スロットルの動きが重い...メンテしなきゃ TIGER800

ヤエーしたらトラ吠えた? スロットルが戻らない!



我が家のタイガーさんは優等生で大した故障や修理もせずに、モリモリのエンジンパワーでどこまでも走ってくれる頼もしいヤツ。

ライディングポジションも腰から上はほぼ垂直で、長距離走ってもも疲れ知らずでロングツーリングにもってこいのバイクです。

但し、最近スロットルの動きが少し悪いと感じてました。2か月前に一度分解してスロットルワイヤー(二本引き)に注油して状態が良くなったものの、寒くなってきたら再発しました。

今日もソロツーで巡回コースを走っていた際に、対向バイクの方がヤエーしてくれたので、こちらもヤエーし返そうと、クラッチ握って右手上げたらスロットルが戻らずに、エンジンが唸って5000rpmまで回ってしまいました。(空ぶかし状態)

慌ててクラッチ繋いで右手を戻しスロットルを握りました。

ヤエーする時は左手を上げる場合が多いのですが、今日は何となく右手を出したらこの始末...(笑)

道の駅:つくで手作り村から帰宅して、原因究明を始めます。

スロットルワイヤー周辺を一気に分解

多くのバイクの場合、スロットルワイヤーに注油するだけなら2本のネジを外せばカバーが外れますので簡単です。この時はワイヤーに注油するだけで簡単に改善すると思ってました。

但し、今回スロットルワイヤーを疑ったのですが、ワイヤーの動きは極めてスムーズで全く問題ありませんでした。 じゃあ何故スロットルが戻らないの?

もう一度ワイヤー付けて、フルスロットル状態とするためにグリップを思いっきり回転させてみました。
手を放してもゆっくりと戻ってくるだけでスパッと気持ちよく戻りません。

これは危険な状態ですね~


もしかして...と思い、ワイヤーを再び取り外して、グリップ握って単独で回してみると、重い!

なんだろうこの引っかかる感じは?

ということでグリップ全体を分解です。 グリップエンドに六角レンチ入れてボルトを取り外せば全体が抜けてきます。


グリップの中に半透明のシート(薄い樹脂板)が巻いてありました。このシートがグリップエンド側にはみ出してきて動きを阻害してました。(爆)

グリップの内径に対してこの半透明のシートの厚みでクリアランス調整をしているようでした。グリスが付いていて、べたべたしています。

しかもシートのサイズが若干大きいので部分的に2枚重ねになってました。

対策方法

  1. 半透明シートサイズを調整して2枚重ねになっている部分を一枚分の厚みとした。
  2. ベトベトして固形化し始めたグリスを取り除いた。
  3. 半透明シートを洗浄してシリコンスプレーを吹き付けた。
  4. グリップの筒(孔)の内壁にもシリコンスプレーを吹いた。
以上の4つを施して、組みなおししたところ、スロットルは回す時もスムーズになりました。
グリップを回した状態から手を離すと、一瞬でスロットルが戻るようになりました。

それにしても、金属のハンドルバーに薄い樹脂板巻きつけて、その上にグリップが直接嵌っている構造は一般的なのでしょうか? 普通は樹脂の専用カラーがあると思うのですが、社外品のグリップヒーターなので、コスト最優先とは言えこんな作りで大丈夫なのでしょうか? 純正のグリップヒーターはどうなのかな~

スロットルのトラブルは危険

長期放置したバイクだと、キャブレターのスロットルバルブ自体が固着する可能性がありますが、一般的にはアクセルワイヤーの注油不足や錆で動きが悪くなることが多いです。

または、ワイヤーを交換した際に取り回しを変えたりすると、ワイヤー内部で摺動部が増えて摩擦によって動きが悪くなったりします。

その他の原因としては、グリップエンド自体を交換した際に締めすぎてクリアランスが無くなり、可動部を阻害してしまう可能性もあります。

いずれにしても、スロットルの開閉がスムーズにいかない状態でバイクを乗り続けるのは極めて危険な行為です。

自分で原因究明が困難だと分かった場合はバイク屋さんか、その道に詳しい人にすぐに相談しましょう! スロットルのトラブルは、凄く危なくて事故に直結する状態だと認識お願いしますね~

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