Leo VinceとTIGER800の相性は?

純正マフラーのデメリットは重量だけ?

TIGER800の純正マフラーはカッコいい。稀な意見かもしれませんが、自分としては形状、材質、色に全く不満はありません。前回のブログでも書きましたね!

但し、重量が5.8kgもあるので過去に立ちゴケ(エンスト)を経験した私としては少しでも
軽量化しておきたいという思いで交換することにします。

選んだモノはLeo Vinceというイタリア製の中古マフラーです。マフラーには詳しくありませんが、ヤフオクで落札した後に有名なメーカーと知りました。(爆)

中古マフラーのリスク

落札した状態では清掃も何もやってないまま届いたので一通りのリビルド作業は実施済みです。詳細はここです。

前回のブログではバイク本体とマフラーを固定する専用のボルトが欠品していると書きましたが、特に不安材料と思ってなかったのです。

純正マフラーを取り付けているボルトをそのまま再利用すれば何とかなると思っていたので... でも楽観は危険ですよ。思いもよらない落とし穴があるものです。

後段で書きますがボルト再利用は甘い考えでした。純正ボルトは使えるものの良くないことが発生します。 とりあえず交換作業の説明を読んでみてください。

交換作業は楽々!?

バッフル無しの音が聞いてみたい気持ちはあるものの爆音は好みじゃありません。
ちゃんとバッフルをサイレンサーに付けた状態でマフラー一式を交換します。

純正マフラー取り外し

純正マフラーの取り外しは実に簡単です。Tiger800乗りの先輩ライダー方のブログを参考にしながら作業開始です。

まずはエキパイ連結部のボルトを緩めてます。先輩の教え通りに前日からガスケット部とボルト部分にCRC-556を吹き付けておきました。

その効果があったのでしょうか? ボルトも特に固着なく簡単に回りましたし、後述する金属ガスケット部もスポッと抜けました。先人の情報は本当にありがたいです。

次に、サイレンサー部のボルトを取り外します。M8のボルトです。少々錆びてますが、このボルトを再利用してLeo Vinceを取り付けます。

Tiger800にはパニアケースを取り付けるパニアフレーム(HEPCO&BECKERH製)が付いているので、純正マフラーの1ピース形状のままフレームに当たることなく取り外せるかが心配でした。

ゆっくりと知恵の輪を外すようにサイレンサーを回転させながらマフラーを動かすとなんとか抜くことができました。干渉ギリギリだったので、今度取り付けるする時(車検前かな?)は大変な作業となりそうです。(笑)

こうやって比較すると、純正マフラーはやっぱデカいですな~

Leo Vinceの取り付け

まずはエキパイ部分を取り付けます。ラッキーなことに金属ガスケットは再利用可能な状態でした。
CRC-556をエキパイ側にも少し塗って、ゆっくりと右左に少し回転させながら金属ガスケットが変形しないように挿入していきます。

お次はカーボンサイレンサーを取り付けます。エキパイ部のネジ締めもしてない状態なのでサイレンサー本体の下側に木の棒を差し込んで、タイヤとパニアフレームの2点支えでサイレンサーの位置を決めていきます。

取り付けが簡単なのはLeo Vinceが2ピース構成(エキゾーストとサイレンサー分離タイプ)だかですね! 1ピース構成のフルエキマフラーでエンジンシリンダーから後ろまで一体タイプだったら絶対一人ではやりません。(ボソ)

位置決めが完了したら、後はボルト類を締めていくだけの簡単作業。但し、サイレンサーを固定するステーはカーボン製なのでボルトを締めすぎるとパキッ♪と割れる可能性もあります。

いつもより慎重に、そして少し緩めに締めました。今後走りながら増し締め必要かを検討することにします。 写真は割愛しますが、エキパイ部分もボルトを締めました。

次にマフラースプリングを取り付けます。専用工具はありませんが結束バンド(タイラップで代用します。

引っ掛けて2本指で引っ張れば簡単に取り付けできました。簡単すぎるのでもう少し強いバネが必要じゃないかとちょと不安になったりして...

少し走って、サイレンサーとエキパイ連結部に排気漏れを確認するつもりです。もし排気漏れがあれば液体ガスケットを塗るために取り外しするつもりなので暫くはこのまま走ります。最初から排気漏れが心配ない方はタイラップをニッパーで切っておきましょう。

最後に指差し確認して『ボルトOK!』と声に出します。素人作業ですから締め忘れが怖いです。ちゃんと最終確認しましたよ! 走行中にマフラーポロリは悲しいですからね~ それにしても、中央の取り付けボルトが錆びていてカッコ悪いな~


異音の確認

ここでエンジンを始動させます。もしかするとサイレンサーの中がとんでもないダメージや、もしかしらら水没? とかしてて明らかに異音が発生するような状況に無いかを確認してみました。

こいうったドキドキ感は中古品を使う時に常にあります。このドキドキ感を楽しむ人も世の中にはいるようです。(え! 私のことですか?)
結果は全く問題ありませんでした。

そして、マフラースプリングに付けたままのタイラップも切って外しました。

Before After

比較の為のGIFを作成してみました。ずいぶんスマートになりました。

問題発生

先に『全く問題ありませんでした。』と言っておきながら、問題発生とは...なにぃぃ!
やっぱ排気漏れがあったのか? とか思う方もいるかもしれません。

もっと重大な問題です。ブログを読んでいる方で『あれ? 確かスペーサーを組みつけててなかったよな...クリアランスはいいの?』と思った人は流石です。

ぐるっと一周して取り付け状態を見ると、サイレンサーとバイクのフレーム間の位置関係がヤバイです。『ちょっと接近し過ぎじゃねぇ?』と思わず呟いてしまいました。

鋼管フレームの金属部と近いのは未だしも、樹脂部と近いのはダメですよね~ 最悪は熱で溶けてしまう可能性があります。問題視したクリアランスはこんな状況です。

横から見てもクリアランス不足は一目瞭然なのです。
そう、ちゃんと説明書を読めばスペーサーが必要と書いてありました。下図の赤色枠の厚さ10mmスペーサーが必要なのです。欠品しているのは青色枠のフランジリングと黄色枠のボルトだけと思い込んでました。赤色枠のスペーサーがノーマーク!(爆)

DIY精神を貫け!

ボルトは自分じゃ作れません。近くのホームセンター(コーナン)に買いに行きました。
もうガマンできないのでクリアランス対策してないTiger800でお出かけです。(笑)

ところが更に問題発生です。ステンレス製の六角ボルトを探せど長さ55mmの品がありません。店にあるサイズとしては50mmか60mmのみです。

こうなったら10mmのスペーサーと共にボルト頭側に5mmのスペーサーを噛ませて60mmのボルトを使用するしかありません。勝手にそう決心しました。(暴走中)

もっと大きなホームセンターに行けば55mmも在庫があるとは思いますが、青色枠のフランジリングもないことだし、スペーサー方式で突き進みます。

この方法なら60mmボルトが実質55mmになりますからね! そしてM8、60mmのステンレス製六角ボルトをお買い上げ~ 税別108円でした。

もちろん使うスペーサーはDIYの自家製です。だって、中古マフラーを買ったのに後から部品だけ新品を買うのは本末転倒ですから...

安く手に入れる為のヤフオク活用なら、部品も自作ですよぉぉぉ~
脳から変な汁出ているかもしれませんね!(笑)

スペーサーの作成

素材はアルミ、形状は円筒形にします。なぜそうするかって? 手持ちの部品で使えそうなものがそれしかないからです。

道具をササッと準備して要らない凸部を削ります。グランインダーは強力な電動工具なのでアルミ素材なら難なく削れます。出っ張った部分が邪魔なので一心不乱に削ります。

アルミ粉塵を吸わないようにマスクを二枚重ねで作業します。肺に入った金属粉塵は肺から出てこなくなり健康被害が予想されます。塵肺とならないよう細心の注意でお願いします。

『怪我や危険を察知してDIYをやりましょう!』と、まずは言っておきます。

削った部品に摩擦熱が蓄積されていることを察知できずに素手で削った直後の部品を触って火傷したのは秘密です。(笑)
凸部を削ると、残った部分がちょうど厚み5mmのスペーサーになります。これを3個作りました。後は電動工具の力を借りて、サンダーで面を整え電動ドリルの回転を活用して磨いていきます。

電動ドライバーにボルトを挟んでスペーサーを回転させます。布に着けたピカールで研磨すればあっという間に光沢が現れます。

思い描いた部品ができました。こういった手間掛けた部品は可愛いです。(ボソ)
六角ボルトの頭に5mmのスペーサーでボルト長は実質55mm
真ん中にスペーサー2個を金属用接着材で貼り合わせて厚み10mmとしています。


正しい位置へ補正せよ!

写真だけで説明は要りませんよね! 自己満足のために強引に作った部品ですが今後も大切にしていきます。



あえて説明するとすれば写真に写りこんでいるのは、私の足だということだけです。
(そんなギャグは笑えないか...)



そして肝心の樹脂部とのクリアランスのBefore⇒Afterは下記です。

見栄え向上計画

その後、ネットを徘徊していると六角ボルトの頭部分を覆うようなフジツボワッシャーを見つけたので1個180円で購入しました。(取り合えず3個購入して送料は160円支払いました。)
その結果、他の2箇所と似たような見栄えになり大満足です。(笑)

ステー形状の考察

ボルト類を付け替えたりスペーサーを追加しているときに気が付いたのですが、現在はコストダウンを目的としてカーボンのバンドが1個だけの販売となっているようです。

もし1本でも十分強度があるにも関わらず2本化した理由があるとすると、ステー部そのものの意匠性向上だけではなく、取り付け角度調整の容易化という面があるのではないでしょうか?(私の推定)

2本バンドとそれを繋ぐステーの3ボルト構造は、サイレンサーの取り付け角度をIGER800の鋼管フレームと平行にしたい場合に微調整し易いことに気が付きました。当たってますかね~
(写真はタイのTIGER800乗りさんブログから引用)

インプレッション

以前に立ちごけ(エンストごけ)してからクラッチミートをエンジン回転数高めで行うようにしているので、低速発進時のトルクが変化したか否かは分かりません。(爆)
明らかに変わったのは、エンジン始動時にセルモーター長めに回す必要があることかな?

いつか高速道路を走行する機会があれば、トンネル内で高回転まで回してみた時に、純正に対して抜けの良さを感じれるかを試してみます。

さて、重量減で取り回しは少しは軽くなったのかな? 取り回しだけならタイヤ空気圧を高めに入れるほうが体感できるという噂もあったりする。

切り返しが軽くなったとか感じてもブラボー効果だったりして!(笑)

マフラーサウンド比較

イヤホン推奨です。排気音の違い分りますかね~ Leo Vinceの方が少し低音が効いて荒々しい感じに聞こえます。

純正マフラー

Leo Vince(カーボン)

購入前にビビッときたサウンド

前オーナー様が録音してくれた純正マフラーのサウンドも参考までにアップしておきます。このサウンドを聞いて心にビビッとくるものがあり、俺に乗ってくれと言っていると勝手に思い込んだ過去の思い出があったりします。

おまけ

昨日7/3にAnonymouzさんがYoutubeで英語Ver.の『YOASOBI:夜に駆ける』を公開しました。私ごとで申し訳けありませんが、スペシャル公開の時間にリアルタイムで聞くほどファンです。 日本の素敵な曲を分りやすい英語で歌っている方ですが皆さんもよければ聞いてみて下さい。

   

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