キャストホイールのタイヤ交換に挑戦 TIGER800

PPバンドを使えば誰でもできるタイヤ交換

この記事は2020年10月31日に実施したリアタイヤ交換に引き続いて11月22日にフロントタイヤとフロントディスクパットを交換した内容を追記しています。

フロントタイヤ交換はページの後半に追記してますので、その記事だけ読む方は次のリンクから2をクリックしてください。

タイガー800 リアタイヤの交換(2020年10月31日)

数日前のことです。TIGER800のカバーが風でめくれていたので裾を下まで降ろそうとリアタイヤをふと見ると、『あれ!? パンクじゃん』 思わず声を出しました。
三重県の青山高原にツーリングに行った後にずっとカバーを掛けていたまま放置していたのでスネてしまったのでしょうか?(笑)

タイヤの空気が抜けています。新たなパンクなのか過去に修理した部分が不完全で少しずつ空気が抜けてきたのかは分かりません。

どっちにしてもリアタイヤの溝はそろそろ寿命です。『タイヤ交換しなさい!』という紙のお告げと受け取りタイヤ交換をすることにします。

誰でもできるタイヤ交換(キャストホイール編)です。というと少し言いすぎでしょうか?(笑)
前日夜から必要な物を一式揃えておきました。

タイヤ交換作業台をDIY

数年前に近所の建売住宅の大工さんに声掛けて、もらった端材が役に立ちそうです。
長さ530mm 厚さ40mm 釘一本で四角に組み上げれば570mm×570mmのタイヤ作業台の出来上がり、釘一本では若干強度が心配ですが、一度や二度の作業なら多分、大丈夫でしょう!? 作業後は場所取るので分解し易いことも重要ですよね!(笑)
タイヤレバーとリムガードは各2本ありました。SRV250のタイヤ交換で何度も使っていたものです。レバーはグリップも付いてない安物だったので、念のためモノタロウの新品2本(グリップ付き)を投入します。リムガード(青)も新品のタイヤレバーに2個付いてました。

そして肝心のタイヤは中古品です。(入手経路はここを参照)

リアタイヤを分解せよ!

センタースタンドを立ててトップボックスを取り外せばTIGER800のリアタイヤは浮いた状態になります。このままボルトを緩めてシャフトを抜く作業をするとタイヤの自重が悪さしてシャフトを抜くのが難儀です。 ソケットサイズは27mmです。
力仕事は嫌いなので浮いたタイヤの下に板を噛ませて置きます。高さ調整はゴムの三角ストッパーを適度に喰い込ませていけばピッタリの高さになります。
ボルトは取ればシャフトも『スポッ♪』と抜けますね~
その後は板ごと後ろに引っ張ればタイヤも持ち上げずにスイングアームから引っ張りだせます。

パンダジャッキでビード落とし?

パンダジャッキの電動化とかいう見出しで随分前に準備してあった板付きのパンダジャッキを使ってビードを落としに挑戦です。初めてのやり方ですがこれでビード落としができるのでしょうか?

本来ならビードブレーカーを使った方が手軽で簡単なのでしょうが、ビードブレーカーは大きな物ですし、保管場所も困るのでパンダジャッキを使ったやり方でトライしてみましょう!

先ほど紹介したタイヤ作業台(木枠)をタイヤに添えてブロック塀に立てかけます。そしてブロック塀に平行に適度な距離でトヨタノアのリアタイヤが....

もちろんリアタイヤには木を当ててタイヤ全体で荷重を受けるようにしておきます。

TIGER800のタイヤ側には適度な大きさの木がジャッキが伸びる毎にグイグイとめり込んでいきます。
ポンという音と共にビードが落ちました。(一発で上手くいったのでラッキーでした)

ネットとかでは場所を変えながら何度か繰り返すといいみたいなコメントがあったので、一回で行けば大満足! ここまでほとんど力仕事はありません。(笑)
スプロケットが付いたまま作業してしまいましたが、事前にハブごと分離しておけば、もっと作業が楽だったかも.....

同様に反対側のリムを落とします。反対側は木の当てる位置の微調整で2回程ジャッキをクルクルして当て直しました。リムが落ちるとこんな感じになります。

キャストホイールからタイヤを外せ!

タイヤレバーの使い方はYoutubeの動画とかで実演が見れるのでそちらで勉強してもらうのが一番確実です。コツはビードをキャストホイールの中央に寄せて、一番深い所にある状態でタイヤlレバーを二本使ってタイヤをゆっくり持ち上げ、キャストホイールを乗り越えさせることでしょうか?
つまり、レバー側の動きよりも、レバーと対角線にあるタイヤの腹を膝でしっかり押さえこんで、なるべくタイヤレバー側の隙間(ギャップ)を多く確保してあげながらレバーを返していくのが肝心です。
図解しますと、リム断面図で分かるようにリム中央は凹んでいるので、タイヤの片側を膝でしっかりと押し込んでリム(ホイール)の中央部分にタイヤを持ってくると、レバー側の隙間が確保できるのでタイヤレバーと軽い力でタイヤを外すことができます。(タイヤを嵌める時も同じ原理)

L1>L2なのでタイヤを脱着するときはタイヤの脱着時はL2となる位置で作業する(膝で押し付ける)ことが重要です。
リムガードを横に滑らせながら、少しずつタイヤレバーで作業すれば、殆ど力は要りません。
残った部分は手で引っ張り上げていけば、レバーを使わなくてもタイヤはキャストを乗り上げて、あっというまに下記のような状態になりました。
お次はタイヤの裏表をひっくり返してディスクローター側を上にします。今回驚いたのが、ミシュランのアナキーⅢの特性なのか? TIGER800のキャストホイールが素晴らしいのか?

ディスクローター側から手でキャストを引っ張りだすとレバーを使わずともスルッとタイヤからキャストが取れました。驚きです! シリコンスプレーの効果でしょうか?
そして新しいタイヤ中古タイヤにシリコンスプレー塗ってホイールをスコっと放り込みます。
タイヤも摩擦がないとスコっとホイールが入りますな~

いやいや、『しまったぁ~! 今回はタイヤをPPバンドを使って嵌めるんだった―』 いつもの癖でホイールをタイヤにぶち込んでしまいました。

タイヤ交換って外すよりも嵌めるのが大変なんですよね~ 慣れた人なら簡単かもしれませんがブログ主はタイヤを嵌めるのが苦手です。

もちろんタイヤを嵌めるときはビードクリームでゴムとホイールがスベスベ状態にすることを忘れてはいけません。無い場合は濃いめの石鹸水で代用する方法もあるそうです。

古いタイヤの脱着やアドベンチャー用タイヤでゴムの剛性が強い、又はゴム自体がが伸び難い場合はキャストホイールとゴムが擦れる部分に禁断の?シリコンスプレーを吹いておくと、スベスベ度が半端なく効果的! ゴムとキャストの摩擦が低減されて作業がはかどりますよ!

さてさて、スコッと入ってしまったキャストホイールを一旦取り外します。(爆)

しかたないので腕力を使ってキャストホイールを中古タイヤから引っ張りだします。ところがあら不思議! シリコンスプレーの効果絶大で怪力使わなくてもスルッと取れました。(ラッキー)

PPバンドを準備せよ!

PPとはナイロンの材質記号です。正式名称ポリプロピレン (Polypropylene)です。今回はネットで知ったPPバンドを使ってタイヤを嵌めてみます。なんでもタイヤレバーが要らないとか...

等間隔になるようにPPバンドで6箇所を締めあげていきます。コツは両側のタイヤの端がピッタリとくっつくように締め上げることです。
6箇所縛ったら、PPバンドとホイールが擦れる部分も含めて、両側のタイヤ端が合わさった部分に塗ります。スプレーで直接吹きかけると、必要ない部分にも飛ぶので、キッチンペーパーにスプレーを吹いてタイヤにヌリヌリするやり方がいいと思います。
キャストの一辺をタイヤに差し込みます。空気を入れるバルブが付いている側を先にタイヤに入れてしまうのがいいでしょう! タイヤの転がる向き(⇒マーク)が表示されている場合は、しっかり確認した後に作業してくださいね!

差し込んだ後はその対角にある出っ張ったキャスト側を静かにお尻で押し付けます(笑)
少しずつキャストがタイヤ側にめり込んでいきます。PPバンドも薄いので何の抵抗もなくスルッと入ります。とは言っても最後は両足で体重掛けて最後の一押し!あっさりと驚くほど簡単にタイヤが嵌りました。 確かに嵌める時にタイヤレバーは使いませんね!(驚)
ハサミでPPバンドをパツン♪ パツン♪ と切っていきます。

ビード上げ

さて、今回一番の心配なビード上げ作業です。もともと中古タイヤで変な癖がついてビードが変形していたりするとビード上げが上手くいかないと言われています。

先ほどのPPバンドを切った瞬間にタイヤの反発力でビードがキャストホイールの外側に『パン♪』と弾けてくれればいいのですが、上記写真のようにイマイチな状態でした。

強力なコンプレッサーが自宅にあるわけでなく、小型の電動空気入れがあるだけです。これでビードが上がってくれるのでしょうか?
結論:ダメです。 こんな小型の電動コンプレッサじゃビードは上がってくれません。(爆)

車で5分のガソリンスタンドへタイヤごと持っていくことにします。それが早いし確実ですから! そうしましょう、そうしましょう。
3kgf/cm2の圧力で空気を入れていきます。少しずつ膨らみながら、最期は両面のビードが上がり切った時の爆音『パン♪』が2回(両面)聞こえればOKです。

自宅に持って帰って空気圧を正確にチェックしておきました。3kgf/cm2で値はOK!

写真撮り忘れましたが、バランス取りもちゃんとやりましたよ。

さてここからタイヤをバイクに嵌める復元作業を開始しても良かったのですが、折角はずしたリアタイヤ一式なのでベアリング類にグリスアップすることにしました。

ベアリングのグリスアップ

ディスクブレーキローター部のベアリング

ゴムカバーを外します


ベアリング部の蓋を外します。薄い金属ヘラみたいなものでゆっくり傷つけないようにね~
ゾイルグリスを注入して蓋してしておきました。

スプロケット取付部のベアリング

こちらも同様に塗り込みます。(笑)
同じく蓋をします。ゴムカバーも綺麗にしておきましょう!
こんなところ(裏側)にもヌリヌリします。 意味あるのかな?

ハブダンパー部のベアリング

ヌルヌリ、そしてヌリヌリ
SRV250のようにクルクル回るホイールになぁ~れ!
最後にハブダンパー組み込んでバイクに組み付けて作業完了しました。
走行距離が5万キロを超えてきたタイガーちゃんにしっかり潤い与えることができたので大満足。
タイヤ交換をショップでやってもらうと、こういった細かなことがやれないので、コツさえ覚えればタイヤ交換もDIYでやってみる価値はあるかと思います。

今回はリムガードをしっかり装着して木枠も作って作業したのでホイールのリムに傷は付きませんでした。木枠は貸出可能ですので必要な方はどうぞお声をお掛けくださいね~
シャフトの表面にもグリスをタップリ塗りたくっておきます!

Before After

中古タイヤですが溝がタップリ残っているので2年ぐらいは乗れるかな?
PPバンド方式でタイヤ交換も苦でなくなったことだし、これからも中古タイヤ方式でお金を掛けないバイクライフを心がけます。(笑)

試走

シリコンスプレー吹いたのでタイヤが滑るのが怖いのでエア漏れ有無の確認を兼ねて、少し試走しました。表面についてしまったシリコンをアスファルトと砂利道で削ぎ落とす恐怖の試走タイムです。(笑)
エア漏れもなさそうです。この位の走り方じゃわからんかも.....

その他

取り外したタイヤを裏側からみてみると、パンク修理の痕跡が2箇所。一つは前オーナーさんの時の痕でこちらはしっかりと補修されてました。

もう一か所はブロブ主が処置した部分で圧入したゴム材が捥げていることが分かりました。多分ここから少しずつエアーが抜けていたのだと思います。
残ったDIYのお題はフロントタイヤの交換とチェーンの交換かな~

フロントタイヤの溝状態は?

ちなみにフロントはあと2000km位は走れそう。(下の写真)
本日は天気よさげなバイク日和なのでリアだけ交換してフロントは次回へ持ち越しです。
追記:11月22日

フロントタイヤの交換(2020年11月22日)

リアタイヤ交換に続いてフロントタイヤの交換をしました。リアタイヤと同様にフロントタイヤもヤフオクで落札下中古タイヤを使います。(笑)

天気予報では晴れのち曇り。午後から雨が降っても慌てないようにトヨタノアの3列目シートが道具置き場となってます。

タイガー800 フロントタイヤの取り外し

まずはフロントを浮かす準備です。TIGER800はSRV250同様にセンタースタンドがありますので、スタンド立てた上体でサンプガード(アンダーガード)の下に木製の椅子を入れるだけで簡単にフロントが浮きます。
TIGER800は右側にフロントのシャフトを固定する六角ボルトが2本あります。このボルトを緩めて外します
それなりのトルクで締め付けられてますので、テコの原理で楽して緩めましょう!
取れました。お次はシャフトを抜く作業に取り掛かります。

格安六角ナット編

事前にホームセンターで買った格安の17mmの六角ナット100円でもシャフトを緩めることができました。

正規工具編

ハードオフで買った17mmの六角レンチ(ソケット部は12.7角)なら、恥ずかしくない絵ずらでの撮影できます。この品はハードオフで中古品400円で購入したっけな~(詳細はここ

点火プラグ脱着ソケット編

そして意外にも、その辺に転がっていた昔の標準プラグの脱着ソケットも17mmの六角だったりする。こんなことならホームセンターやハードオフで購入不用だったかもね~(笑)
予想以上に強度あって十分使えるぞ~
シャフトを左回ししならが徐々に抜いてください。ちなみにタイヤと地面の隙間が埋まるぐらいの木切れを入れておくと、タイヤの自重がシャフトに加わらないので楽に抜けますし、タイヤがスコット落ちるころもありません。この方法はお勧めです。

忘れちゃいけないブレーキキャリパー

シャフト抜く前にフロントブレーキのキャリパーの主要ネジ類を外さねばなりません。

1.パッドピンプラグ(蓋)をマイナスドライバー緩めて外す。(硬いので前日にCRC556を吹き付けておきましょう!←ネジ山を絶対に舐めないよう注意!
2.蓋を取るとパッドピンが奥にあるので六角レンチで緩めておく。
ピンを十分緩めてキャリパー本体を取ったら(下記3)ピンを抜けばOK
3.パッドピン緩めた状態でボルト2箇所を抜いてキャリパーを取り外す。
この順序で行ないます。
以前にブレーキパットを点検した時に書いた記事を見ると分りやすいかもね!
こちらを参照下さい。

そしてシャフトを抜きます。タイヤからスペーサー2個が落ちやすいので傷が付かないよう気お付けながらシャフト抜いてください。スペーサーはアルミ製で傷が付きやすいです。
タイヤの空気を抜きます。キャップ取っ手から中心にある凸部を押すと空気が『プシュー♪』って抜けてきます。最後にタイヤを膝や足で押して空気をできる限り抜いておきます。
次はお待ちかねのビード落としですね!

タイガー800 タイヤビード落とし

リアタイヤの時と同様にパンダジャッキの先端に木切れを付けた日曜素人メンテ道具の登場です。レイアウトはこんな感じです。
左側には木枠でディスクローターを逃がしつつタイヤとホイールを固定してます。木枠の左にはブロックの頑丈な壁があります。

右側にはノアのリアタイヤの下側に木を添えてパンダジャッキの底辺に当てます。
タイヤの上側の木片はタイヤが右側に倒れてくるのを支える役目をしています。
今回はビードが落ちる瞬間を動画にしてみました。
ビードが落ちる瞬間に独特の音がしてますね! さて木枠にセットしてタイヤを外しを始めましょう!
パンダジャッキで落としたビード部から少しずつタイヤを手や足で押してビード全体を全て落とします。
その後に反対側のビードも落とします。先ほどと同じでハンダジャッキ方式で落としてます。写真や動画は割愛します。

タイヤレバーでビードを外せ!

タイヤレバーを使ってビードをホイールから外します。その前にタイヤとホイールの潤滑の為にシリコンスプレーを吹いておきました。(おまじない)
リムプロテクターを使って傷つきを防止します。
2本使ってビード持ち上げて、一本を真ん中に入れます。そして外側の2本を更に外側にセットして『グイィ♪』と持ち上げます。
ここまでくれば、後はこの繰り返しでビードをリムから外していきます。少しずつやれば全く力は要りません。
使い終えたリムプロテクターは紐を引っ張って中から取り出して再利用します。
全周ビードがリムの外側に外れました。
最初からこんな感じで始めれば、プロテクターを割り込ませる作業も少ないです。今回は最初に白色2個だけ差し込んだのでちょっと失敗かな(笑)

下図は反対面のビードがリムの内側にある状態でプロテクターだけ着けて写真撮った状態写真です。
リアホイールをタイヤから抜く時は手でグイグイと引っ張りだせばシリコンパワーで摩擦もなくスルッと抜けました。ところがリアタイヤはそうはいきません。

17インチからフロント19インチへサイズアップ、タイヤの幅も狭いからでしょうか? タイヤレバーを使わないと最終的にホイールがタイヤから抜けませんでした。

ちょっと力仕事が増えました。この作業は慎重にお願いします。くれぐれもタイヤレバーの先端でリムやホイール本体を傷物にしないようにね!

その後はシリコンスプレーのおかげか、ある程度タイヤが外れてくると後は体重掛けてタイヤを外側に曲げると徐々に外れてきました。
やっと見たかった状態になりました。タイヤレバー使用開始から20分程経過してます。
力仕事の後は座って落ち着いてできる作業に切り替えます。(笑) リアタイヤ交換時でもやったベアリングへのグリスアップです。

まずはゴム製のシールをマイナスドライバーで持ち上げて取り外します。亀裂入らないよう全周少しずつ持ち上げて取るのがコツですかね~
ありゃ!? このグリスは何じゃらホイ! まさかベアリングからはみ出たの?
とりあえず、このグリスは取り除きました。誰かが意図的にベアリングの外側に塗ったんでしょうか? そしてベアリング本体のカバーを取り外すと...
潤いが無いグリスの塊が...こりゃいけませんな~ 今回注入するグリスはリアのゾイルグリスから一転してモリブデングリスを入れてみることにします。なんでかって? ゾイルグリス高いんですよ~
このモリブデングリスは愛知県にあるキンブルという中古&買取専門店で420円で購入した品です。こんなに大量なグリスがあっても、絶対に使いきれんですたい!(どこの方言ですか?)

ツーリングのお仲間や近所の方でモリブデングリス必要なら好きなだけ使ってください。
この際タップリと塗り込みますよ~
そしてシールで蓋します。(再利用) 余分なグリスも指で取り除いておきましょう!
この位ならグリス残っててもいいですよね。ゴムのリングを嵌めて片側は完成です。

そしてもう一箇所! 反対側のグリスアップ開始! 同じようにシールを開けてからグリスを注入します。こっちは指じゃなくて綿棒を使いました。
綿の繊維がグリスに混ざるかも?と思いましたが、綿の先を強く擦らなきゃ大丈夫でしょう。ちょっといい加減になってきたかも(笑)

なぜ指でやらないかって、先の作業でビニール手袋破れてて指先がグリスで真っ黒になったからですたい。(どこの方言?)
シールで蓋します。(再利用) そしてゴムのリングを嵌めます。
これで細かい作業は完成! 終始座ってやる作業なので楽チンでした。

再びPPバンド(ナイロンバンド)

リアタイヤの時に活躍したPPバンドが登場です。
適当な長さにバンドを切ってバンドストッパーを準備します。ストッパーの使い方は実に簡単です。
こんな感じです。バンドの先端を外側に折ってストッパーの枠に下から通します。
バンドの輪の中にストッパーの梁を各々入れ込みます
バンドの先端(短い方)を引っ張れば絞まってきます。こんな簡単な機構だけど良く絞まって強度あります。機構考えた人って凄いですね!
前回リア17インチでバンド6本だったので、サイズアップのフロント19インチなのでバンド7本にしています。効果は不明です。
貝のようにピタット閉じた状態にするのが良いとか...(先人の教え)
そして、TIGER800はこんな状態で放置されたまま。近所で目立つだろうな~ ガレージ欲しい。(笑)

ホイールを押し込め!

ホイールとタイヤが擦れる部分にシリコンスプレーを『プシュー♪』と前処理しておきます。タイヤ側のPPバンドにもスプレーです。そうリムと擦れる部分のPPバンドの潤滑が大切です。

リアタイヤの交換の時はホイールにお尻を乗せるだけ、にゅるりと嵌り、最後は足で体重かけたら嵌ったのでフロントも同じように楽勝かと思いきや、結構苦戦しました。同じようにはいきませんでした。

フロントはホイールを木枠に置いてタイヤを覆い被せるような配置とします。そして、タイヤに体重を掛けて(足で踏んで)少しずつホイールに入れ込むようにします。コツは少しずつです。
ここまでくれば、最後の一踏みで完全にタイヤがリムに嵌ります。
このフロントタイヤは2017年製の中古品で少し硬かったら難儀したのかな~
それとも、インチサイズがアップしてタイヤの幅が狭いと入れにくいのかも。
バンドはハサミかカッターで切ってくださいね~ バンドの再利用は諦めてください。
間髪いれず、この状態でガソリンスタンドへノアで運びます。そして空気圧2kgf/cm2でビードを上げていきます。
最期は両面のビードが上がり切った時の爆音『パン♪』が2回(両面)聞こえればOKです。その後、規定の空気圧が2.5kgf/cm2だと気が付いたのはブログを書いているときでした。後日、2.5kgf/cm2まで空気入れなくちゃ。(笑)
シャフトにもグリスを付けて(え!?こっちはゾイルグリス? シャフトなんて回転しないし使う箇所が逆なんじゃないの! とツッコミ入りそうです。
タイヤ交換は完了です。誰かが付けて下さった白マークを目安に締め付けてトルクレンチ使いませんでした。
タイヤのサイズと空気圧の覚え書きです。
  • FR:100/90 - 19 M/C 57V 2.5 bar
  • RR:150/70 R 17 M/C 69V 2.9 bar
今回フロントを100/90から110/80としたけど2.5berでいいよね?

グリスアップ後のクルクル度合い(動画)

グリスアップ後にキャリパーとの摩擦が無い状態でどれほどクルクルするのかを動画にしてみました。これくらい回れば燃費向上にも繋がると密かに期待してます。(笑)

ブレーキキャリパーのグリスアップ

モリブデングリスが大量にあるからという訳でもありませんが、キャリパーにもグリスを塗り込んでおきました。
グイィと引っ張るとスライドピン(シャフト?)がスポッと抜けます。
シャフトの金属表面に錆とか発生していると、キャリパー本体とサポートとの動きが阻害されて、ブレーキの引きずりが発生してしまいます。

滑らかな動きが必要な部分なので表面とゴムブーツの中にグリスを適量塗ります。この時はモリブデングリスを塗りましたが、後日引きずりが少しあったので、ゴムブーツの中を新品同様に洗浄して、より高級品?のZOILグリスを塗りました。

これでほぼ引きずりは無くなりました。
もう片側も同じような作業ですが写真は割愛します。

キャリパーピストン揉み出し

ピストンが飛び出さないように木を挟んでます。
今までピストンが外部に出ていなかった部分はピカピカです。外部に出ていたところの掃除をします。家庭用洗剤と歯ブラシで十分だと思います。
なぜ掃除するかと言いますと、新品のパットは消耗したパットより厚みがあるので、新品を付けるとピストンの汚れた部分がキャリパー内のシール部分を傷つけてしまうおそれがあるからです。(バイク屋さんでパット替えてもらう場合は、こんな感じの掃除するかな~)
綺麗に掃除できたら、ブレーキレバーを握って、ピストン出してはピストンをキャリパー側に押し戻しての繰り返し。いわゆる揉み出し作業をやっておきます。
その際にメタルラバーを吹き掛けて、炭酸の泡?でピストンとシール部の汚れも浮き出します。何度もやるとピストンを押し込む感覚が軽くなってスーッと入ります。

そしてブレーキレバーを握っていくと2つあるピストンも同時に出てくるようになります。こうなるとブレーキフィーリングが格段によくなります。
地味な作業ですがブレーキフィーリングに拘る人はお勧めの作業です。

シンターメタルパットの装着

ブレーキパットの新品を装着します。やっと新品を使う出番がやってきました。(笑)
古い方もまだ使えそうだけど交換しちゃいます。
そんなに頻繁にキャリパー分解しないしね! ちなみにマニュアルによると、まだまだ十二分に?使えたりして(笑)

そんなに分解しないと言いつつ、初号機のSRV250は年1回はOH(オーバーホール)してますが....
ディスクローターが最初に当たる側だけ少しテーパー付けておきます。おまじないです。
パットピンについたダスト類も取り除いて、グリス塗っておきます。
ピンとバットの孔がスムーズにスライドしますように! ブレーキバットの引きずり防止に効果あるのかな~ ピストンが当たる部分にモリブデングリス!

塗りすぎてパット面やディスクに付かないよう最新注意でお願いします。余分なグリスは最後に取り除いてね! ブレーキ等を整備する方は自己責任でお願いします。
ちなみにディスクの厚みは4.15mmでした。使用限界は確か4.0mm もしかしてそろそろですか? やっぱ5万キロ超えてくると消耗してくるんですね~
この日は15時から床屋の予約を入れていたので、この後はキャリパー本体(左右)をさっさと付けてTIGER800で床屋に行きました。

ブレーキの効きはブラボー効果?で利きが凄く良くなりました。本当によくなったのかは分りませんな~ 但し、レバーを握ったときにジワーっと効き具合が増すようになり、ブレーキフィーリングが確実に良くなりました!

バイクをバンクさせるのは封印してます。まだシリコンパワーがタイヤサイドに残っていると大変です。スリップし易くなっているはず!

ということで床屋から帰宅後にタイヤ接地面を洗浄してシリコンオフして、中古タイヤの中央からサイドに向かってのR面を電動サンダーで整えて、中古タイヤ補完計画は完了です。(長文失礼しました)         

2 件のコメント :

  1. ゼファーです。
    タイヤ交換まで行っちゃうんですね♪自分は、ほとんどバイク屋任せです(笑)。
    今年は、暖冬なので、まだまだ走ります♪

    体調に気をつけていきましょう♪

    返信削除
  2. ゼファーさんへ

    こんちには! お久しぶりです(笑)
    タイヤやブレーキは命に関わる部分なので、基本はバイク屋まかせが良いと思います。

    自分は変態?ライダーでやりたがりの性格なので、初めてのことにチャレンジして少しずつやれるようになるのが楽しい性格なのでやっちゃってます。(爆)

    これから寒くなりますが、落ち葉、雨、雪、凍結意外なら冬でも走ってますので、また見かけたら声掛け合いましょう! 

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コメント頂いた内容は非定期の確認となりますので返信が遅くなることがあります。
ご理解頂ければ幸いです。