ノア70系のユーザー車検に四苦八苦

 車検場へGO!

ネットで車検日を予約してユーザー車検にチャレンジしてきました。
結論から言っちゃうと、無事に何とか合格できました。
但し、思った通りのシナリオじゃなかったんだよね~ これが....

朝一で車検場に行って書類を準備してささっと一発合格。
その後は午後から余裕で職場に出社して仕事ができると信じていたので、Yシャツにスラックスと正に会社員と分かる服装でした。

それでは時系列的に一日の行動をつらつらと紹介します。

明日から台風がやってくると天気予報で知りました。今日は幸運なことに晴天の予報です。暑くなりそうだけど、朝一で合格なら天気は気にする必要がないかもしれませんね!

早朝に息子を近くの駅まで送っていき、そのまま車検場に直行した。方向的には渋滞する道を進むことになるので、早めの行動だったが、やはり早すぎた。

車検場到着

7:40頃に車検場に到着! 当然誰も車検場にいないし、隣接するテスター屋も閉まっている。まあ仮眠でもして8:15頃から活動すればいいかと、シートを倒して目を閉じる。

だんだん眠気に襲われてくるが、同時に便意を感じ始める。車検場の窓口が空けばトイレに入れるのだが… 仕方なく近くのコンビニにいって用を済ました。

そう、用を済ますと同時に運(ウン)という運を全てそこで落としてしまったのかもしれません。その後の出来事は散々なものでした。

さて、本題にもどりましょう!最近は予約番号さえ取っていれば、車検証のQRコードを読み込むと、予約番号や必要事項が全て記載された状態で提出書類が車検場事務所のプリンターが出てきます。


もう、誰でもユーザー車検がやれる時代じゃん。と思わせるほど便利になりました。

書類作成

事前に自賠責保険は近くのJAで2年間更新しておいたので、今回は車検場で自賠責保険の手続きは不要です。なるべくスマートに合格したかったのでここまでは準備万端です。
書類には印紙を貼る必要があるので必要額を購入して貼っておきます。

合計:48100円 
受検費用:2500円 
重量税:45600円
(車両重量を記載する際に、誤記があり事務所窓口のおじさんに赤ペン添削されてます)
こちらの書類は鉛筆で記入して下さいね。

ノアの車検前整備一覧(分解整備記録簿も提出書類として添付しました)

これら書類と、車検証、自賠責(新、旧)を付けて窓口に行けば、『は~いOK、レーンに行って検査受けてきて~』と言われます。必ずここで『初めて車検受けます。どのレーンに行けばいいですか』と初めてであることをアピールしておきましょう!
 ※初めてじゃなくても、初めてと言っておくと何かと親切に教えて頂けます。

余談:ブログ主がサラリーマン風の服装(Yシャツ&スラックス)だったので、私と同じように素人(車検初めて)の人が私をディーラーの人だと勘違いして、やたら書類の書き方を聞いてきました。4人ぐらいレクチャーする羽目に… 自分のことで精いっぱいなのに困りました。(ボソ)

事前確認事項 

バッテリー確認(SOH,SOC,電圧)
メーター内の異常警告ランプの点灯なし
エアクリ清掃
発煙筒(発煙ライト)確認
エアコンフィルター交換
2列目センターシート取付
プラグ交換(アイドリング不調⇒絶好調)
スティックコイル交換(アイドリング不調⇒絶好調)
リアテールランプASSY交換(割れ対応)
スタビライザーリンク(左側)ゴムカバー交換
ワイパーゴム確認(運転席側、助手席側、リア側)
灯火系全て(玉切れなし)
ウォッシャー液補充
ウォッシャーノズル正常動作
ホーン吹鳴正常動作
タイヤ溝確認(4本)
タイヤ空気圧確認(4本)
[鉄ホイールの車は受検前にホイールカバー樹脂を外す必要があります]
スペアタイヤ確認(1本)
ブレーキパッド量確認(フロント)
ブレーキフルード量確認
パーキングブレーキ正常動作確認
パワーウィンドウ開閉正常確認

ヘッドライトの光量と光軸、カットラインはテスター屋で事前にチェックしてもらってから検査レーンに入りましょう。

ヘッドライトの確認

実は苦行の末に車検合格の後に調べて分かったのですがノア70のヘッドライトロービームは車検時のヘッドライトのテスターでNG続出らしく、私のようにノーマークで行くこと自体ナンセンスだったようです。

ヘッドライトの検査基準※が変更となりハイビーム⇒ロービームでの検査と法改正されました。 これは古い車を振り落とすための改悪だという人もいるそうです。

光軸、②光度、③カットライン(明るいエリアと暗いエリアの明確な配光)という3つの条件を全て満足しないとヘッドライトのテスターでOKがでません。従来のハイビームでの検査よりも③のカットラインの判定があるため、ヘッドライトが黄ばんで光が散っていたりするともうバルブを変えて光量アップさせても合格することはできない仕組みです。

それではブログ主の、全くヘッドライト検査に備えず、受検した散々たる物語をお話ししましょう(笑)

テスター屋1回目

 ①光度 左右とも約5000cd(カンデラ) < 規格6400cd以上 判定×
 ②光軸 左右とも やや右上で調整(光度MAXになるように苦肉の策 判定×
 ③カットライン はっきり出てない(ぼやけてる) 判定×

つまり、事前のテスター屋の診断はテスターのばらつきもあるので、もしかしたら正規のレーンで使われているヘッドライトテスターではOK判定なるかもしれないけど、合否の可能性としては50%ぐらいだよと 言われました。 

実はブログ主は車検場とそんなに遠くに住んでいるわけではありません。

(案1)ブログ主はここで悩みます。一度自宅に帰ってヘッドライトをバフ掛けして透明度上げれば、光度アップ、光軸もセンターよりに調整可能、カットラインもはっきり出てエルボー点が中心に調整しやすい。 一度自宅にもどるか…

(案2)もしかしたら、古いノア19年目を大切にのっているから、ヘッドライト検査も少しおまけして判断してくれるのでは? 運試しで1回は受検してみようか?

悩んだ末に案2で行くことにしました。

レーン検査1回目

 ヘッドライト検査 左右とも①②③全て不合格、それ以外の検査は全て合格
 左光度:4300cd < 6400cd 
 右光度:4700cd < 6400cd
 エルボー点(カットライン折れ点:光軸)も灯火中心下側の適合範囲に入ってません

 ヘッドライト...やっぱダメでしたね~(爆)

早速、自宅に戻ってバフ研磨開始しました。時間もないので車検にまずは受かればいいという考え方でロービームの光の透過面に限定してバフ掛けです。このプロジェクタ型HIDランプがYoutubeや各種ブログで良くないという評判を目にします。(鬼門のHIDプロジェクタ)
◆右側
◆左側
透明度アップ&平面度向上で光量とカットライン良化を狙って、車検場に戻ります。

テスター屋2回目

ピカピカで透明度アップしたヘッドライトのおかげでしょうか? 左右ともギリ光度6400cdいけるかも! カットラインは右側が少しぼやけてるけど、さっきよりいいかな~ 光軸をもう少し中心に寄せる必要あるけど… 

これ以上寄せると光度がNGになってくるし...  
光度が出てないので調整範囲が狭くて難しいな~ とテスター屋のおっちゃんが嘆く。

おっちゃん曰く、お客さんのノアは19年目で84000kmだよね~ HIDのバーナー交換してなければ、さすがに19年はバーナーの寿命なので、レーン2回目で受検NGだったらバーナー交換するしかないよ。
しかも、左側が時々ちらつく感じの点灯場外だから寿命が尽きる前兆だよ~  と教えてくれました。

レーン検査2回目:

 左光度:0cd(試験中に玉切れ) < 6400cd 不合格 
 右光度:6100cd < 6400cd 不合格
 なんと、凄い確率を引きました。テスター測定中に左のバーナーが切れて消灯するという最悪の事態発生です。(笑)
 その結果光量は0cd
 ブログ主が車から出てヘッドライト見ながら思わず引き笑いすると、検査官が
 『もう一回バーナー交換して3回目だね!』 と
 なぜが笑顔で頑張れ的な雰囲気を醸し出してくれました。

 最後の悪あがきですが、もう一度自宅に戻ります。
 自宅近くのジェームスでHIDバーナー4100K(D4R/D4S兼用)を購入!
 メーカ:PIAA 型式:HL412
 純正のバーナーは4300Kなのでほぼ同色です。価格は左右2個セットで11400円♪
 (Amazonで同じ品を事前に買えば約6800円)
70系ノアはバーナーの交換は簡単でアクセスしやすい場所にあります。エスティマのHIDプロジェクタタイプのロービームは交換がめっちゃ面倒でバンパー外しが必要らしい。
ノアは簡単でした。(ここだけは幸運かも)
右のバーナー裏ブタ外しは余裕で手がはいって簡単でした。
左は吸気用ダクトを外せば、アクセスは容易です。


取り外したバーナーを確認すると、放電するガラス管の中心部分が白濁してました。
寿命のサインです。これが光量不足の原因です。
左側がPIAAの新品です。右が19年お世話になったノア純正品。新品はD4R/D4S兼用なので、ノアに取り付けるにはD4Sの形状に加工する必要があります。

加工といってもネジ2本を外してガラス管を覆っている金属を取り外して使うだけなの、時計ドライバーのプラスタイプが手元にあれば簡単に取り外せます。
取り外した金具(D4R用金具)
このバーナーは空焚きするように指示がないので空焚き不要と判断しました。最近は空焚き不要のバーナーがあるようです。

テスター屋3回目

メッチャ光量出てるよ! 左右とも8000cdあるからエルボー点も調整しやすい。但し、やっぱカットラインが明暗はっきり出ない。

原因はヘッドライト樹脂の透明部分に微小クラックが原因で光が乱反射するのかな~ ノアやエスティマのプロジェクタ内部の反射板も剥がれてくる持病もあるらしいけど。… 

よくわからんけど とにかく3度目の正直でいってらっしゃ~い♪ と励まされていざレーン3回目へ出陣! (と言われてもね~ この時、メッチャ不安でゲージMAX状態)

お客さんは今まで初心者レーンの1番でテスター検査してたよね?
もうヘッドライトだけの検査だし、3回目なら初心者じゃないといえるから、
3番のレーンで受けてきて!
一番判定緩いという噂もあるから3番レーンね! とアドバイスされました。

レーン検査3回目:

 ヘッドライトテスターが光軸探したりして自動で動く間、運転席で手を合わせて
 神頼みです。そっち系の信仰は薄い人間ですが、この時ばかりは祈ってました。(爆)

 結果は左右とも合格です。 

車検場の窓口で合格した用紙を提出し、無事に車検証とシールをもらってルンルン気分で車検場とお別れです。こんな行き当たりばったりの対応で合格できたのはテスター屋のおっちゃんの適切なアドバイスと自宅から近いという幸運が重なったかと感謝しています。

反省:新規格のヘッドライトロービーム検査の傾向と対策不足だった。
   次回21年目のユーザー車検の時は絶対に一発合格してやると
              闘志を燃やしながら帰宅。
   

マメ知識

70ヴォクシーは奥下側が上下でプラスドライバーで横から回すと時計回りで上方向、手前上側が左右の調整になります。プラスドライバーで横から回すと時計回りでで右へ光軸が動きます。

70系ノア(および同時期のトヨタ車)のロービームに採用されている初期のD4Sプロジェクターヘッドライトは、実はDIYユーザーや車検の現場、テスター屋さんの間でも「光量やカットラインが出にくくて苦労する」ことで非常に有名な車種です。

これには、経年劣化だけでなく、当時の技術的な背景や設計上の明確な理由が3つあります。

1. 「水銀フリー(D4規格)」初期型の設計上の弱点
70系ノアが発売された2007年当時は、環境規制(RoHS指令)に対応するため、ヘッドライトが従来の「D2規格(水銀使用)」から「D4規格(水銀フリー)」へと移行した過渡期でした。

発光点がズレやすい: 水銀を使わずに作られた初期のD4バーナー(バルブ)は、D2に比べて発光するアーク(光のパルス)が不安定で、わずかに湾曲する特性がありました。

プロジェクターの余裕のなさ: トヨタはこれに合わせてプロジェクターレンズの内部(リフレクター)を設計したのですが、焦点の許容範囲(マージン)が非常に狭く、バルブの個体差やコンマ数ミリのズレで、すぐにカットライン(エルボー点)がぼやけてしまうシビアな設計になっていました。

2. プロジェクター内部の「リフレクター(反射板)の焼け」
これが、年数が経った70系ノアで最も多い原因です。
プロジェクタータイプのヘッドライトは、外から見ると丸い虫眼鏡のようなレンズしか見えませんが、その奥に光を前方に集めるための「お椀型の反射板(リフレクター)」があります。

熱によるメッキの剥がれ・曇り: 15年〜19年という長期間、HIDの強い熱と紫外線に晒され続けたことで、このお椀の内側の銀メッキが熱で焼き付いて白く曇ったり、最悪の場合はペリペリと剥がれ落ちたりします。

光が散乱してしまう: 反射板が鏡の役割を果たせなくなると、光が正しい角度でレンズに向かわず内部で散乱するため、外から見たときにクッキリとしたカットラインが出なくなり、テスターで測る「カンデラ(光度)」も極端にドロップします。

3. プロジェクターレンズ自体の「内側の曇り」
ヘッドライトの外側の黄ばみは磨けば綺麗になりますが、プロジェクターの「ガラスレンズ自体」も長年の結露や、バルブから揮発した成分(ガス)の付着によって、内側がうっすらと白く曇って(白内障のような状態に)なっていきます。
レンズが曇ると光が拡散してしまい、これもシャープなカットラインを妨げる原因になります。

 LED化する際の注意点と対策

このように「もともと焦点がシビア」で「内部が焼けている可能性がある」70系ノアにLEDバルブを装着する場合、バルブ側の「光軸調整機能」が極めて重要になります。

安価なLEDだと、台座に対してチップの角度が固定されているため、ノアのシビアなプロジェクターに合わせられず、カットラインが完全に消えて車検に落ちます。
先ほどご紹介した有名メーカー製の多くは、バルブを灯具に固定したあと、LEDの向き(角度)を微調整できる仕組みになっています。テスターの画面を見ながらバルブを少し回転させて「一番カットラインがクッキリ出る位置」に合わせることで、内部の劣化をカバーして車検をパスさせることが可能です。

もし「バルブを新品に換えてもカットラインがどうしても出ない」という場合は、リフレクターの焼けがかなり進んでいるサインですので、テスター屋さんなどでバルブの角度を少しだけ回して調整してもらうのが、現場での定番の裏技になっています。

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