Leo Vinceで軽量化 TIGER800

純正マフラーは嫌いじゃない...


TIGER800の純正マフラーは結構お気に入りだったりする。いきなり私的感想で申し訳けあrませんが、純正マフラーはステンレス製で錆知らず、少し黄色掛かった色合いや、その形状(デザイン)も嫌いじゃありません。

そもそも800ccのエンジンを搭載しているので、マフラーを替えてパワーを向上させたいという欲求もありません。このまま純正マフラー一筋でい十分だと思ってました。

そうは言うものの、ヤフオクでタイガー800用のマフラーが出品されると安ければポチっとしてみてもいいかな~ くらいの軽い気持ちでウォッチしていました。

心の奥では変えてみたいという無意識化の欲望があったのかもしれません。(笑)
そんなある日、カーボン製マフラーが25000円でヤフオクで出品されてました。

誰かは不明ですが一名入札してたので、例のごとくオークション終了直前で値が吊り上がっていくのかな~と思いつつ傍観するする予定でした。

魔が差したのしょか? 気が付く津お遊びのつもりで+500円高い入札価格を入力してしまったのです。

落札できるとは到底思ってなかったのでそのままパソコンを閉じて、入札したことさえ忘れてその日はベッドで熟睡。
次の朝起きてスマホを見ると何やら通知が.... え、まさか落札できちゃったの?
税込み価格で送料込み価格にすると2万円後半になってしまいました。

落札できてしまった物は、仕方がないのでクーポン1000円引きとか、PayPay5%バックとか適用させつつ支払いを済ませます。思いもよらない出費です.....

じっくり見た後に入札しなかったので、中古品としての状態がちょっと心配です。(笑)
PayPayの支払い原資はRakuten MiniとGalaxy A7だったりします。。(ボソ)

次の日には早速、マフラーが到着していました。

梱包ダンボールがデカい...

勝手な思い込みとは怖いものです。落札したマフラーはスリップオンです。つまり消音部分とエキゾースト部が分離できるタイプでした。

当然分離された状態でコンパクトにまとめられてダンボールで送付されてくると思ってました。解体がメインの業者さんは手間暇掛けて分解などしませんね~。

だって、現物のまま清掃もせずに送っちゃう方が耐費用効果を考えれば断然いいですから!
多分個人出品者から落札した場合は予想してコンパクトな梱包形態になっていたでしょう。

到着当日は中も確かめることなく、放置状態でした。 あまり興味ないのに落札しちゃったことがバレちゃいます。(ボソ)

ちなみにカミさんの目を気にして御機嫌伺いをすると、ほぼ無関心... ラッキーです!
最近はバイクの部品類が宅配で送られてくる頻度も少なかったからかな?

落札品の状態

一目で中古品だと分かりますな~(当たりまえですが...)
  • 車両取付用のボルトが欠品
  • ステンレスのパイプは錆だらけ
  • カーボンサイレンサーの劣化は少
  • 但し、カーボンの色が一部変色
  • バッフルが爆音仕様なのか標準品かは不明
  • バッフルはネジを外せば取り外し可
  • Leo Vinceのロゴ部に少々傷有り
  • 連結部のスプリングは錆無し
いろいろ書きましたが、中古品の状態としては機能すれば十分なので、分解して少しずつ清掃してリビルトすることにします。

Leo Vinceはイタリアの有名どころのメーカーだったのですが倒産してしまって保守部品は期待できないとか...

正確には別会社が資本投入してブランドは残っているという状況だと理解しています。 まだ部品は出るのかもしれませが、リビルドして大切に使わさせて頂きます。(笑)

分解清掃と重量測定

今回入手したマフラーの一番気になっている点は、その重量です。純正マフラーが6kgほどあるのに対して、どの位軽量化できるのか? それだけが気になるポイントなのです。

先に書いたようにモアパワーも求めてませんし、爆音にしたいとも思いません。
サイレンサーの材質はカーボンとかチタンだと軽量化できると思いますが、純正オプションのARROWマフラーは中古品が少ないです。

ならば、サイレンサーはカーボンでいいか?
そんな単純なロジックだけで決めちゃいます。

ビジュアル的にはTIGER800のフレームとエンジンが黒色なのでマフラーの太鼓部分(消音部分)も黒系がいいかな? と後付けの様に自分を納得させます。(笑)

まずは分解、そして清掃

まずはマフラースプリングを外します。スプリングフックは結束バンドを輪にして引っ張って外しました。 スプリングには保護用ゴムが付いており『Leo Vince』の文字があります。こういった拘りが購買欲を掻き立てるのでしょうか? 私はあまり気にしません。

ステンレスパイプとサイレンサーの連結部が硬い.... 仕方ないのでCRC-556を吹いて一晩寝かしておきました。 ついでにバッフル部分も硬いことを想定して一緒にCRC556を吹いておきます。

バッフルの固定ネジを外します。ご丁寧にゴムキャップで隠してあるので丁寧にゴムを外して六角レンチでネジを取り外しておきました。

バッフルの取り外し方

CRC-556を吹いて一晩寝かせても簡単には外れません。バッフル形状はプライヤーで掴める形状だったので布をかませて傷つかないよう挟んで引っ張ってみましたがガチに硬い。

ならばテコの原理で対処します。その辺に転がっていた木の棒をぶち込みます。

長さは400mm、直径は30.5mm < バッフルの穴径(32.5mm)  嵌ります(笑)
これをバッフルの入り口に差し込んでテンション掛ければ木がバッフルの内壁と強固に密着します。密着させながら、上下左右にコリコリ動かしながら引き出すと、簡単に外れてきました。

引き出してきたバッフルが妙に綺麗な状態なのは清掃後だからです。
写真は再現写真ということでお許し下さい。

固定ステーの分解清掃

カーボンサイレンサーに金属ステーをを溶接することはできません。一般的な固定方法としてはカーボンファイバー製のバンドによる固定です。

落札した中古品はバンド2本で連結板(これもカーボン製)に固定して、連結板をバイクフレームに取り付けるややこしい構造でした。

バンド1本では強度的に不安だったのでしょうか?
それともデザイン的な話なのか? 情報が少なくて良く分かりませんでした。

バンドを固定する六角ボルトを専用のフランジリング(アルミ)に埋め込んで使うところなど意匠性に凝った作りですが、肝心の車両取付用ボルトが欠品です。 何かで代用することを考える必要があります。

長期的にメンテナンスされてなかったようです。アルミ製のフランジリングは白錆が浮いていた。 ここはお手軽にピカールで研磨しておきました。

アルミ素材のピカール磨きはSRV250で何度も経験してまして上記のような白さびが浮いた状態でも磨けば光ることは容易に想像できました。落札時には特に気になりませんでした。

そして、磨いた後の輝き?はこんな具合になります。(笑) 
左側が清掃前で、右側がピカール研磨後です。


ピカールは安くてDIYライダーには欠かせないケミカル材ですね!

重量測定

 名称 材質  重量[g]  備考 
 カーボンサイレンサー  カーボン他  2030
 バッフル  ステンレス  155
 エキゾーストパイプ  ステンレス  512
 マフラースプリング  金属&ゴム  11
 ステー  カーボン  54
 ネジ、ボルト類  アルミ等  42  欠品有
総重量  2804  2.8kg

純正マフラーが約5.8kg(実測)なので、Leo Vinceのマフラー(約2.8kg)に交換すると△3kgとなり52%の軽量化が図れました

純正マフラーの重量を実測

5.77kg≒5.8kgでした。
ちなみに2018年後期型からは純正マフラーが若干小型&軽量化されているとの情報があります。実物が手に入らないので小型&軽量化タイプの正確な重量はわかりません。(謝)

お約束のオチとしては、私の体重は40歳前半まで61kgでした。ところがこの10年ぐらいで内臓脂肪が増え続け現在では65kgに迫ってます。

マフラー交換より先に『肉体改造』に取り組んでおけばマフラー軽量化とかウンチクを言わずに済んだかもしれません。

歳をとってもバイクに乗れるように筋トレを真剣に考えなければなりません。(笑)

サイレンサーの構造

サイレンサーの中身を除くと、排気効率に有利なストレート構造でした。これ以上分解はできませんが、内部のパンチングメタルと外壁のカーボンとの間に消音材(グラスウール)が詰め込まれているこことでしょう!

自動車用のマフラーでお馴染みの途中に壁を設ける隔壁構造ではないので排気抜の良さが期待できます。

純正品は隔壁を設けて各部屋へ移行する際に膨張させて消音する多段膨張式の構造が採用されていると思われます。

メリットとしては経年劣化がなく、低速トルクも確保できることです。
デメリットとしては構造が複雑な為、体格大となり重くなりがちです。

一方、Leo Vinceのようなストレートタイプは構造が簡単で排気効率も良くなりますが、排気音が大きくなります。

しかも、サイレンサー内部の消音材(グラスウール)は永久に使える訳ではありません。排気ガス中の物質で目詰まりすれば消音効果も悪くなるので交換が必要になってきます。

覗いてみましたがグラスウールの状態までは確認できませんでした。

エキゾーストパイプの錆取

落札した品はサイレンサーの部分は特に問題ないのですが、パイプ部分の錆が酷かったです。更に熱い状態で何かを接触させてしまった為に溶けた物質がパイプの所々にこびり付いてました。

ここは電動工具の出番です。サンダーで300番⇒600番⇒1000番と3段階で研磨するとステンレス素材の輝きが蘇ってきました。

中古品のリビルドに喜びを感じ、楽しくて仕方ない変なオヤジです。(笑)
生まれ故郷のLeoVinceを紹介したページが見たい方はこちら

知恵袋

マフラーの語源

マフラーといえは今回のように車やバイクの消音装置を総じて呼ぶ場合と、冬になると防寒のために首に巻くマフラーもあります。

興味があったのでMuffler(マフラー)の語源を調べてみました。
音などを包み込む、覆う、あるいは鈍くするという意味を持つ英語Muffleからきているようです。

Muffle=モノだけでなく人を分厚い服や布で包み暖かさを保つこと ⇒ Muffler
ツーリング時の何気ない会話のネタにでも使ってください。(笑)

排ガスの浄化と触媒の位置

マフラー本来の排気ガスの浄化についても基本的な化学式を覚えておきましょう!
CO + HC + NO= CO2 + H2O + N
一酸化酸素 炭化水素 窒素酸化物 = 二酸化炭素 水 窒素

上記の化学反応を起こす為には触媒が必要です。サイレンサーと触媒が一体化しているバイクのマフラーを変更する場合は注意が必要ですね!

ちなみに、TIGER800は上記のタイプではなく触媒はエンジンの下側にある膨らんだ部分にあります。

そういった意味ではマフラーを交換する際にOセンサーの位置を変更したり、浄化されないまま排ガスをまき散らしたりしないのでマフラー交換時に気を配る必要はありません。

バイクへの装着

連日の雨で作業できない日が続いてましたが、ついにマフラーを交換しました。
詳細はここです。


マフラーの素材と特徴

素材 重さ 劣化 着色 表面温度 温室 コスト
ステンレス 激熱 金属的 低音も出る 普通
チタン ◎七色 激熱 金属的 高音的 高価
カーボン △(紫外線) △変色 断熱性あり 低音、図太い? 高価

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