バイクと早期救命処置


ツーリングは安全第一

バイクは楽しい。ツーリングで仲間と遠出し、四季折々の風景を満喫し美味しい物を食べながらバイクは勿論、趣味のことや家族のことをあれこれ話しをする。 まったり過ごす贅沢な時間がまた楽しいのだ。

バイクの事故

バイク事故は車によりもケガを負いやすい。鉄板に覆われた車の室内で運転するのと、体が剥き出しのバイクを比較すれば誰でも分かること。 だからバイクに乗らないでというのはよく聞くはなしだ。 事故をすれば即転倒、体の打ち所が悪く大ケガにつながる可能性は高い。だからこそライダーは交通マナーをきっちり守り、出発から帰宅まで安全第一で走ることが大切だと思う。 また次回に楽しいツーリングに行ける様に....

ツーリング仲間はもちろん、偶然出会うライダーが事故を起こすことはゼロではない。そんな状況に遭遇した場合は人命第一で何でも協力したいと思う。

ライダーの本質

『バイク乗りに悪い人はいない』 という話を自分は信じている。すれ違い様に手を上げて挨拶するライダー同士の姿は何処にいってもみられる光景。ソローツーリングであても心の鼓動はエンジンの鼓動となって他のライダーと繋がっているに違いない。



救命処置

もし、出かけた先でバイク事故の現場に遭遇したらどうしよう? 例えばコーナーを立ち上がったところで一台又は数台のバイクが事故って止まっていたら.... その場合は皆で協力して人命優先で救命行動をして欲しい。自分も進んで行動するつもりだ。

事故現場での対応

実際にどんな手順で何をすべきか考えてみた。

状況確認と初動

  • 事故現場で二次交通災害が発生しないよう現場安全確保をする。
  • 目立つ荷物を道路に置き、この先何かあることを後続車両に気が付かせる。
  • 声掛けして意識が有無を確認し直ぐに119番通報する。
  • 適度に声掛けを続けてケガ人を落ち着かせる。
  • 『大丈夫ですよ』の声掛けして安心させる。
  • 首や頸椎を痛めた場合は急にヘルメットを取るのは危険です。
  • まずはケガ人と意志の疎通をしてゆっくり取る。または取らないを判断する。

ケガの処置

  • 大量出血でし止血が必要ならハンカチやバイク荷物の固定ネット等を使って止血する。
  • 止血は傷口から心臓に近い箇所をハンカチやバイクネット等で締める。
  • 何もなければ止血部を直接圧迫する(直接圧迫止血法)

心肺停止だったら..

ケガしたライダーに大きな声で呼びかけ、肩を叩いて刺激しても反応がない場合はどうすればいいのだろうか? 遭遇する可能性はゼロではない。

例えば転倒時に強い衝突や胸部圧迫等で心臓が一次的に正しく鼓動しない状態(=心室細動)だったら....

一般的には心臓が止まると脳も15秒以内に意識が無くなります。 その状態が3~4分以上続くと回復するのが困難となる。 命を取り留めたとしても後遺症が脳に残る可能性が高いということである。


心肺蘇生

心肺蘇生とは止まってしまった心臓と呼吸の動きを助ける方法です。心配停止の場合は迷わず以下を行ってほしい。(できれば講習会等で一通り体験すると良い)
  • 胸骨圧迫:胸を強く圧迫して心臓から血液を体に送ることを補助(30回を1セット)
  • 人工呼吸:顎を上げて気道を確保し鼻をつまんで息を吹き込みます。(2回を1セット)
上記を交互に繰り返し行います。心臓の鼓動や呼吸が戻るまで諦めずに続けて下さい。救急車が到着するまで仲間の命をつなぐのは貴方です。

AED自動体外式除細動器

心臓が停止状態とはいえ、正確には心臓が小刻みに震え(=細動)、血液を送るポンプの働きができていない状況となっているのです。

心室の細動が続くと血液が送れません。 こんな時は電気ショックを与えて、心臓の鼓動を正常に回復させる必要があります。その装置はAEDと呼ばれています。 主に空港・駅・学校など公共の場に設置です。
AED: Automated External Defibrillator


小型のAEDがあればツールリング時にグループに1台備えておくことができるかもしれない。
2015年当時に救命ライダー!「走るAED」を全国配置し、助かる命を守りたい という活動をしていた方のことを思い出す。




応急手当の講習

実は心肺蘇生とAEDの使い方をセットで受講してみた。練習用の人形に対してだが胸骨圧迫と人工呼吸を何度も繰り返し練習して体に覚え込ませた。 この経験が役に立つかはわからないが、家に帰ってからもテキストを見て何度も復讐しておいた。
 


AEDとは、そもそも「心室細動」という状態をストップさせ、その後の心臓マッサージで効率よく血液を体内に循環させる為に使用するものです。

救急隊が到着するまでにAEDの電気ショックが行われた場合は(しなかった場合より) 約2倍も社会復帰率が上がるらしい。 

安全で楽しいツーリングとなるよう交通マナーを守っていこう!


   

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