メンテナンスとセンタースタンドの関係
4DN(※)のセンタースタンドは貴重品とされており、オークションなどで出品されれば確実に1万円以上の値が付くほどの人気商品です。4DNを所有しているライダーなら誰しも知っている有名な話。
ブログ主の場合は約10年前に入手したSRV250Sには最初からセンタースタンドが付いていた為に、センタースタンドが、そこまで貴重品だとは知らずに、数年してから知ることになる。
(※)4DNとはSRV250とRenaissaの型式名称です。
古いバイクを自分でメンテしながら維持していくなら、センタースタンドはとても便利が良く、重宝します。
オイル交換、チェーンの清掃、リアブレーキドラムシューの清掃、キャブレター清掃に伴うタンクの取り外し等々 センタースタンドがあれば、空き時間にプチメンテが難なくできるのです。
さて、最近やってきた零号機:Renaissa 街乗り程度で確かめる分には機関良好で全く問題なし!
但し、高速走行や高回転までエンジンを回し切って加速したときの、状況は未だ未確認です。
やっぱエンジンを高回転まで引っ張るならエンジンオイル変えてからじゃないとね~と 古いバイクを維持していくならではの気配りをしている最中です。
オイル交換するにはやっぱセンタースタンド欲しいですね~。残念ながらRenaissaにはセンタースタンド付いてません。正月休みが明けたら、新しいエンジンオイルでエンジンを満たして思う存分走ってみたい。
ならば、思う存分メンテする間は、SRV250のセンタースタンドをRenaissaへ一時的に移植してあげようと、ふと思って行動に移すことにしました。
Renaissaのメンテメニュ
走りだす前にやっておきたいことをリストアップしてみました。- センタースタンド移植
- エンジンオイル交換
- チェーン清掃
- リアサスペンションの清掃とチェック
- マフラーの清掃とチェック
- リア、フロントブレーキ清掃
- フロントブレーキフルードチェック
- バッテリーの配線(配策)チェック
リストに上げていませんが、他にもやりたいこと沢山あります。(笑)
特にやらなくても乗るには困らないし、ちゃんとメンテナンスされてきた機体なので、いまのままでも安心して乗ることはできます。
但し、一旦はベストなコンデションまで仕上げておきたいのです。そして、初号機:SRV250Sと乗り比べてみたいという欲求が止まりません。 考え出すとアレコレとメニューが増えてきます。(爆)
メンテナンスは時間ができた時に少しずつ進めながら、慌てずコツコツとやっていく予定です。
それでは、まずはセンタースタンドの移植をしてみたいと思います。
SRV250Sのセンタースタンドを取り外せ!
センタースタンドはスタンドの根本に太いシャフトが入っており、シャフトは簡単に抜けないように先端にはスナップクリップでロックされてます。E型止め輪とも呼ばれているようです。
まずはSRV250Sのスナップクリップを取り外して、バネ取ってからシャフト取れば簡単かんたんと高を括(くく)っていたら、シャフトが外れません!
どうやら、シャフトの頭がマフラーと干渉しているようです。そうです、初めて知りました。マフラーのサイレンサー部分を一旦外さないとセンタースタンドを脱着はできないのです。
仕方ありませんね~ エキパイとサイレンサーの繋ぎ目(〇1)とタンデムステップ近傍のサイレンサー固定ネジ(〇2)を外してスパトラを取り外しましょう!
〇2部はサイレンサー(スパトラ)の固定ネジはちょっと特殊なネジを使ってますので、それなりの工具(ヘックスローブレンチ)で取り外します。
星形の外形に中央にピンが凸形状で飛びて出ているネジを外す為のレンチです。
なんでこんなややこしいネジが使われているかというと盗難防止の為です。
一般的な工具でスパトラが簡単に取り外せないようにしています。
センタースタンドの脱着をする際にサイレンサーも取り外す必要があるのは4DNだけしょうか? それとも他のバイクは単独で脱着できるんでしょうかね~? ブロブ主は経験不足で事前に知らずにやっちゃいました。
しかたないので、スパトラの左側を外してからセンタースタンドのシャフトを抜きました。(笑)
ってことはRenaissaのサイレンサーも外すの?
その通り! 少し時間があるからセンスタだけ脱着しておくか...と思いついてやり始めた作業もなんだか大が掛かりになってきました。(笑)
Renaissaの純正サイレンサーの取付けネジはどうなっているのでしょうか?4箇所あるネジを見ると3箇所は一般的なボルトでした。一か所だけ星形です。但し、中心に凸部がないタイプなので、それほど特殊じゃないかも、目的は盗難防止でしょうか?
あれーサイレンサーの連結部分の赤錆が結構進んでますね~。 早めに処置しないと穴だらけになりそうです。
センタースタンド取付部位は錆の進行は僅かですから大丈夫です。バネを引っ掛ける部分も含めて強度は確保できます。
サイレンサー下回り確認
先ほどの連結部分の赤錆ほどではありませんが、下回りはやはり赤錆の発生が始まってました。材料は鉄ですから排熱で高温となり停車後に温度が下がって湿度に晒されたりすると30年も経てば赤錆が発生していてもおかしくありません。さて、先にセンタースタンドを取り付けてしまいましょう!
特に難しくはありません。センタースタンドを定位置に持ってきて、シャフトを入れます。
正しいではないかもしれませんが、先にバネを取り付けました。
なるべくバネを伸ばさないでいいように(引っ張る力が少なくて済むよう)、木切れでセンタースタンドを跳ね上げた位置にセットします。
その後、ワッシャーとEクリップを付け固定は完了。Eクリップはプライヤー使って押し込みまいた。
ね、簡単でしょう!
4DN純正サイレンサーの補修
回転式のワイヤーブラシ(ステンレス)で赤錆部分をガリガリしてある程度取り除きます。
全塗装するのは当分先なので、赤錆部分をある程度落とすだけでOKなんです。
それにしても穴部をどうするかな~
赤錆は鉄表層で止まることなく内部まで浸食していきますので厄介です。この薬品を塗って黒錆に変化させることができます。黒錆化すると赤錆の進行は止まります。
薬品が乾くと表面が樹脂コートのように艶がでて黒色になるので、鉄材料に黒色塗装している部位に赤錆がでたときは、これをヌリヌリすれば大丈夫! 便利な逸品ですな~
ちなみに、サビチェンジャーに付いてくる小さな筆は毛が抜けてくるのでちゃんとした筆を準備した方がいいですよ!
そして、ついでなので左側のエキパイも外してワイヤーブラシ掛けて、サビチェンジャー攻撃を食らわします。サイドスタンドのバネも赤錆出てたので処置してます。(笑)
おっと、危ない! 曲がりくねったエキパイの一部とネジ部に塗り残しがあった。全部塗っておかないと...効果が半減ですよ~
サイレンサーの穴を塞げ!
高温部対応のエポキシパテを使って穴を埋めることにしました。耐熱温度は200℃です。サイレンサーの部分なら200℃超えないと思ってホームセンターのお手軽な品を購入してきました。
スポンジヤスリや紙やすりで穴周辺の塗装や汚れを取り除きました。
エポキシパテを適量切ってからコネコネします。2つの材料が筒状に層別さているので練って2つの材料を反応させます。丸一日掛かって反応が進み、カチカチの状態になるパテです。練った後に穴に押し付けて埋めていきます。見栄え良く少量で薄く仕上げる方法も考えたのですが、パテの量が少ないと排気圧でポロリするのがいやだったので、結構な量を塗り込んで厚みもある状態でポロリしないことを優先としてます。
まあ、裏側だしそんなに見えるところじゃないので、これで良しとします。
水と指ヘラで円形の形と周辺部に向かって薄くすそ野を作ってなだらかにしています。
もっと薄くしたいと、ポロリは嫌の狭間で葛藤しながら形を整えます。(笑)
耐熱スプレーでお色直し
丸一日経てばパテもカチカチに固まります。接着強度もありそうです。適当にマスキングして耐熱スプレーの黒を使います。但し、家にあるのは艶消しの黒でサイレンサーの艶あり黒とは合いません。
できるだけ部分的になるようにマスキングしてスプレーします。耐熱スプレーは熱で完全に密着しますので半乾きの状態ならピカールとかで塗った境界をぼかすことができます。少しピカールで処理してみました。
さて、マフラーを取り付けようかな~と思いましたが、まだ付けていません。2日前にナンバー返納してきたし、だから乗れないし、もう少しサイレンサーの錆部にサビチェンジャーを重ね塗りしたいので...
先にオイル交換とかメンテナンスリストの項目を進めて最後にマフラー付けようと思ってます。
それともリアサスペンジョンのバネ部へのサビチェンジャー攻撃かな(笑)
2020年12月31日追記
年の瀬で家の大掃除をしながら、コツコツはリササスの清掃とコイルスプリングへのサビチェンジャー攻撃を仕掛けて、雪が降りそうな天気を気にしながら乾燥工程で、サビチェンジャーの表層が安定するのをまってます。(笑)
錆があるところは黒くなり、錆が無い所も樹脂系のコート剤が含まれているからでしょうか? 綺麗に塗膜ができて見違えるほど綺麗になりました。
お約束のBefore、Afterを画像で紹介します。
その後、24時間ぐらいで塗膜が安定して黒色に変色してきます。完全に乾く前に水や雨が塗膜に着くと青く変色しますので御注意ください。
ついでにボルトやワッシャー類もピカールで磨いときましょうか?(笑)
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