レンジフィルターとラジエターの関係 TIGER800

バイクの洗車と部分洗浄


本日のお題は台所用品が意外とバイク用品として使える件について書いてみたいと思います。台所もバイクの下回りも油や水で絶えず汚れすので共通項はあります。
バイクの場合は更に泥や砂に晒されるので一度汚れると厄介です。

ついつい放置しがちになりますが、自分の場合は日頃から汚れは早いうちに洗車して、バイク全体を綺麗な状態にしています。綺麗なバイクに乗るのは気分が良いですよね~

それに不具合がもしあった場合(クラックやボルトのゆるみ、ハーネスの亀裂)もすぐに発見できる利点もあります。


但し、強固に汚れが生じてなかなか掃除できない部分はあります。例えばチェーンオイルと砂と水でコテコテに固まってフロントスプロケットカバー内部に溜まるのは良くある話。 滅多に開ける箇所ではありませんが、確認すると驚くほど汚れが堆積したりしていります。

実は、先日のTiger800のフロントスプロケットの消耗具合を確認する為にカバーを取り外したときは、おお! こりゃ凄いぞ!状態だったので簡単に掃除しておきました。






又、更に驚いたのは44,000kmほど走行した実績を持つTiger800のフロントスプロケットの歯が思いのほか消耗が少なくまだ使えそうだったこと。

前オーナーさんからフロント&リアとも交換した覚えがないと聞いていたので、フロントは相当摩耗しているのだろうと思い込んでいたので意外でした。

もう一つ驚いたことはSRV250の取付ナットが32mmの大きさで『でかい!』と驚いていた事をあざ笑うかのようにTiger800のボルトが36mmとSRV250よりも大きかったことです。(笑) 

こりゃ交換時はインパクトレンチがマジで必要かもしれません.....
スプロケットの歯の組み合わせを変えて、減速比をハイギヤード化することも将来的にはチャレンジするつもりです。

タイガー800の場合はリアスプロケットを変更する可能性が高いです。
フロント36mmナットは手強そうですから。(笑)

家庭用洗剤は万能品

話は変わりますが、皆さんのご家庭(台所)にはガスコンロ(又はIHコンロ)の上にレンジフードがあると思います。ここも常に油まみれになる場所ですね。

そしてフード内にはフィルターが設置されているはずです。金属製の板2枚構成が一般的ですね。主婦の皆さんは金属製フィルターた直接油まみれになるのを避けるために不燃性の繊維でできた薄い布のようなフィルターを付けたりしてるはずです。

定期的な掃除が大切

この金属製フィルタを掃除するのは結構大変です。油が強固に固まってなかなか落ちにくいものです。それでも家庭用洗剤を表面に塗布しつつ時間を置いた後に熱湯とブラシでこすれば取れるものです。

ということで掃除の様子を紹介!



これはレンジフードトップメーカー富士工業の製品です。
業界では良く知られた富士工業。いつも良い品を市場に提供してくれてます。

最近の物はスチール製で油を弾く塗料を塗ったものが主流になっています。
私がちまちまと掃除しているのは、かなり古い?タイプの品です。
オールアルミ製の少しレアな品

商品名:スロットフィルタⅡ
材質:アルミ
板厚:〇〇mm
サイズ:縦342mm×横298mm
重量:〇〇g/枚
使用方法:2枚1組

我が家は築14年程、なぜこんな古いタイプのフィルタなのか? といいますと....
実はこのフィルタは我が家の台所用ではないのです。

愛知県にあるキンブルという中古品店で仕入れてきた使い古された品なのです。
しかも、中古品だけに値段は驚異の43円(2枚1組)



フードフィルタとラジエターガードの関係

さてさて、ここからはバイクの話になります。

オールアルミタイプで軽量! 加工も容易!
そしてサイズは 342×298 mm 
板厚は約1.5mmで軽量

冒頭のTiger800の写真を良く見て下さい。横幅340ぐらいで四角形の部分が見えてきましたか? そうなんです。ラジエターとサイズが近いですよね~

ということでキンブルという中古屋に行ったのは最初からラジエターガードの素材探しにでかけたのです。(笑)

Tiger800のラジエターのコアサイズは?

横:約335mm
縦:約240mm

いいじゃないですか~ それじゃあDIY始めましょう!
イメージはこんな感じです。(笑)


ちなみに約1万円の高級既製品はこんな感じ






さて手作りでこのクオリティを達成するのは困難と最初から妥協しながら、
楽しいDIYのお時間です。(笑)
手作り感満載のラジエターガード作成をご紹介します。

まずはサイズ度外視でフィッティング作業です。まずはイメージが大切ということで当ててみました。

良い感じですよ~(少し有頂天モード)


この富士工業のフィルターは薄いアルミに縦のスリットを入れつつ、強度を維持する為にスリットを抜いた部材を斜めにして配列しています。

こうすることでエア流量を稼ぎ強度も維持するという素晴らしい形状なのです。
光の透過具合で分かりますよね~


職人加工でサイズ合わせ

別に私が職人という訳ではありません。(笑)
専用工具も見本作品もない中で手探り状態でフィルターをラジエターガードへ変身させていく工程を紹介します。 正しくは『素人加工でサイズ合わせ』ですね!

①軽さと強度を兼ね備える為に厚さ約1.5mmの4辺にリブを立てて頑丈に仕上げてます。
②強度が弱くなるデメリットがあるのを理解しつつリブを平面にしていきます。
③リブの裏側にはまだ調理油の残骸が....
④とりあえず平面になりました。(強度が全くありません。不安です。)



強度がないペラペラのアルミ板になってしまいますが....
加工の為には致し方ありません。

Tiger800の分解

ラジエター周辺を分解してみましょう!
タンク横とラジエター横の樹脂カウル(黒色)を取り除くとラジエター側面が見えます。


この側面についている樹脂部品も取っ払います。ネジは六角レンチじゃなかったので、トルクスレンチを使いました。


余分なものを取っ払います。
露になったラジエターコアの全貌です。


ラジエターガードを固定する為のネジを物色すると、ラジエター下側にちょうど良いネジがあります。



このネジを固定に使うべくアルミ板の加工を進めていきました。
曲げ加工は直線が出るように木材の角部を使って木で打ち曲げします。



そしてネジ固定部を曲げ起こして作り込んでいきます。なんだか中学校の時の技術家庭科という授業で作ったブリキの塵取りを工作した記憶が蘇ります。あの頃からこの種の作業は大好きだった私....

今回唯一の電動工具の登場です。


無事に穴あけ完了です。


ラジエター本体に上から被せてます。


下側のネジを使って友締めして完成!


ね! 上手くいったでしょ! と言いたいところだけど......
実は問題が発覚しました。バイクは走ります。飾り物ではありませんよね。
絶えず振動があるわけです。

アルミ板の強度が無さ過ぎて走ってギャップを乗り越える度にラジエター周辺から音が聞こえます。 固定方法はまあまあだとしてもアルミ板の強度が無さ過ぎてラジエター本体と干渉してしまいました。

というわけで今回は『失敗ネタ』となりました。
もう少し考えてみることにします。

追記

とある方からラジエターガードのギフトが送られてきました。
紹介記事はこちら

やっぱ空冷エンジンのシンプルさには敵いません。



 

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