和音のような音が好き?
ホーンにはシングルホーンとダブルホーンがあります。
シングルホーンはその名の通り車やバイクにホーンが1個ついています。当然1種類(単一周波数)の音しか鳴らすことができません。
ダブルホーンは単にホーンを2個にしただけではありません。高い音(Hi)と低い音(Lo)を同時にならすことで、音色がブーブー♪ という感じからフォン♪(ファン♪)という和音のような響きが感じられる音色になります。
タイガー800のホーンはシングル
タイガーのホーンの位置はクチバシの裏側にあります。今まで聞いた音から推定していた通りシングルホーンでした。
ホーンメーカー:株式会社ニッコー(NIKKO)
仕様:12V 3A 105dB
端子:2端子
タイガー800は中身は殆ど日本製と聞いていましたが、ホーンまで日本製とは驚きです。
ちなみにNIKKOは車やバイクやマリン等のホーンやブザー関係をやっている会社です。
多くのバイクはシングルホーンです。車もコスト重視の小型車はシングルホーンですね!
バイクもコストや取付スペースの関係でシングルホーンが殆どです。
前振りが長くなりましたが、今回はタイガー800のダブルホーン化についてブログに記録として残します。
取り外し方法
クチバシを裏から覗いてホーンに接続されているコネクタを2箇所外します。そしてソケットレンチの12mmを使ってネジを緩めるだけでホーンは簡単に外すことができます。
ホーンは2端子タイプ(=本体に+と-の端子有り)です。
タイガー800の場合はホーンのプラス(+)端子は電源電圧12Vが印加されており、マイナス(-)端子はホーンスイッチに接続されてGNDに設置されます。
GNDとはバッテリーのマイナス(-)端子と接続されるフレーム全体の電位と理解してください。
ダブルホーンの候補
ダブルホーン化に当たっては新たにネットで新品を購入するのは止めて、大昔に父親から譲ってもらったマークⅡ(2.5Lグランデ):90系のホーンを活用しました。
現在乗っているいるノアに乗り換える際に廃車直行という運命を言い渡されたマークⅡから取り外しておいたホーンを使います。
基本的には古い物でも使えるものは再利用することをモットーとしてますのでお許しを....
仕様:Lo 12V 1.5A 105dB
端子:1端子(+) ステーはマイナス(-)
但し、90系マークⅡのホーンはプラス(+)端子が1本のみ本体から出ているタイプです。
マイナス(-)端子は設定されてなく、ホーンを取り付けるステーがボデーに接続されることでGNDに接地されるタイプとなります。
通常この1端子タイプはホーンスイッチがプラス(+)側にある必要があります。
このホーンをタイガー800にそのまま付けると大変な状況が起こります。
大変な状況とは.....
『車両側のホーンスイッチのON-OFFに関係なく常時音が鳴り続ける』という近所迷惑な状態です。(笑) ということで正常動作にするにはサブハーネスとリレーで配線を工夫することになります。
回路は簡単
回路と表現すると難しい感じを受ける方もいるかもしれませんが、とても簡単なリレーを使った配線ですのでご心配なく!
要は、車両側のホーンスイッチで追加したリレーをONしてホーンのプラス(+)端子に電源を供給してあげるという簡単な配線です。
サブハーネスで車両側からプラス(+)電源をもらってリレーのコイルを車両のホーンスイッチで駆動しリレー接点をON-OFFさせます。この接点からの電源をダブルホーンに供給します。
ホーンのマイナス(-)側はステーから直接フレームを通ってGNDに繋がります。
取付計画図
純正ホーンは黄色部分のボルトを緩めて取り外し済み。追加するマークⅡのホーンHiとLoを取り付ける場所は青色部分です。
車両側からは電源(+)のコネクタとホーンスイッチ経由でGNDに繋がるコネクタが出ています。
ホーンの取付状態
クチバシの上側を外して取付作業がやり易いようにします。
下側に垂れ下がっているのが追加したリレーです。
ホーンの取付状態は下から覗くとこんな感じです。リレーや追加したハーネス類はホーンの上側に束ねてタイラップで固定してます。配線類はゴチャゴチャすることなく取付できました。
下側に垂れ下がっているのが追加したリレーです。
ホーンの取付状態は下から覗くとこんな感じです。リレーや追加したハーネス類はホーンの上側に束ねてタイラップで固定してます。配線類はゴチャゴチャすることなく取付できました。
クチバシの裏から覗くと六角ボルトが6本あります。
先端と真ん中の合計4本はクチバシを固定するボルトです。
一番奥の六角ボルトはクチバシを固定する黒い台座を車両側と固定しているボルトです。
ホーンスイッチを押すと無事に『フォン♪』という音になりました。
先端と真ん中の合計4本はクチバシを固定するボルトです。
一番奥の六角ボルトはクチバシを固定する黒い台座を車両側と固定しているボルトです。
ホーンスイッチを押すと無事に『フォン♪』という音になりました。
ちなみに古い自動車用ホーンの再利用とかではなく、、初めから2端子タイプの新品を購入すればもっと簡単に取り付けることができますので、新品購入する場合は2端子タイプをお勧めします。
全体のシルエットは?
フロントからはダブルホーンは見えません。
但し、サイドからホーンがチラっと見えてますね~ これは困りました。
これは勝手な予想ですが、トライアンフのデザイナーさんはちゃんと純正ホーン隠れるように搭載を検討したのだと思います。
音に拘るか、それとも見た目に拘るか?
もしかしたら見た目を優先してシングルホーンに戻すかもしれません。(爆)
配線考えたり、古い部品の有効活用を考えている時間が楽しい訳ですから、無駄な作業ではなかったと自分自身を納得させることにします。(笑)
強度的に難あり?
ヤフオクを見ているとクチバシだけが出品されていました。まじまじと見ると、今回取付け場所に選んだ2箇所は強度的に不安がある場所だと分かりました。
長時間のホーン2個の自重や長期的な振動、瞬間的な衝撃で樹脂製のクチバシ(黒部分)が割れる可能性もあります。
正攻法で搭載方法を再考する必要がありそうですね!
元のホーンが組み付けされていたボルト部(=金属部に直接締結)を活用して、ステーを自作して2個搭載できるようにした方が良さそうです。
その内に自作ステーを考える事にします。
構想としてはこんな感じです。
この方法なら横からみてもホーンがチラ見されることなく、見た目も許容できるかもしれませんね!
見知らぬ部品と遭遇
クチバシを下から覗きつつメーター下側を覗いていると見慣れないネジのようなものを発見しました。細い棒を差し込んで少しずつ下に落ちてくるように突いてみると取り出すことができました。
何か調整用のネジでしょうか? もしくはヘッドライトの光軸調整のネジとか...
良く分からないので、もしこのネジの正体を知っている方がいましたら教えて下さい。
(後日追記⇒twitter経由でV-specⅡさんと眼鏡猫さんから情報頂きました。アクションカメラのホルダー等に使われる物のようです。バイクの部品ではありませんでした。)
(後日追記⇒twitter経由でV-specⅡさんと眼鏡猫さんから情報頂きました。アクションカメラのホルダー等に使われる物のようです。バイクの部品ではありませんでした。)
私は古いバイクや中古車を弄ったりして、このような不明な部品との遭遇は結構ワクワクして好きです。(笑) ちなみにメーター裏の方からこんな物も発見しました。ダイヤル式の鍵ですね!
小物がメーター裏側に落ちると取り出しにくいので、初代ユーザーさん、2代目ユーザーさんがついうっかり落としてしまった物だと思っています。
何のネジ? ってTwitterで呟いたらありがたい情報がありました。
返信削除V-specⅡさん、眼鏡猫さん ありがとうございました。
アクションカメラの固定等に使われるネジだったようです。
もやもやが晴れました!