<完結編>ド素人がホイールのスポークを張れるのか? SRV250

スポークタイプのホイールが好き

この記事は2019年2月4日に書いたものを、2020年12月12日に追記してリライトしたものです。主な追加内容はフロントホールのスポーク張りの内容となります。

更に2021年1月31日に追記しました。主な追加内容はリアフロントフォークのスポーク張りの内容となります。


(写真はヤマハの古い雑誌からの抜粋で引用しています)

バイクのホイールといえば昔はスポークタイプが主流。昔と言っても大昔ですが...(笑)

管理人の場合はクラシカルなバイクが好きなので必然的にスポークタイプのホイールが好きというのは自然な流れだと思ってます。

メンテナンスや洗車の手間、錆対策と手が掛かるスポークですが、その分綺麗な状態で乗っているライダーさんを見ると凄いな~と感心してしまいます。

理想は錆びないステンレススポークなのですが、ワンオフで作ってもらうととんでもない価格を提示されそうで踏み切れない小心者なのです。(ボソ)

管理人の愛機:SRV250も写真では分かりませんが、フロントは錆が酷くなっており、お化粧しています。つまり塗装でごまかしています。

コツコツ集めてきた部品が揃ってきたので、全く経験がない管理人がスポークを張ることにチャレンジしていきたいと思ってます。

あ! 宣言しちゃった....
しちゃったからには、やらざる得ない状況に自ら追い込んでしまいましたね~

スイングアームを落札

ホイールとスポークを組み上げ、左右上下の振れが出ないよう調整するには、ホイールをクルクル回す台が必要です。いろいろ考えましたが、スイングアームを入手してこのスイングアームに取り付けながらクルクルと調整をすることにしました。

入手方法はヤフオクです。商品価格1円 送料1750円 



スポークを張る為の小道具ということで自分で2×4材で作っても良かったのですが、お試しで落札してしまいました。

梱包は丁寧でした。ダンボール箱に2重梱包、おまけでサイドスタンドとスプリング、センサースイッチも付けてくれてました。 良心的ですね。




作業計画

まずはフロントのアルミリムにスポークを組んで行く予定です。

  • リム清掃
  • 張り台作成
  • スポークの仮組み
  • 回転時の振れ取り(上下左右)

最後の振れ取り作業はホイールを固定ながらスポークを少しずつ張ったり緩めたりする作業が発生します。初めての作業なので苦労しながらやる羽目になりそうです。

苦労すると判っていながらチャレンジするこの私...。変人ですね(笑)
もう一つ気になっているのがバフ掛けした後のアルミ素地のメンテです。

個人的にはアルミ素地を出して、ホイールを光らせたい思いはありますが、やがてはくすみが出てきて表面が腐食していくことは明白です。

そしてピカール手磨きによる仕上げなどしているとエンドレスの作業が今後も発生します。
バフ掛けたあとは、光沢は犠牲にしてクリアを吹いておくというのがいいのでしょうか? 

リム清掃

腐食が相当酷いアルミリムですが、電動工具の力を借りて少しずつ表面の傷を目立たなくする作業をします。延々と時間が掛かりますが、電動工具のパワーでガンガン削っていきました。

この大量の腐食痕を取り除くには、もっと目の細かいサンダーが必要ということが分かりました。
この辺で諦めます。バフ掛けしても深い傷は取れないので、バフは止めておくことにしました。

張り台作成

オークションで落札したスイングアームを使ってスポークの張り台を作成しました。

作成したといっても合板と金属金具、ボルトで簡易的に作成します。

本来なら新品スポークを使って張り始める予定でしたが、思いのほかアルミリムの腐食が大きかったので作戦変更です。中古のスポークを塗装して再利用します。

スポークの塗装

手元にはさび錆のスポークや比較的錆の少ないスポークが転がっています。以前アルミリムを確保するために分解した際に取っておいた品々です。(笑)
ちなみに、フロントのスポークは右18本、左18本です。左(ディスクブレーキローター)側の18本の内9本は少し形状が違ってます。 種類と本数を確認したところ、さび錆のスポークは使わなくても済みそうです。但し、ニップルの錆は取らねばなりません。 そこでサンポールです。
錆があっという間に溶けてきます。漬けすぎるとネジ山の部分もダメになるので様子を見ながら浸漬時間は短めでお願いします。そして、沸騰地獄で湯せんします。

ちなみに、フライパンはテフロンが剥げた捨てるフライパンです。このフライパンで調理はしてませんよ!
スポークも湯せんです。油汚れ等をこの後洗剤で洗い流します。
それでも点錆とかは残りますので、ワイヤブラシ(電動工具の回転ブラシ)で物理的に削り落としました。
その後はローバルRSで塗装しました。
ニップルも塗装しやすいように針金を孔に通してローバルで処置します。
ある程度乾いたら、木の上に並べて2回目の塗装です。
取り合えず、スポークとニップルのリビルド完成!

スポークの仮組み

ド素人が組みますので、間違っている点もあるかと思いますがご了承ください。
フロントの右側から組むことにしました。(同じ種類のスポークなので間違いようが無いという理由からです。) ハブのスポークを挿す孔の内側から9本差し込みました。
次に外側の9本を差し込んで、右側の18本が全てセットできました。
スポークのクロス部分に針金(柔らかい物がいいですよ)で固定しておきます。糸とかゴムでもいいです。仮固定しておきましょう。次にひっくり返してディスクローターが組み付く左側を上にします。
内側の孔に右側で使ったスポークと同じ形状のものを9本差し込んでいきます。
外側のスポークを最後に入れます。このスポークだけは今まで使った物と形状が少し違ってます。
右側と同じようにスポークのクロス部分を仮止めしておきます。そしてリムをセットしてみます。

リムの孔の向きとスポークの先端が凡そ合っていることが確認できました。 ここまでくると間違ってなかったな~とほっと胸を撫でおろすことができました。
この状態から右側のスポークをリムの孔に入れて行こうとしましたが、左側のスポークが邪魔で作業やりにくいです。仕方ないので左側のスポークが垂れさがってこないようにガムテープの上側載せて作業しました。 たぶんもっと良い方法があるのだと思います。(笑)
入ったスポークの先端にはリム側からニップルを軽く締めておきます。一旦入れたスポークの先端が抜けないようにするぐらいの緩さで十分です。まだ締め切ってはいけません。
全部のニップルの仮締めができたら、電動工具使ってある程度のところまで締めていきました。
大事なところで電池切れになったので電池抜いた状態となりました。残りの10本ぐらいを手動でプラスドライバーで締めます。手動は疲れます。(笑)

回転時の振れ取り(上下左右)

先ほど作った手作りの振れ取り台にセットします。
ある程度ニップルをリム側からプラスドライバーで締め込んでいき、あとは振れの状態を見ながらニップルをスポーク側から増し締めや緩めるなりして、真円になるよう、左右の振れが無いように調整しました。
ニップルを締めたり緩めたりすること1時間で振れ幅1mm以内まで攻め込むことができました。もう少しやってもいいのですが、飽きてきたのでここで終了!(笑)
ド素人でもなんとかなりました。(爆) リアホイールはまた時間ができた時に実施してブロブに追記します。

2021年1月31日 追記

リアホイールのスポーク張り

回のフロントホイールのスポーク張り(12月12日)から一ヶ月以上経過してしまいましたが、リアホイールのスポークも張ってみました。

リムは以前入手して分解済みの物を使います。スポークは新品を使いました。
フロントは錆取して塗装したリビルド品を使ったのにアンマッチですね~ 

リアスポークは4種類の異なるスポークを組み付ける必要があります。但し、セット品を買えばリアホイールで必要となる4種類が全て入ってますのでこのセットを買うのがお勧め!

セット品番は4DNー25304-00

今から組むホイールの使い道からすると直ぐにスポークが汚れて傷つく可能性が高いです。つまり、新品じゃなくてリビルド品でも良かったのです。

但し、SRV250かルネッサからリアホールを取り出して、古いスポークを分解解体後に新品スポークを組付けた後に、古いスポークを塗装してから中古リムに組み付けるとか手の込んだことをする時間もないので新品で組むことにします。

スポークの貼り方は自己流なのでそれを踏まえて参考程度で読んで頂きたいと思います。
リアのハブはバイクの左側はスプロケットが、右側にはドラムブレーキがセットできるような形状になってます。

リムにはDIDの刻印が入った側がありますので、それを左側となるように組みました。オリジナルもそうなってます。

左側(ドリブンスプロケット側)のスポークは右側(ドラムブレーキ側)よりも短いスポークとなります。

◇左側のスポークIN側をセットします。ハブの穴にセットしたら反時計周りに回転させてリムに入れてニップルで仮固定します。ニップルのネジは半分ぐらいネジ込むぐらいで十分です。あくまでも仮留めでスポークが抜けなければOKな程度です。

最初にIN側のスポークを組みます。
写真は左側(スプロケット)と右側(ドラムブレーキ)のスポーク(IN側)も入った状態を写してます。

左のイン側スポーク品番:4DN-25396-01

右のイン側スポーク品番:4DN-25391-01
スポークをリムの穴に差し込んだらニップルで仮止めしておきましょう。抜けない程度でねじ込み過ぎないようにしてください。緩くて動きやすい状態の方が、この後の作業が楽です。

左のOUT側スポークを入れていきます。スポークを入れたら時計回り側に回転させてリムの穴に通してニップルで仮留めしておきます。

左のアウト側スポーク品番:4DN-25397-01

右のアウト側スポーク品番:4DN-25392-01
全てのスポークが仮留めで固定できたら、手作りの振れ取り台にスポークをセットします。
リアホイールの振れ取りに費やした作業時間はフロントホイールよりも短くて、約30分で完了できました。

2回目なので少しずつコツが分かってきたようです。振れの状態は詳細は動画でどうぞ!
さて、残る作業はタイヤを嵌めるだけになります。事前に中古品のチューブに空気を入れてパンクがないか確認しておきました。

このチューブは中古タイヤとホイールを入手した時に中に入っていたチューブです。パンク修理跡もなかったのでストックしておきました。ホイールにはリムバンドも装着して準備OK!

写真で分かりにくいと思いますがリムバンドも年代物の中古品です。(笑)

相当な年代物だと思いますが空気漏れもなく使えそうです。
バルブ部分の錆はちょと気になります。(ボソ) 早くタイヤを嵌めてみたいな~

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