バイクシートの張り替え SRV250

素人がバイクシートを加工?

バイクのシートが破れた状態で走るのはいやですよね!破れた部分から水が浸み込んで、それが座った時に逆流してズボンが濡れるのは最悪です....

ということでバイクシートの張り替えに挑戦しました。まずは、結論から言いますと、素人ながら奇麗にシートを仕上げることができました。完成写真は下図です。

実は張り替える前はバイクシートの破れがサイドに一カ所ありまして、ここから水が浸み込んでいました。一度染み込んだ水はなかなか抜けずスポンジが濡れたまま!

晴天のツーリング時に逆流して尻が濡れてしまいます。(笑)


破れたシートを剥がす前処理

①シートついているバンドを外す



ネジ2個中1個が空回りして取れません...(想定外)
バンドはこのまま流用するので何とかなるでしょう....

取り外せた方のネジは、今後錆が進んで固着するといやなので
新品ネジに変えることにしました。




②YAMAHAエンブレムを外す





当時は相当なコストをかけて開発したんですねSRV250


構造的にしっかりと考えられてます。


シート地を固定しているタッカーを外していきます。ピンセットでテコの原理で持ち上げていくと面白いように軽く取れます。作業は簡単ですよ。


全周外すのに30分もかかりませんでした。

やっぱプロの仕上げはタッカーの数も必要最小限ですね。




ウレタンの状態確認

ウレタン(スポンジ)の状態はこんな感じです。20年経った今でもしっかりと反発性や柔軟性が維持されてます。SRV250の長距離ツーリングでもお尻が痛くなったことがありません。秘密はこのウレタンにあるのでしょうか?

陰干し作業

先頭の方に水分が残っており湿気っていたので3時間程外で干しておきました。
先端は水分含んでどっしりと重量感じます。

野外で水分を飛ばします。 

樹脂のシート台座を見ると先端と後部は接着材で固定していたようです。今回の張り替えは接着材まで使わずにそのまま張り替えるだけの計画です。


バンドが外せなかった側のネジは樹脂で固定した金属が空回りしていたことがここで判明しました。はずせないのでこのままとします。


こっちはネジが外せた側です。



横道に逸れましたが、いよいよシートの張り替えです。

シートの貼り替え作業

①先端側を固定します。



そして後部側です。出来る限りの力を使って引っ張って伸ばしてを繰り返し、タッカーで固定します。 文字で表現すると引っ張って伸ばすという簡単な表現となりますが、出来る限りの力を入れて引っ張って下さい。もし冬場に作業するならドライヤーでシート生地を少し温めると上手く作業が進むかもしれません。 とにかく成功の秘訣は精一杯引っ張ってシワをが出来ないようにすることです。

形になってきましたね!


ここからが難関です。ライダーが座る場所は凹んでますよね。この凹みにフィットするようにシートを張るには、今まで以上に
引っ張って~♪
サイドに布地を寄せて~♪
手繰り寄せて~♪

引っ張ったまま タッカーで一気に固定します。

完成はもうすぐ!


写真では順調そうに見えても相当数を打ち直ししてます。(笑)その残骸がこれです。

シート張り替えは完了です。



余分なシートの端を整えます。


ちなみに後から気が付きましたが、ゴムブッシュ取り外ししたままタッカーで固定してシートの端を整えた後に最終工程で付けるのが正解です。ゴムブッシュ周辺にタッカーの歯が入りにくいですので....



バンド(再利用)を付けて完成です。


張り替えた柄とバンドの柄が違うのでやや違和感ありですね。


最後の仕上げのYAMAHAエンブレムの装着の儀式


裏から穴をホリホリして

バチっと装着! 

脱皮は無事に成功しました。



バイク装着して満足感が最高潮に!






インプレッション

そのまま30分程近所を走ってきました。


変わった点は購入したシート生地はやわらかく伸びる。そして表面の加工柄の効果なのか表面がつるつる滑りません。とても乗りやすいです。
シート生地の柔軟性でこうもシートの感触が変わるなんて驚きでした。
バイクのシート張り替えは基本的に道具とバイクのシート専用の素材を入手できれば根気さえあれば、満足感のあるDIYになると感じました。 

またやりますか? という問いかけは後何年SRV250を乗り続けますか? という質問と同じですよね(笑)

タッカーは種類が豊富で選び放題

タッカーはネットで検索しても星の数ほど(ちょっと大げさ?)ありますが、検討した格安のタッカーを紹介しておきます。

SOUTHERN製



DCMやコーナンで売っているよく見かけるタイプ



意外と古い物でもシート裏の樹脂なら打てたりします。
うちにある年代ものですが十分機能してますよ!


操作性と性能のレビュー

自分の感触としてはSOUTHERNはパワーがあります。ハンドルを押し付ける力も結構必要です。その分打ち込み力も強いかな~って感じ。

一方DCMブランド(どこかのOEM)はハンドルを押し付ける力は若干弱くても針が打てます。お手軽な操作性ですがじゃかん打ち込み力が弱い感じがしました。

最適なタッカーはどれ?

どちらがいいかはバイクシートの樹脂材料によるかと思ってます。
SRV250のシート樹脂は事前に直射日光を十分照射したのでタッカを打つときはずいぶん暖かい状態でした。そのためDCMブランド品の方でもステープル(歯)が結構簡単に入っていく感触がありました。

結論としてはDCMブランド品の方が自分は扱いやすかったです。でも個人差ありますので断言はできません。

最後に使うステープル(コの字)のサイズは6mmが良いと思います。強力なタッカーなら8mmでも打ち込めるとは思いますが、1000円近辺のタッカーなら6mmが相性バッチリだと感じました。4mmは少し短か過ぎて抜けやすいという話もあったりしますので...

   

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