サンプガード(エンジンガード)でエンジンを守れ!
バイクのエンジンは車体の一番下に位置してます。悪路を走ると岩や凹凸のある場所を乗り越えて走るとエンジン下部が障害物に当たるという可能性があります。
TIGER800無印は樹脂製のカバーでエンジンを守ってくれています。エンジンガードもしくはアンダーガードという名称と思っていましたが、TIGER800のカタログの正式名称はサンプガードと呼ぶらしい。
エンジンのオイルパンを保護することを主目的としている物がサンプガード、ボデーやマフラー含めて下回り全体を保護するのがアンダーガードと区別して命名しているのだろうか?
サンプガードは純正品で2種類ラインナップされてます。お好みに合わせて樹脂製とアルミ製が選べます。アルミ製の方が強度はありますし、エキパイをカバーする面積も広いので性能的にはアルミ製が有利ですね! 但し、樹脂製の軽量も捨て難くどちらを付けるか真剣に悩みます。
さて、恒例の?ヤフオク徘徊(巡回?)をしていると、アルミ製のサンプガードが出品されているではありませんか!
但し、取り付け用のボルトやナット等の付属品がなく、本体のみ出品だったので少し注意が必要でした。
更に出品写真をよく見ると中古品なので当たり前なのですが、相当の傷があり悪路走行の洗礼を受けたな~と想像できます。
取り付け部品もなく状態も傷だらけ... 通常ならパスするところですが悪い癖がまたもや出てしまいました。もう察しはつきますよね~
落札しちゃったんですよ!
あちゃぁ~(笑)
純正アルミ製サンプガードは高い!
トライアンフのホームページを落札後に見てみると、高いんですよね~ アルミ製サンプガード。 なんと定価74393円もします。ホントですかね~ TIGER800の何用(前期?、後期?)のサンプガードなのでしょうか?
今回、落札した物(前期型用:TIGER800無印)は確か定価32000円の物だと思います。
月日が流れじわじわ値上がりしたんのでしょうか?
ヤフオク品は取り付けボルト等が欠品ですが、約1/5程度で手に入りました。『取付用のネジが無いけどなんとかなるんじゃないか...』と自分に都合の良いように解釈し気が付けばポチってました。落札価格は送料別6250円ということで目標5000円以下を若干オーバーしてしまいました。
この『なんとなる?』という安易な考えは良くないですよね~(笑)
確かLeo
Vinceのマフラーを落札した時も安易に考えて、取付時に欠品部品を自作した際に火傷するという汚点?を残したばかりです。
しかしながら、落札しちゃったものは仕方ありません。現物合わせで対処するいつもの行き当たりばったり戦法です。
落札品の状態
それなりの傷と所々に凹みもあるので、オフロードをそれなりに走ったTIGER800からの取り外し品のようです。出品者様が撮影して掲示した写真を2枚載せておきます。
落札品が届いたので電動工具にお手伝いしてもらって、320番、600番、1000番と研磨してみました。
全部をやってもどうせ汚れて傷が付く場所なのでフロントとサイドを重点的に研磨します。
仕上げは定番のピカールで手磨きですよ~ ということでこんな感じに仕上がりました。
あんまり変ってない? いやいや光ってますよ。ほらね!
Before
After
取り付け方法の考察
まずは右脳を活性化させる為にビジュアル的に取り付けされた写真をネットで探しガン見しながら取り付け状態をイメージします。
サンプガードの外側にある部品と内側にある部品を大まかに理解できましたが、内側は予想以上に部品が必要で単純にボルト1本で締めれば良い訳ではなさそうです。
振動やら衝撃を受ける部分なのでブッシュ(ゴム)を使った固定なのだろうか? ちなみにマフラー等の振動が繰り返し加わる部位も金属部に繰り返し応力が掛からないように、ブッシュを経由して固定する方法なので同じ考え方だと推定しました。
A9708233 A9708361
Tiger 800 および Tiger 800XC
もう少し分りやすい写真をネットで見つけることができました。新品購入した場合は下記写真のビニール袋に入った取付け用ボルトやスプリットブッシュ(ゴムの輪)などが付いてくるらしい。
落札品は取り付け部品が無いのは分っていたが、こんなに複数の部品が必要とは.... 予想もできずに落札した愚かな私!(爆)
次にサンプガードセットの情報を集めていくとA970****という2品番が該当することが分ってきました。マニュアルを閲覧すると取り付けに必要なネジ類の詳細も明らかに....
ロックナットやフランジスリーブを使ってボルトで締め緩まないよう気を配った部品選定のように思える。
アルミ製は形状が大きいということもあり1.3kgでした。1ヶ月前にマフラー交換で減量成功と思いきやサンプガードで0.53kgの増量となってしまいました。ちょとリバウンド早くないですがタイガーさん!
フロントブラケットとサンプガードをボルトで結合する際にスプリットブッシュ(ゴムの輪)をフロントブラケット側に取り付け、両者がリジットな取付(拘束結合)にならないようにする方法である。
トルク管理まで要求されているので驚いた。こんな小さなボルトなのにね~
さて、必要部品と取り付け構造が理解できたので代用部材を使って組み付けることにした。
フロントブラケットの確認
裏側から覗くとブラケットの孔が確認できました。Φ12mmの孔で意外に大きいという感じがします。
この穴に嵌合するスプリットブッシュ相当の部材とグロメットとフランジスリーブ(ゴム孔に入る金属製の筒)を何かで代用することを考えなければなりません。
自宅のガラクタ木箱を全部ぶちまけて、探すこと数十分.... なんとか流用できそうな物(類似品)が見つかりました。老眼の目での発掘作業は疲れる。(笑)
実装作業
梅雨明けが遅れている今年は、なかなか走りに行けません。ストレスが溜まらないように帰宅してからもバイク弄りに没頭するしかありません。
18:30以降にも関わらず屋外の薄明かりでスマホのLEDライトを頼りにバイクの下に潜り込んで一心不乱にサンプガードの作業を開始します。
樹脂製サンプガードの取り外しは簡単でした。6箇所のボルトを外すだけです。
参考までに重量比較をしてみました。樹脂製のサンプガードは0.77kgです。アルミ製は形状が大きいということもあり1.3kgでした。1ヶ月前にマフラー交換で減量成功と思いきやサンプガードで0.53kgの増量となってしまいました。ちょとリバウンド早くないですがタイガーさん!
さて取り付け部分の詳細確認です。サンプガードのフロント取り付け用ブラケットは4つの孔があります。外側の2つの溶接ボルト付きは樹脂製の取付け部位。内側の2つはΦ12mmでアルミ製の取付け部位となります。
次にスプリットブッシュ相当を孔に嵌めていきます。ゴムの輪が切れてない(スプリットしてない)のでカッターで切って嵌めやすくします。シリコンスプレーも使ってスルッと孔に嵌るようにしておきます。
ゴムはカッターで簡単に切れますので加工は簡単ですね!
そして、ブラケットの孔に滑り込ませます。
次にスプリットブッシュ(ゴムの輪)の中心にスリーブを入れていきます。残念ながら純正部品のようなフランジ付きのスリーブはガラクタ箱内にありませんでした。(笑)
それでも何とかなるので大丈夫です。
この後はサンプガードの底面側の4つのナットを仮締めし、ガタある状態で作業を進めます。結論から言いますと、フロントブラケットの2つの孔(スリーブ入り)にボルトとナットで締めこんでいく作業は難儀しました。
何が難しいかと言いますと、ブラケットの裏側に手の指が入らず(指が長い人でもたぶん届きません) 裏側に飛び出たボルトの先端にワッシャやナットを嵌める作業が簡単ではありません。
指で届かないのでボルトの先端にピンセットでワッシャやナットを挟んで運んで一位置決めしつつ、サンプガード表側からボルトを締めていく作業が繊細すぎてピンセットをもつ指がピクピクしてしまいます。(笑)
挟んだワッシャやナットがポロリするとサンプガードの裏側に入り込んで一からやり直ししたり...
オイル交換する時は、このアルミ製サンプガードを取り外さなくてもできることを祈ります。(爆)
ということで、周りは既に真っ暗。スマホのLEDライトで完成状態の記念撮影です。
やっぱ、アルミ製はカッコいいな~(自己満足モード)
あとは、ダートに行くだけ?
もう少し全体像を撮影してみます。
おっと!! 家の中からカミさんの『夕御飯が冷めちゃうよ~ 何しているのぉ?』という優しい掛け声が聞こえてきます。
直ちに撤収せねばなりません。なんとか1時間強の作業で取り付けることができたので良かったという話でした。
Tiger800XR以降の変更点
Tiger800XR以降においては取り付け方法が若干変更になったようです。どうやらサンプガードセットの発注品番が変わっていることに気が付きました。
このサンプガードセット品番の対象車両からXC系が対象から外されています。XRが販売される時期から、XC系はアルミ製サンプガードが最初から標準装備で販売されるようになった為と思われます。 A9701505は定価42000位かな?
これまた海外のHPや海外のTIGER800ライダーのブログとか読み漁ると下記のような情報を得ました。取り付け方法がどう変わったか確認してみましょう!
下記写真はA9701505(最終モデル品?)です。
多数のスリットが見た目カッコイイ! こっちのが断然好みかもしれません。
軽量化と強度のバランスが難しいとは思いますがスリットがあっても強度的には大丈夫なんでしょうかね~
肝心の取付方法に対しては、自分としては後期型?の取付け方法はサンプガード側にダンパーー(スプリットブッシュ)が付く構造なので耐久性や衝撃を受けた時に応力を逃がす効果が高いような気がしている。
思い立ったら吉日?
旧型のサンプガードで新型の取り付け方法ができないかを実は事前検証済みです。ちょっと工夫すればできそうです。
但し、フロントブラケットの裏側の狭いスペースでワッシャーやボルトと格闘したくないので樹脂製サンプガードの取り付けと同じようにボルトをフロントブラケットの固定(溶接か?)する方法を考え中です。
いい案が浮かんで構想が成功したら後日報告します。気の長い話(次回のオイル交換のタイミング?)となるので期待しないでお待ち下さい。
ちなみにサンプガード側の取り付けは写真のようにするつもりです。小さめのブッシュしか手元になかったので、若干機能的には不足気味かも。
サンプガードが何かと当たった際の衝撃緩和には不利ですが、見た目的には後期タイプと同様にサンプガード側にゴム付けができてます。
現状は仮構想なのでボルトに対してナットで締め付ける構造になってますが、ナット側をフロントブラケットに直付けできれば(え!もしかして溶接?)脱着が容易になります。
このDIYは是非チャレンジしたいです。でも脱着は年に1~2回だとすると対費用効果的にどうなんだろうか...(ボソ)
アルミガードはアドベンチャー感が増すので良い感じですよね!
返信削除オイルフィルターを交換する際ガードの中がオイルまみれになるのは避けられませんが、私はパーツクリーナーをジャンジャン吹いて押し流してます(笑)
前回、返信した内容を誤って消してしまいました。(最近、海外から怪しい書き込みが多いのでそれを消す際に誤操作してしまった。)
削除樹脂製からアルミ製に変更した時はウキウキ感が最高潮だったのに、今では見慣れてしまって、トキメキ感がやや下降気味。 オフロードを走りまくれば、アルミガードの傷がもっと大きくなって、オイルまみれが気にならない? っていう方法もあるかもと最近思い始めました。(笑)