットの奥行きが少ないです。エンジンを本当にここから入れれるのか? 今度は工場見学でも行ってみたい気分です。S07B型ターボエンジン+CVT
素晴らしい! その集積密度がハンパないです。設計者の苦労を労いたい...
ナンバープレートの裏側にも各種の部品が実装されてますね!。全てのスペースを有効活用しています。 凄いの一言ですね~。 私の個人的な興味から写真で紹介してますが、雑誌等ではコメントしない部分なのかもしれません。
拡大写真を見ると青い円筒形のオイルフィルター(青色)が見えます。 メンテナンス好きな人はうれしい位置? なのでしょうか?
N-BOX用のライセンスフレームとか流用できるならサードパーティ製のリーズナブルなものが既に発売済みなので、購入時に純正品でドレスアップする部分と、廉価に類似品で代用する部分に分けて選定すると購入時の費用削減になるかもね!。
既に発売されているNシリーズの部品がどのくらい流用できるのか?今後の要確認事項です。
参考にN-WGNのエンジンルームを載せます。これは我が家にある1台です。基本的なレイアウトは同じかなって思ってましたが、結構異なる部分があります。ウォッシャー液タンクとリレーボックスの位置が逆転してます。
新開発のVTECエンジン(S07B型)
N直列3気筒660cc最高出力:58ps/7300rpm
最大トルク:6.6kgm/4800rpm
トランスミッション:CVT or 6速MT
直列3気筒660ccターボ
最高出力:64ps/6000rpm
最大トルク:10.6kgm/2600rpm
トランスミッション:CVT
駆動方式:FF or 4WD
最後にわがまま言わせて貰えるなら、6速マニュアル4WDのターボ設定が欲しい!
皆さん! そう思いませんか?
今までのNシリーズに搭載されていたS07A型も良いエンジンだったのですが、N-BOXのフルモデルチェンジからはS07B型へ変更されました。もちろんN-VANも新型エンジンが搭載されています。ノンターボでも走りはいいのではないでしょうか? 但し、フル積載で走る機会が多い人は迷わずターボをお勧めします。
N-VAN専用の足回り
大量の荷物を積みながら走ることが想定される車です。リアサスペンションは強化されているようです。我が家のN-WGNの比ではありません。写真が不鮮明でごめんなさい。(昔乗っていたバモスは板バネだった....)
トーションビームのサイズ・板厚も強化されているように感じます。我が家のN-WGNと比べて...
プログレッシブスプリングが採用されてダンパーも低フリクションを狙ったものとのこと。
大きな荷物を積んだ状態でも快適な乗り心地を考えて作られていますね。
スペアタイヤも別体式です。最近のトレンドのパンク修理キットでないのは重量物を積んだ時に修理キットでは心細いからかな?
参考までにN-WGNのサスペンション
エクステリア
ヘッドランプ周辺の意匠性も車の雰囲気や遊び心にマッチしてます。LEDと円形ライトを見事に調和させてますね。尚、スライドドアを手動で開閉してみたのですが電動状態でなくとも十分な軽さでした。以前バモスを所有してましたが、バモスの重さ?と比べると何か機構におまじないが掛かっているのでは? と思ってしまいました。 このあたりも皆さんがお店で実車でよく確認してみて下さい。
◇天井側のリンク機構
◇床側のリンク機構
そして驚いたのが後部座席のガラス窓....
今時この機構を採用する理由は? 軽量化 コストダウン それともN-VANらしさ?
自分としては微妙です。 ここは評価が分かれる部分かもしれません。
バモスの回転ハンドル手動式で良いので窓は下にスライドして欲しかったかも。
N-VANのテンパータイヤは、どこに?
実車を下から覗き込んだ時にテンパータイヤ(スペアタイヤ)が見えます。
アクセス方法が分かりました。 なんと!なんと! リアのバンパーを取り外すとタイヤを外すレバーが現れナット4本を外せば、床下のタイヤを外すことができるようです。
仕事で使うこともある車ですからタイヤ修理(交換)もスピード優先ということでパンク修理キットではなく別体式タイヤにしたのは納得です。
この方式はフランス車ではよく見かける方式です。
仕事で使うこともある車ですからタイヤ修理(交換)もスピード優先ということでパンク修理キットではなく別体式タイヤにしたのは納得です。
この方式はフランス車ではよく見かける方式です。
バンパー取り外しの状態
レバーが見えますね! テンパータイヤも正面から見えます。
この状態からさらに覗き込むと、サスペンションやマフラーの取り回しが良く見えます。こんなアングルはなかなか見ることができません。
先にお伝えしたようにサスペンション周りの強化が分かります。
もう一つ裏技をお伝えすると、昔乗っていたバモスでやっていたのですが、テンパータイヤのホイールの凹んでいる方を上にしてテンパータイヤを収納すると、その凹んだ部分に非常用の備品や工具などを収納できるんです。 写真を見る限りではホイールの凹んだ部分は標準では下向きになっているように見えます。向きを変えると収納スペースが生まれます。
キャンピング等で車中泊用のサブバッテリーの置き場に困ったらこのタイヤの収納エリアを工夫すればなんとかなるかもしれませんね!
もう一つ裏技をお伝えすると、昔乗っていたバモスでやっていたのですが、テンパータイヤのホイールの凹んでいる方を上にしてテンパータイヤを収納すると、その凹んだ部分に非常用の備品や工具などを収納できるんです。 写真を見る限りではホイールの凹んだ部分は標準では下向きになっているように見えます。向きを変えると収納スペースが生まれます。
キャンピング等で車中泊用のサブバッテリーの置き場に困ったらこのタイヤの収納エリアを工夫すればなんとかなるかもしれませんね!
それでは荷台の方に話題を移します。N-VANの特徴を表すショットはこの角度からではないでしょうか?実物に荷物が乗った状態でイメージがより鮮明になりました。
広大な荷台の活用
BOXティッシュは指定席!
ハイルーフの空間を生かして、運転席と助手席上のルーフコンソールは便利です。BOXティッシュが逆さまに置かれてます。もちろんティッシュはコンソールの底面に穴が開いており一番取りやすいい状態にレイアウトできます。これってユーザー目線の開発力が半端ないってことですよね!
花粉症でいきなりくしゃみが出そうになっても、このN-VANならティッシュの取り遅れはぜったいありえません。(笑)
結構な大容量ですよ。飾りではなく実用的なのです。
ナビ取り付け場所と配線
ナビが入るスペースも十分あります。自分でDIYで取り付けする時も軽自動車という制約とは裏腹に付けやすいかもしれません。
早く試乗車にのってみたい!
試乗ができたらまたレポしますね。
SNSで全国のN-VANファンに伝えて欲しいです。よろしくお願いします。
SNSで全国のN-VANファンに伝えて欲しいです。よろしくお願いします。
無限のトランポを発見
鈴鹿サーキット(8耐)でトランポの実車を友人が見てきてくれました。。めっちゃかっこよかったとのこと。早く街中でバイクを積んで走る姿が見たい!
軽自動車を安く購入するには?
発売直後は値引きは難しいとは思いますが、じっくり検討して良い営業マンさんをみつければきっと満足の購入ができるとおもいます。
私がN-WGNを購入したときの記録はこちら!(←私もX氏でも紹介されました)
おまけ
代車でN-ONEを運転しました。 2018年N-ONEのレビューはこちら
車のシートをマッサージチェアーにしたい方はこちら!
こんにちは!はじめまして。
返信削除現在14年目のバモス・ホビオに乗っています。
あちらこちらが腐ってきて、来年2月の車検時には20万円超えになりそうなので
それを頭金に・・・と思案中です。
レビュー、大変参考になりました。
こちらは雪国なので4WDを選ぶことになりますが、CVTの4WDの実燃費はどんなもんでしょうね?
どちらにしても現在のホビオ4WDの燃費は10km/L前後。その5割り増しは走ってくれるんだろうなぁ・・・
どうもありがとうございました。m(__)m
匿名様
返信削除コメントありがとうございます。 私も約2年前にバモスターボ2WDからN-WGNに買い替えており今回の新エンジンの良さは知ってます。N-WGNはエコモードで走れば15km/Lはいきます。たまたまデーラーで見れたのでレビーしてみました。お役に立てて幸いです。
私もアクティから乗り換えるのに選択肢に入れていますが、お値段がかなり高いので、少し待とうかなと思っています。多分、将来EVバージョンも追加されれば、更に選択肢は広がるのではないかと思っています。あと、好みにぴったしの色が無いのが残念です。
返信削除コメントありがとうございます。お値段は確かに高いと感じてます。但し、過去に私がバモスターボを購入した経緯を紹介すると2000年に購入し2016年まで無故障で乗ることができました。10年スパンで乗る気持ちがあれば他車に対して10~20万円高のコスト差は薄まるかもしれません。今でも燃費は良くなってますがEVがでれば最強かもしれませんね! 100V電源を持つ災害非常用のシェルターの役目が担える車になって欲しです。
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