USB電源の増設 TIGER800

TIGER800のアクセサリーソケット

TIGER800シリーズはキーシリンダー左横にアクセサリーソケットが標準装備されています。この為、12Vを取り出すのは容易です。

但し、国内製バイクと異なり欧州メーカーのバイクはヘラーソケットと呼ばれるソケット形状なので、国内の車やバイクで見慣れた形状とは若干異なります。

ツーリングに行く時はスマホを活用している人は多いのではないでしょうか? 音楽を聴いたりナビとして使っていると、あっという間にスマホの電池が減ってきます。

そんな時はUSB電源があると便利ですよね! TIGER800で使っているヘラーソケット用USB電源は2ポート対応でいつも重宝しています。 

スマホはツーリングに欠かすことのできない道具となりました。私の場合、スマホの主な使い方として下記の6つがあります。
  1. 緊急時の電話連絡(転倒、事故等)
  2. ナビ機能
  3. LINEによる情報共有
  4. 音楽再生
  5. 訪問先での写真撮影
  6. 走行経路の自動記録(Relive等)
機能が豊富になればなるほどスマホの電池もアッという間に無くなってしまう経験をされた方も多いことでしょう。

車同様にアクセサリーソケットとは別にUSB電源がバイクに標準装備される日も近いと思ってます。

装備されていれば、ツーリング先でスマホの電池切れで『活動限界』に陥ることもないでしょう!(笑)

USB電源をDIY装備

愛機TIGER800無印はUSB電源が標準装備されてないのは前述の通りですが、それならDIY装備で追加してしまえ! というのが本日のお題です。(笑)

2つの理由からヘラーソケットに挿すに頼らずにUSB電源をタイガー800に増設することにしました。
  • ツーリング時に変換アダプタを持参するのを忘れて、スマホの電池がキリギリ状態で不安になったことが3~4回あった。
  • ヘラーソケットからスマホまでが充電の線が長いので充電の線が風に煽られて、スマホコネクタ部に応力が掛かっていた。いつも配線の処理が悩ましい....
特に後者の現象はこまったものです。スマホ本体側の充電端子部に物理的なダメージを与えてしまう可能性が高いです。これは早急に対策せねばなりませんな~

USB電源の2ch増設

(私の場合は)でスマホを固定する場所はメーターの上側となります。この位置にホルダー搭載するので、ホルダーに近い場所にUSB電源を単独で増設することにしました。

必要な部品

12→5V変換、DCDCコンバーター、USBソケット(メス)等々。
全部をDIYで作ることはもちろんやりませんよ。十分な機能を備えてる部品があります。以前SRV250で紹介したアレです。(笑)
欲しいものが全て揃った状態で送料無料で中国から送られてくるのでじっと我慢しながら待つだけでいいのです。(笑)

12V⇒5Vに降圧するDC/DC部分はエポキシ系のポッティング材で回路部が防水されてます。
雨水が当たる部位に装着しても問題ないよう配慮されてます。

USBメス端子には蓋がないのでこのまま使うか、気になる方は別途ゴム栓を購入すると良いでしょう!


配線図

USBメスコネクタ5V電源の増設が主目的ではありますが、ついでにタイガー左サイドにあるダミーの円形キャップにヘラー端子のアクセサリー電源も増設しました。今回の増設部位は赤枠で囲まれた範囲となります。

緑色のUSBコネクタ12V(Duty50%)と、黄色LEDフォグランプ、上流のリレー等は既に増設済みなので、特に難しい結線ではありませんね!
※配線図上で車両右側は誤記です。正しくは左側です。(スミマセン)

既設済みのLEDフォグランプの電源線から12Vを取り出します。フォグランプはハンドルの別体式スイッチを入れるとリレーがONして12Vが供給されるようになっています。このラインを分岐させて今回の増設電源に使います。

USB電源2ポート増設

まずは、本体を設置する場所を決めます。場所は以前から狙いを定めていたメータ裏とヘッドライト上側の空間に強力両面テープでお手軽に取り付けます。(笑)
まずは防風スクリーンを外しておきます。
  1. フォグランプの電源線に巻いてある絶縁保護テープを一旦取り外して電源分岐させます。
  2. 仮組みしてUSB端子に5V(5.07V)が出力されるかを確認します。
  3. メーター下側とヘッドライト上側の空間に両面テープで固定します。ここなら走行時に風が当たるので放熱にもイイかな?
  4. 防風スクリーンをつけるステーとスクリーン本体を戻すとDCDC本体は見えません。

USBコネクタの設置

こちらもお手軽に両面テープ仕上げ(笑) スマホに近く目立たない場所へ装着しました。2ポート設置した理由は、スマホとインカムを同時に充電する場合があるので2ポートとしています。
USBコネクタ部は振動が加わるので両面テープでは厳しいかもしれませんが、SRV250でも同様の方法で全く問題ないのでたぶん大丈夫だと思います。
ダメだったら近くに六角ナットのネジがあるので適当なステーをDIYで作って振動対策としてステーで挟み込む搭載方法に変更します。

中華製DCDCコンバーターの能力

電圧は5~5.2Vで電流は1.4Aは絞り出すことができるようです。意外と高性能かも?
2ch同時出力だと1.4Aは厳しいかな~

参考までに充電時に1Aで充電するスマホを取り付けてみたときの写真を下記に示します。ちゃんと5V、1A弱で充電していますね!
バッテリーから離れたヘッドライト近辺まで配線し、同時にフォグランプも点灯させてます。エンジンもOFF状態だから... まあ能力としては優秀なのではないでしょうか?

あとは耐久性が気になりますね! ちなみにSRV250に2018年6月に取り付けた同じ品は、2年経過しましたが快調そのものです。安心してもいいのかな?

ヘラー端子(12V)アクセサリー電源

ヘラーメス端子はデイトナが販売している既存品を使います。使う部品は写真の右側に写っている部品です。ちゃんと蓋が付いているので防水にも気を配っている商品です。
ちなみに部品のお値段は定価850円でした。amazonで購入できますよ!
トライアンフ純正品やBMW純正品を買うより随分お得感あります。まあ必要な方は限られるのかもしれませんが...
ちなみにトライアンフの純正品は下記のようです。価格は\7000ですが、作業工賃別途ですかね~
取付けボルトが金属製(黄銅色)なので、デイトナ製よりは強度はありそうです。キャップの部分に防水性があるのかが気になります。

オスメスソケットの嵌合状態イメージはこちら

取り付け穴のサイズはΦ18mmなので、TIGER800の左サイドに設定済み(蓋で隠されている)の穴サイズに適合します。特にバイク本体側の穴あけ作業や穴サイズ拡大等の加工は不要でした。

取付は超簡単

蓋は内側から押すと簡単に取り外すことができます。本体を表側から差し込んで、付属の樹脂製ナット(ネジ構造)を嵌めてしっかりと固定します。
蓋の向きは自由に変えれます。今回は下から斜め上側に蓋が開くようにしました。
完全防水ではありませんが、蓋があることで塵やほこりの侵入が防げる安心感はあります。
フロントシートは外してエアクリーナーの吸気口下側を覗くと、2端子のコネクタが見えますね~
プラスとマイナスを間違えないようにコネクタハウジングを作って接続します。(ピンボケ御免)
これで、左サイドからヘラソケットで12Vが取り出すことができるようになりました。
無加工でポン付けなので、配線が分かる人なら1時間も掛からないDIYですよ!

単独スイッチが必要な場合

フォグランプ連動のUSB電源が使いにくい方や、増設したヘラーソケットを単独のスイッチでON-OFFさせたい方は、洒落た電源スイッチを設置する方法もあります。10Aぐらまでなら対応しているスイッチもたくさんありますので検討しては如何でしょうか?

知恵袋

  • アクセサリーソケット
  • シガーソケット
  • 電源ソケット
いろんな名称があります。車についているのは知っていましたがバイクに搭載されているのはTIGER800を見て初めて知りました。

最近は電源ソケットという呼び方よりアクセサリーソケットが正式名称になっているような気がします。

欧州などでは日本のソケットと形状が少し異なるソケットが採用されておりHella(DIN規格)ソケット、またはヘラープラグと呼ばれたりしています。

シガーソケットはシガーライターという伝熱線を使ったライターでタバコを吸うことが当たり前だった昭和世代の車には標準装備されていました。

まさにタバコに火をつけるライターのためのソケットだった時代もあります。
(昔は安価な100円ライターとかなかったし... シガーソケットライターの需要はありました)

今では禁煙や分煙活動が盛んとなり、シガーライターは過去の産物となりソケットのみが装備されることになりました。その為、最近では電源ソケットとかアクセサリーソケットと呼ばれています。

特に軽自動車などではアクセサリーソケットそのものが無く、代わりにUSBの電源端子が標準設定されるなど時代の流れを感じます。

どうしてもアクセサリーソケットが必要な人はオプションで付けてもらうしかない車両もあるようです。

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