純正マフラーのエキパイ部分に耐熱塗装 Renaissa

エキパイ温度は500℃以上?

前回はエンジンの下側を蛇のように蛇行しているエキパイに発生していた赤錆をサビチェンジャーで対処したことを書きました。

本日はマフラーの塗装作業に掛かります。マフラーを部位ごとに分解すると下記の3つの部位に分かれます。
  1. シリンダーに直結されるエキゾーストパイプ(約500℃)
  2. エンジン下や横に伸びる中間エキゾーストパイプ(約350℃)
  3. サイレンサー(約100~200℃)
サビチェンジャーが乾いた後にできる塗膜の耐熱温度は約150℃です。従って、上記の1や2に塗ったサビチェンジャーは赤錆を黒錆に変化させて赤錆の浸食を防止する役目は維持できます。

但し、液が乾いた後に表層で形成された樹脂系のコーティング膜(黒色で半艶あり)は基本的には1や2の部位に使った場合は耐熱性能を超えているのです。

ルネッサのエキパイにおいては、2の部位にサビチェンジャーを塗っています。つまり経年劣化で樹脂系コーティングも剥がれてくると容易に予想されます。

手持ちの耐熱スプレーを探してみると耐熱保証600℃と書かれたソフト99コーポレーションの耐熱ブラックがありました。 多分10年以上前の品です。(笑)
前回サイレンサーの穴を塞いだ後に塗装で使ったサンデーペイントの耐熱スプレーも耐熱保証600℃でした。
但し、色合いが薪ストーブの黒と言いますか...炭の色の黒と言います...艶消し度合いが強すぎて、ルネッサのマフラー色としてはよろしくありません。(笑)

少しでも光沢がある塗料ということでソフト99コーポレーションの耐熱ブラックを使うことにします。

あまり良い方法とは思えませんが、サビチェンジャーの上から重ねる塗りします。上手くいけば耐熱塗料の強固な塗膜で見栄えが維持できるかもしれません。

マフラー全体(全部)をこの耐熱ブラックで塗装する案も考えましたが、ルネッサのエンジンやマフラーのブラックは艶ありブラックです。色合いが違いすぎます。

耐熱ブラックでこれほど艶が出る塗料をホームセンターで売っているのを見たことがありません。

メタルチックな塗装部分(サイレンサー部)に耐熱ブラックを塗ってしまうと、艶消しブラックになってしまいます。オリジナルのマフラーの雰囲気が損なわれそうな気がします。

もし、見つけることができたら、サイレンサーの凹んだ部分にパテ塗って、穴塞いだ部分ももう少しパテを削り込んで形を整えてから全体塗装にチャレンジするつもりです。

話を戻します。塗りたくない部分をマスキングしてから塗装します。1度塗って乾いた後に2度塗りしています。今回は部分的な再塗装で錆止めを目的としています。
塗った直後は艶があるように見えても、乾いてくると艶消しになってきます。(笑)
塗膜を強固にするには焼き入れの為にストーブの上に置いたり、釜に入れたりするのでしょうが、そんなものはないのでガスコンロの換気扇をMAXにして軽く炙っておきました。
それだけでも随分塗膜は安定してバイクに取り付ける時にべたべたしたりすることは無くなります。

4~5年は錆の心配は不要だと思います。
オリジナルとどの程度色合いが違うかの比較写真です。左側が塗装部分、右側がオリジナルの塗装です。

ルネッサ装着の儀

作業に困らない程度に塗装が安定したので早速ルネッサに取り付けます。事前に結合部は綺麗にしてシリコンスプレー吹いて嵌めこんだので簡単に装着できました。

あとは各種ボルト類を規定トルクで締め付けて完成! エンジン掛けて排気漏れもチェックしてみたところ大丈夫そうでした。

ルネッサの純正マフラーとSRV250のスパトラの音を聴き比べてみました。(ヘッドホン推奨)
純正の音はジェントルでイイですね~。 スパトラの荒々しいサウンドも捨てがたい。(笑)

ルネッサの純正マフラーとSRV250のスパトラのサウンドを比較してみました。

1.ルネッサ純正マフラーの音
2.SRV250スパトラの音
3.ルネッサ純正マフラーの音
4.上記3のままSRV250のエンジンON
5.ルネッサのエンジンOFF

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