アイドリングストップ機能の無効化  その② VOLVO V40

なにそれ! かっこ悪いから止めて(怒)

前回、意匠的にはオリジナリティーがあって、実用的な逸品ができたと自己満足で終わったスイッチ増設。コストもほぼゼロという簡易スイッチは息子には好評だったものの、車の所有者たる我が家の奥様には全否定されました。

理由が簡単です。『異物が飛び出していてカッコ悪すぎる』というデザイン的な話です。
さっさと取り外して欲しいという怒号の指令が下ります。(悲)

とはいえ、ブログ主はアイドリングストップボタンがどうしても欲しい! 
ヤフオクに出ているボタン付きパネルを12,000~16,000円で落札するしか道はないのか...と意気消沈していたブログ主。

もう少し調べてみると、ボルボ正規ディーラによってはV40D4モデルに無いスイッチを勝手に増設していると門前払いを受ける可能性もあることが分かってきた。

正規ディーラー購入者ならともかく、ネットオークションで買って、飛び込みで入ってきた客に対しては改造ボタンはご法度?ではないかと心配になってきた。

やはり、見た目はディーラーのサービスの方に無改造という印象を与えたい。
何かいい方法はないかと考え続けたところ1つのアイデアが浮びます。
パネルの基板自体に手を加える作戦です。

下の写真で示した赤〇はダミースイッチで機能が割り当てられてないスイッチです。
縦列駐車支援機能がオプションでついているモデルはこのボタンにマークが付いています。

機能なしモデルはマーク無しです。但し、マークは無くともパネル表面スイッチは押せる構造となっていたので、エアコンパネル自体を分解して内部観察することにします。

信号を追ってジャンパー線で繋げ

赤〇印スイッチを押すと、黄〇印スイッチが押されたかのように、信号が内部ICに入力されるよう基板にジャンパー線飛ばします。何度も言いますが、失敗が怖いのでまずはオークションで同一品を入手して実験です。(送料込み2000円) 

左が車両オリジナル、右がヤフオク購入品です。全く同じものでした。左のオリジナル品は大切に保管しておきます。

ちなみに右側のヤフオク品をV40に搭載して全てのスイッチの機能をON-OFFさせて確認したところ正常に制御されていました。

つまり落札したパネルスイッチは全機能正常です。先に調べておかないと、改造したから正常動作しないのか、落札品に何らかの初期故障があったのかが分からなくなります。
ちなみに、縦列駐車支援機能付きモデルはこんなマーク[”P"+"ハンドル"]がついてます。

パネルの分解は容易

ネジ数か所を外すとパカっと基板と御対面できます。
数多くのパネルスイッチはモーメンタリースイッチなのでON-OFFした状態を一旦ICが入力を受けて状態を記憶するようになっています。

ICの端子ピッチも狭いので結露に対して端子間でリークしないよう防湿剤が塗ってありました。下記基板写真は裏側から撮った写真です。

ちなみにスイッチASSYの製造メーカーは日本のアルプス電気でした。品質面や性能面では期待できるメーカーでした。VOLVOさんは日本の部品メーカが好きなのでしょうか?
パネルボタンが押されると、どうやって基板に信号が入るのか? その仕組みはテレビのリモコンとかと同じ仕組みでした。

基板表面に銅箔(金メッキ?)があり、そのむき出しの部分に導電性のゴムが面で押しつけられることでパターン間が導通する仕組みです。下記写真の右側にある緑色の基盤にゴム挟まれて、左側の物理ボタンが押されるとゴムが押されて基盤に押し付けられる構造です。
ちなみに、ゴムの抵抗値を測定すると約50Ω(白色〇部)でした。
一方、基板側を観察してみるとパネルの左下にある空きスイッチとアイドリングストップキャンセルスイッチ部は同じ形の銅箔部となっています。いずれもAとBは同電位、CとDは同電位となってます。(銅箔パターンで繋がってますね!)

つまり、ゴムの面が押されると(AとB)、(CとD)が50Ω以下で接続されるようになります。

更にテスターでパターンを探っていくと空きスイッチとキャンセルスイッチのCとDはスイッチが押されない状態でも同電位(抵抗値で約1.5Ω)ということが分かりました。

回路が分かる方なら想像付くと思いますが、空きスイッチのBとアイドリングスイッチのBにジャンパー線を繋げば、上手くいきそうです。
入力部分はアーススイッチとなっている場合がほとんどなので、CとDはアース。
AとBは5V電源にプルアップ抵抗で吊られて、スイッチへの通電電流を確保。
そしてA,Bは保護抵抗を経由してICに入っていると想定できます。

A,BがHiならスイッチが押されていない。Loなら押されていることを電気的に感知しているはず。老眼のブログ主が全パターンの引き回しを追うのは無理です。凡その回路図を頭の中で妄想しながらジャンパー線飛ばします。(笑)
円形上の銅箔に対して、ゴム当たり円面積は小さく設計されてます。
従って、基板へジャンパー線をはんだ付けする際は、最小限の量で銅箔の円周に近い部分にはんだ付けするようにしてください。

そうしないと基板の面とゴムの面がピッタリ接触しないのでゴムの当たり面が劣化してくる可能性があります。

尚、ジャンパー線によってプルアップ抵抗が並列に2個つながるので、通電電流が約2倍になるので、そのリスクが分かる人のみ覚悟してコテ握ってください。(瞬間的な通電なのでそれほどリスクとは思わないが…)
※この改造をするとVOLVOの一切の保証もなくなりますし、何か重大な故障が発生するかもしれません。ブログ主は一切の責任を負いません。トライする方は自己責任でお願いします。

作動確認

無事に成功することができました。もうカミさんにかっこ悪いと言われないし、ディーラーに修理持ち込みすることがあっても門前払いさせられることもないでしょう。

時間ができたら、ジャンパー線を飛ばした部分に信号割り込ませたいです。エンジン始動したら数秒後に1回だけ50msぐらいLo信号が自動的に入力される回路を付ければ、イニシャルでアイドリングストップが無効状態で運転開始できます。

エンジン始動→ボタンONのひと手間を省きたいですね~(笑)

ボルボオーナー様にまた怒られた

それなりに例のマークDIYして左下のスイッチに貼ってみたのですが、これも1日で却下されました。カミさん曰く、『かっこ悪い』そうです。

こういう手作り感がブログ主は好きですが、ブログ主の車じゃないのでオーナー様の言うとおり、従いますよ~(笑)

2 件のコメント :

  1. こんにちは。
    私もアイドリングストップ機能嫌いでーす

    整備時にアイドルストップが機能すると動作確認がめんどくさいという理由で、ボンネットが開いてるのを感知してアイドル継続させるセンサー搭載だったりしませんかね?

    またはバッテリーが低電圧と誤認させるような事ができれば始動時の操作が不要になりませんかねー

    おそらくは釈迦に説法でしょうけども。。。

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    1. コメントありがとうございます。

      ボンネット開閉状態の検知でアイドルストップ機能キャンセル可能だったら嬉しい!

      たぶんこの車(V40)は無理っぽい。サブバッテリーが満充電でなければ、永久にアイドリングストップしないという情報もありました。

      但し、カミさんがシートヒーター多用するのでメインバッテリーが弱ってくるので仕方なくメインバッテリー充電すると、サブバッテリーも充電されてしまうという副作用(笑)

      仕方なくまずは基板を攻めてスイッチだけは追加してみました。(笑)

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