5万km超えで初のチェーン交換
2020年11月28日にDIYでチャレンジしたチェーン交換は最後の最後で連結用コマのプレート圧入時に治具の使い方を間違って、その修正時にOリングを傷つけてしまうという結末で終わりました。
約1ヵ月後の2020年12月27日に再度連結コマのOリング交換とカシメを新品部品でやり直しました。
SRV250もTIGER800もチェーンへの清掃と注油はマメにやるタイプなので今までチェーンに関して不満と特に抱いたことがありません。但し、SRV250は『シャカシャカ♪』と音が大きいので交換時期なのかな~と思っています。
一方タイガー800はチェーンの緩みを適正にしようと張ってみるものの、センタースタンドを立てて後輪を手で回してみるとチェーンが張り気味になる所と緩めになってしまう部分があります。
この現象がスプロケットの編磨耗によるものなのか、それともチェーンの特定の部位だけが伸びてしまったのかは分っていません。但し、TIGER800の総走行距離は53000kmに迫っています。それまで一度もチェーン交換されていないことが分ってます。
そしてこんな状態になりました。リンクの1コマだけ色が違う部分があるのでココを狙って削りました。この色が違っているコマもピンはカシメ形状ではなく他の部分と同じでした。つまり、つなぎ目無しタイプのチェーンです。
一方タイガー800はチェーンの緩みを適正にしようと張ってみるものの、センタースタンドを立てて後輪を手で回してみるとチェーンが張り気味になる所と緩めになってしまう部分があります。
この現象がスプロケットの編磨耗によるものなのか、それともチェーンの特定の部位だけが伸びてしまったのかは分っていません。但し、TIGER800の総走行距離は53000kmに迫っています。それまで一度もチェーン交換されていないことが分ってます。
思い立ったが吉日? 今日は鍬の修理に続けてTIGER800のチェーン交換をやることにしました。(笑)
そしてドライブスプロケット(フロントスプロケット)も一度も交換していないのでついでに交換するつもりです。
TIGER800のドライブスプロケット
まずは状態確認です。スプロケットのカバーを外します。ネジ2本なので簡単かと思いきや、タイガー800のチェンジペダルはダイレクト方式ではなくリンク式です。
ロッド(細い棒)がスプロケットカバーの前面に下から上に通ってます。こいつを取り外さないと、カバーは外れません。
なので、素直にエンジンのペダルクランク側を一旦外します。
取りあえず、スプロケットを取り外す準備に取り掛かります。緩み防止用に曲げてある部分を引き起して、ソケットレンチが嵌るようにします。
人力で緩むかは分りませんが、SRV250の時は何とか弛んだのでだぶんいけるのではと考えつつ、『おりゃ、ホイさ~、グイグイ』っと歯が立ちません。随分前に購入した36mmの中古ソケットレンチが活躍してくれつと思ったのに...
仕方有りません、CRC-556で潤滑性を上げておきます。SRV250の時も鬼トルクで締めらていたドライブスプロケットをこの方法で何とか緩めることができました。(詳細はここです。) CRC-556の効果を信じましょう!
但し、暫く時間を置かないと隙間の奥まで潤滑剤が浸透しないので、ここで作業箇所をリアに移します。とりあえず古いチェーンを取り外しにかかります。
ピンの前処理
チェーンのピンの頭を金属ヤスリで削る方法も考えました。但し、相当時間が掛かるので電動工具の出番です。グラインダーで一気に出っ張りを削り落としました。詳細は動画でどうぞ!
ということはスイングアームを取り付ける時に輪になったチェーンを同時にドライブスプロケット側に組み付けるってこと??
ここまでの作業で中断です。完全にチェーンを外すとドライブスプロケットを外す時に後輪のブレーキとか使うのでここで止めておかないとまずい事になります。
ドライブスプロケットを外せ!
万全の準備で挑みます。まずはフロントタイヤをドン突きとし玄関の一段高くなっている部分にぶち当てます。これでバイクは前には進めません。
次に、リアのブレーキをフルブレーキ状態でリアタイヤをロックさせます。その辺に転がっている工具と在り物でブレーキペダルを下に押し下げた状態としています。(笑)
もちろん、ギアは1速状態としてエンジンのクランクが回らないように(回り難くいように)しておきます。
そして、ソケットレンチの延長部分の下には当て木をして高さを合わせてます。
全体の状態はこんな感じです。かなり大がかりな構図になってしまった。
『ぴえーん♪』強靭なトルクで締め付けられてます。何回やっても緩みません。後輪も回ってしまうし、エンジン内のクランクも回っちゃってます。
仕方在りませんな~既にチェーンのピンをグラインダーで削っちゃったけど、5分でつける近くのバイク屋にレスキューをお願いしに行くことにしました。
リアのトップボックスにレンチ一式(柄と32mmソケット)入れて、ゆっくり走って行きました。だって、削ったピンが外れたらシャレになりません。(笑)
店のお兄さんに一声掛けます。『エアインパクト貸して頂けませんか?』ドリブンスプロケットが根性ありすぎて取れなくて...』
お兄さんは優しい方でした。
笑いながら『ソケット貸して、やってあげるから! トライアンフって正ネジだよね?』
『正ネジです。ありがとうございます。』
深々とお礼して、緩めたナットを仮締めして自宅まで乗って帰りました。
やっぱインパクトレンチは強力です。瞬間で作業は終わりです。もちろんリアブレーキも踏んでません。ギア1速状態で『ガガガァ』と音がした瞬間ナットが緩みました。
欲しいな~インパクトレンチ! タイトルで『誰でもできる』と書いたのに少し嘘になっちゃった(ボソ)
自宅でドリブンスプロケットをガン見
取りあえず分解して消耗具合をチェックです。
さて、無事に取り外せたドリブンスプロケットと今から交換するスプロケットを比較します。新品じゃなく走行距離少な目の中古スプロケットです。タイヤに続いて中古品活用が続きます。(笑) これでも後、3~4万キロは走れるはずです。
さすがにチェーンは新品を使います。EKのシールチェーンで色はシルバーを選びました。
EKチェーン(江沼チェーン) 525SR-X2 (CR/NP) シルバー 122リンク MLJ カシメ
楽天ショップで9034円(送料込み)でした。
さて比較してみましょう! 旧チェーンはどれほど伸びているのか? 一直線に延ばして出来るだけ引っ張った状態にしてみました。
全長2000mmなら1%の伸び⇒2.0cmの伸び
全長1900mmなら1%の伸び⇒1.9cmの伸び
全長1800mmなら1%の伸び⇒1.8cmの伸び
古いチェーンは左右の端持って引っ張ればもう少し伸びるはず。写真では1cm位の伸びに見えるけど、本当はもう少し伸びるはず...と自分に言い聞かせて(笑)
詳しいことを知っている方がいましたら教えて下さい。
そして横向きにして、しなり状態を比較してもほぼ同じような状態です。5万キロ以上使ったチェーンはまだ使えたのでしょうか? KAWASAKIのリッターバイク等は5万キロでも平気という噂もあるし...
旧チェーンが片伸びしていたように思えたのはスプロケットが要因だったかも?
この辺は詳しくないので、まずは交換して後日勉強してみようと思います。
TIGER800と出会ってからはマメにチェーン注油していたので良かったのかな~(ボソ)
寸法見ながら慎重に圧入したつもりが、痛恨のミスを犯します。治具のアタッチメントを逆に付けたて反対側に少しピンが飛び出したり、修正しようとしてプレート圧入し過ぎたりと散々です。
安易にマイナスドライバーとかチョッと差し込んでプレートの圧入を元に戻そうとしたらゴムのOリング傷つてしまったり。
少し走ってみました。走行フィーリングはバッチリでやっぱ新しいチェーンはいい!の一言です。でも正直言って新品チェーンがいいのか、ドリブンスプロケ(中古)がいいのか分りません。
交換前のチェーンが意外と伸びて無かったので交換しなくて良かったのかもと疑念が残ります。(笑)
そして、最後に残念なお知らせがあります。
走った後に確認すると、Oリングが酷いことになってます。(ショック...)
こりぁやり直しだな... カシメ治具の使い方をYoutubeとかでもっと勉強しておくんだった。後悔先に立たずか~
諦めてジョイントリンクだけ追加発注しておきました。到着は1週間後かな~(楽天だから次の日発送とかないんだよね~)
ちなみに、新品チェーン全体には粘度の高いグリスが全体に塗布されてます。錆防止用?かは分かりませんが、このまま使うと砂とか拾ってた大変なことになりそうです。
自分は最初にベトベトしたグリスは取ってしまう派です。方法としては安物のエンジンオイルか廃油の上層部を使います。(金属粉が沈殿している下層は使いません)
使い古しの歯ブラシでエンジンオイルを含ませて、表面をゴシゴシ擦って、都度ウエスで取り除く作業が地道に続きます。(笑)
エンジンオイルでグリスを溶かして拭き取るイメージです。家庭用洗剤で最初にトライしましたが、粘度が高いこのグリスを溶解させるのが厳しいです。
なのでエンジンオイルの洗浄力を活用することにしました。グリス取り作業はチェーンを取り付ける前に単体状態でやっておくべきでした。(反省)
チェーンのシルバーが良く分かるようになりましたね~
チェーンだけ新品にしてスプロケットはセットで変えないという、節約メンテナンスですがこれで当面は大丈夫だと思います。
初のDIYチェーン交換は苦い思い出となりましたが、追加発注したジョイントリンクが来たらブロブに追記して最終まとめをしたいと思います。
2020年12月27日追記
新品の連結コマで再挑戦!
一ヶ月前に連結コマのOリングを傷つけてしまった為、その部位だけノンシールチェーンになっていたのを、今回は新品で再度連結し直しました。
まずは、状況を確認します。 この角度から見ればちゃんとカシメもできていて全く問題ないのですが2箇所のOリングが無くなっており、ノンシーツチェーンなコマになってます。
もう、カシメ部を落とすのは2回目なので、グライダー使って削るのもお手の物となりました。2分も掛からずに2箇所落とします。前回はトライアンフ出荷時に取り付けられたつなぎ目無しタイプのチェーンで硬いピンの頭を落として少し時間が掛かりました。
もう、カシメ部を落とすのは2回目なので、グライダー使って削るのもお手の物となりました。2分も掛からずに2箇所落とします。前回はトライアンフ出荷時に取り付けられたつなぎ目無しタイプのチェーンで硬いピンの頭を落として少し時間が掛かりました。
但し、今回は見ての通りカシメ部は中心部の肉がありません。あっと言う間にグラインダーが頭を削り落としてくれました。ピンの肉抜きは若干ですがプレート部分内側まであるようです。点が見えますね!
次のピン抜きは、この格安中華工具を組わせれば簡単に抜けます。
黄色枠の部品を組み合わせて使ってください。緑枠の部品は使いません
使う工具の直径はピンの太さは一番太いものを使います。前回は一番細いものを使ってピンを抜こうとしたので強度不足で細いピンが曲がりました。(笑) 細いピンを使う時は緑枠の部品も使います。
これは軸がぶれないようにする為のようです。
さて、ピンを抜く時の構図はこちら!
同時に反対側からはピンが飛び出してきています。確認しながらゆっくりやってください。
孔の内側までグリスをたっぷり入れ込みます。ピン側もグリスを塗りまくります。(笑)
Oリングを忘れずに! 片側からゆっくりと入れていきます。穴に入れたグリスは押し出されてきます。私の場合は年の為出てきたグリスをもう一度、ピンを抜いてから穴に充填して2回繰り返して、穴内に隙間なくグリスがいきわたるよう願って作業します。(笑)
出てきたピンのグリスもそのままでOリングを嵌めて、プレート仮取付けします。
次にプレートを圧入していきます。使う治具の状態はこんな感じです。前回はここでピンを受ける側の治具と圧入していく治具を逆につけて失敗した工程です。その失敗をリカバリーしようとマイナスドライバーでコリコリしている時にOリングを傷つけてしまったのです。(悲)
しかし、今回も受け治具の精度が悪く四苦八苦しました。(笑)
最後仕上げはカシメ作業
使用工具は白枠の部品です。緑枠の部品は使いませんよ!
カシメ部分の直径は規定値5.6~5.8mmとのこと。ある程度開きカシメが完了したところで、測定してみると5.5mmでした。ちょっと足りないけど、まあこれで良しとします。
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