スパークプラグの交換 SRV250

エンジン始動にやや難あり



富士山ツーリングから帰ってきた後、3回ぐらいソローやマスツーリングで走ったのですが気になることがありました。 セルモーターでエンジン始動をする際に以前のように一発でエンジンが掛かる頻度が少なくなりました。 

もともとSRV250やルネッサ、ビラーゴ250に採用された4DNのエンジンは始動は良好なエンジンです。冬でもチョークを引かずに一発で掛かるこの始動性の良さは素晴らしいと感じてます。

エンジン始動性が悪いと、一般的にはバッテリーが弱くなって電流がモーターに供給不足になっているのかと疑うところです。 但し、セルモーターは元気に回ってますし、そもそもバッテリーは定期的に充電してます。 バッテーリーは新品交換してから2年経過しただけで大丈夫なはず。

ということで、プラグをチェックしてみることにしました。現状のSRV250に搭載しているプラグはDENSO製のイリジウムプラグ(イリジウム合金細径中心電極)です。

通常プラグと比べれば寿命も期待できます。但し、このプラグで1万kmは走ってますし、小排気量ゆえエンジンパワーがもりもり出る5000rpm以上を好んで使う私のの乗り方からすると、もう寿命なのかもしれません。


そういえば富士山ツーリングの高速道路ではで7000~8000rpmの回転数を往復5時間キープした状況だったので、燃焼室の高温と相まって、プラグ先端が御臨終状態じゃないの~?
ってな予想もありました。

それとも単に寿命となる走行距離というかスパーク回数だったのかもしれません。

スパークプラグと御対面

4DNエンジンは空冷エンジン且つフロントシリンダーとリアシリンダーの側面の見えるところにプラグが付いてますので、脱着は簡単です。

NGK製のプラグコードを外してプラグソケットを付けて回すだけです。説明などは要らないですね。
但し、NGKのハイテンションコード(プラグコード)はターミナルナットが必要なタイプです。

プラグソケットの種類によってはターミナルナットが付いていると嵌らない場合があるのでその場合はターミナルナット(4枚写真の左下)を外して下さい。



後は、車載道具にあるプラグソケットとレンチで緩めれば簡単です。
フロントとリアともプラグを取り外して観察すると細径の中心電極が摩耗して先端が丸くなってます。正確なギャップは知りませんが、新品のNGKのプラグの電極よりもギャップが広がっているような気がします。



まだ使えるレベルの始動性で走行中は全く違和感ない現状のプラグですが、ギャップが広いと点火(飛び火)する為の必要電圧を高くする必要があります。

イグニッションコイルにも負担を掛けたまま使うとコイルの寿命を短くする危険性もあります。古いプラグに見切りをつけて、新プラグに交換です。今度はNGK製を選んでます。(笑)

ちなみにイリジウムは融点が2454℃ですので、燃焼室の高温具合が予想できますよね!
プラズマ放電(着火)の局所温度とは言え恐ろしい温度です。

スパークプラグの寿命

DENSOのスパークプラグのカタログを読むと下記のような説明があります。
(このカタログの内容は面白いですよ)

--- 以下抜粋 ----

火花放電により電極は消耗し火花ギャップが拡大していきますが、ギャップがある限界を超えると火花の飛びが悪くなり混合ガスへ安定して着火されなくなる可能性があります。

そうなるとエンジンの馬力低下・燃費の悪化につながったり、排気ガスへ悪影響を与えますので交換が必要となります。

下表は経済寿命として弊社が推奨する交換時期の目安を示します。経済寿命は走行状態※及び点火特性※によって短くなる可能性があります。また軽自動車は一般4輪車と較べ、エンジン高回転で常用される為、寿命が短くなっています。

寿命を短くする要因
  • 走行状態:高速走行、高積載走行、登坂走行、長時間アイドリング(タクシー)等
  • 点火特性:同時点火システム、+放電、高エネルギーコイルを使用 等

DENSO イリジウムプラグ(WEBから抜粋)

◇型式:IUF22 M10×L12.7mm 
    ショートリーチタイプ。

◇ イリジウム電極の高耐熱性を利用し、火花位置を標準タイプより0.4mm突き出(1.6→2.0mm)

◇ 0.4mm径の中心電極の低飛火電圧の特徴により火花ギャップをワイド化 (0.7→0.8mm)

 着火性能を大幅に向上させた。


このDENSO IUF22は中心電極が極細なので好きだったのですが、SRV250のプラグコードがNGK製ので、NGKで統一してみました。

NGK製イリジウムプラグの型式はCR7HIX 3485です。(電極径は0.6mm)



DENSO製は電極径がNGKよりも太いです。この違いをバイクに乗って感じることができるでしょうか?

インプレッション

エンジン始動性は体感できます。セルモーターが回ってエンジンに火が入るときの音が力強く、一発で掛かります。

走行中はどうかと言いますと....  違いが判りません。(爆)
暫く意識してバイクに乗ってみます。エンジン回転数が低回転、高回転で何か感じればまた追記したいと思います。

注意事項

ターミナルナットは手で回した後にラジオペンチ等でしっかり締めてプラグから緩まないようにして下さいね! もし緩むと十分に高電圧がプラグに伝わらないのでミスファイヤーを誘発します。

新品プラグと中古プラグ(一度外してまた取付ける場合)では締め付けるトルクやネジの回しこみ数が異なります。締め付け過ぎるとシリンダーのプラグネジ溝を痛めますのでご注意下さい。

  

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