誰でもわかるバイクの名義変更 

大型バイクの名義変更



大型バイクの名義変更に関する今回のブログ内容は、個人的な覚書という意味で書いています。万人に当てはまる訳ではありませんので誤解が無いようにお願いします。

下記条件に限定して書いてます。
参考にされる方は前提条件を確認した上で御参考にして頂くようお願いします。

名義変更するバイクの素性

  • 対象バイクは車検が残っている。
  • 自賠責保険も残っている。
  • 数週間前までは前ユーザーさんが乗っていた。

車検場に行けば何とかなるの?

答えはYESです。但し、書類の不備が多すぎると応対が冷たくなることは知っておいて下さい。名義変更に関する知識をそれなりに持って望むことをお勧めします。


登場人物

Kさん:バイクの前オーナー
Nさん:バイクの新オーナー

Kさんに準備して頂く書類

『譲渡証明書』KさんがNさんに該当するバイクを売ったことが分る書類
『委任状』  KさんがNさんに名義変更手続き全て委任したことが分る書類
『自動車税納税証明書』Kさんが4月に支払った税金の領収書
『ナンバープレート』現行バイクから外した物
『自賠責保険証明書』前回の車検時に加入した自賠責保険の証書
『車検証』

実録!名義変更

名義変更手続きの概要や一連の流れを下調べします。情報はネットに山ほどありまので調べること困りませんでした。

当日は車検場の①窓口(相談コーナー)で大型バイクの名義変更がしたいと伝えて下さい。すると申請書(第1号様式)を渡され必要な項目を書くように指示されます。



書類を書く為の机が脇にあったので当然記載例があるだろうと余裕をかましてペンを取りましたが期待はずれでした。愛知県豊田市の某車検場には記載方法の説明書は張ってありませんでした。(爆)

ちなみに第1号様式とは名義変更や住所変更などの際に、新しい車検証をコンピュータで読み取って発行する為のOCR専用用紙のこと。

手書き用紙は処理スピードが遅いので要は効率化の為の用紙だと思われます。手続きを行う当日に窓口でもらうのが原則らしい。

最初から完璧に記入し漏れがなければ良いのですが....とりあえず判る箇所だけ書いて、事前に準備した書類を添付。

当初困惑したのは住所記載場所に住所をコード化した数字を入れる箇所があったこと
こりゃ何の数字を書けば良いのか悩んでいるとファイルが近くに転がっていたのでページをめくると愛知県○○市○○町の一つ一つに数字のコードが割り振りされてました。
たぶんこの数字を書けばいいんだろうと理解して記入しておきました。(笑)

そしてナンバープレートも添付して申請受付窓口③窓口へ書類一式を出します。このとき受付番号が発行されます。

2枚出てくるので1枚を書類の先頭にクリップで付けて提出します。もう一枚は自分の控え用なので大事に取っておいて下さい。尚、1回目の書類提出で記載事項不備でダメ出しされることは覚悟の上、見切り発車で提出してます。

待つこと数分で素敵なお姉さまが私の番号を呼び、書類のダメダメさを詳しく教えてくれました。具体的には『ここに○○と書いて!』とか『ここは記入せずに同上の意味の1を書けばいOK』とか 具体的に何をどうしろと教えてくれますので、素直に従って書き直します。

再度提出すれば大体は通るような感じででした。(実際そうでした)

またこの時に書類の書き方以外に必要書類2枚足りないとの大きな指摘がありました。
窓口で足りないと言われた帳票をもらってその場で作成します。

追加書類 その1

◇手数料納付書の添付が必要。
旧ナンバープレートを専用のマシンで読み取らせるとナンバーを返納したことを証明するシールが出てくるので、このシールを手数料納付所の右下に貼ってくださいとの指摘。
(どうやらナンバープレートの現物を窓口に出してはいけなかった模様)

但し、周囲を見渡してもナンバープレートを読み取る機械と返納する場所が見当たらない...お姉さまに目で訴えると、ニコッとしながら『隣の建屋にありますよ』と教えてくれた。






足早に隣の建屋に向かい無事にシールを手に入れたので手数料納付書の右下に貼って名義変更申請書に添付しました。

追加書類 その2

◇軽自動車税納税義務消滅申告書が必要
これは旧ユーザーさんのところに来年4月以降で自動車税の請求が来ないようするために必要な書類。


この書類を添付しなくても名義変更は可能だが来年度に旧ユーザーさんに迷惑を掛けないためにはマナーとして出しておくべき書類だと思います。

前オーナーさんに準備して頂いた書類

◇譲渡証明書
 白抜き部を譲渡する側(前オーナーKさん)に記載して頂き捺印も押してもらいます。
 印鑑証明等は不要です。認印で可能です。
 その下の段に新オーナーの住所氏名を書きます。



◇委任状
前オーナーKさんが名義変更に関する手続き一式を譲渡される新オーナーNさんに一任することを証明する委任状です。

これがあれば前オーナーKさんが車検場に出向く必要もなく、新オーナーNさんだけで名義変更可能です。


◇自動車納税
4月にやってくるお約束の自動車税。
これをきちんと払ったことを証明する領収書ですね。



ナンバープレート
旧オーナーさんが使っていた現物をバイクから外して送付してもらいました。


◇自賠責保険証明書
これも添付しておけば問題なし。


◇自動車検査証
前オーナー名義になっている車検証の原本です。
これを名義書換してもらうのが今回の1つめの目的。

そして名義変更されれば当然ナンバーも変わります。新ナンバープレートを手に入れることが2つめの目的です。

但し、管轄エリアが同じなら同じナンバーのまま名義変更ができます。



売買契約書 
これは人のバイクを勝手に自分名義にしている訳ではないことを証明する為にはあった方がいいです。委任状だけでも良いとは思いますが、一応持参し添付しておきました。
譲渡者と譲受者の氏名と車台番号、売買金額や受け渡し方法、支払いに関する覚書です。

前ユーザーさんがお詳しい方だったので、私の知識不足にも関わらず短時間で必要な書類を準備して頂き、私もこの機会にいろいろ勉強をさせて頂くことができました。
Kさん! 本当にありがとうございます。



以上と足りないと言われた2つの書類
手数料納付書軽自動車税納税義務消滅申告書を提出し待つこと15分
番号が呼ばれ新しい車検証とシールを交付してもらうことができました。

そして新しい車検証を持って隣の建屋に再度向かうと、先程旧ナンバープレートを返納した窓口とことなる窓口に見せます。すると無事に新ナンバープレート交付となりました。


新ナンバープレートはビニール袋に入っており、ビニール袋にはQRコードが張ってありました。興味あったのでスマホで読んでみるとナンバープレートの情報+αの数字が入っていました。プラスαの数字を車検証と比べてみたのですが意味がわかりません....

手続きの感想

実際、自分で名義変更してみた感想としてはややこしい書類はあるものの窓口で思った以上に丁寧に教えてもらえる。意外と簡単だな~と感じました。

自賠責保険証書の名義書き換え

自賠責保険はバイク本体と紐付けされてます。従って、車検証が新オーナ名義で自賠責保険は旧オーナーのままでも、事故が起きた際は保険は降りますし法的にも問題はありません。但し、保険に関係する書類や窓口が名義人となるので『もしも』の事故が起こった場合にバイクを手放したはずの旧オーナーさんを煩わせることとなります。
礼儀として自賠責保険の名義変更もしておくべきと考えます。

切り替え方法

新ユーザーの名義となった車検証と旧オーナーさんの名前が入った自賠責保険証書を持って契約している保険会社の窓口まで出向きます。旧オーナーさんが『あいおいニッセイ同和損害保険株式会社』で契約されていたのでネットで支店窓口を探します。
すると隣の市にあるようです。

窓口で事情を説明すると15分ぐらいで名義を書き換えた証書を発行してくれました。
特に費用請求はされません。

必要書類を渡されるので言われたとおりに書いて捺印するのみです。その際に免許書と車検証は見せる必要があります。窓口の奥でコピーされていたような...

任意保険の加入

こちらの保険も必ず入っておかなければなりません。社会人として当たり前のことになります。もしもの時には自賠責保険だけでは対応できない事態が発生します。

こちらは実に簡単です。お付き合いのある保険会社か代理店に電話して○○月○○日から保険に入りたいと伝えます。車検証の記載事項を聞かれるので手元に車検証を準備しておくのが良いでしょう!

そもそも保険のお世話になるような状況に陥らないように危険を予知した安全運転をするのが一番重要です。保険のお世話になる状況はあってはいけません。

というわけで、これで全てのミッションが完了しました。

おまけ

Q:バイクの希望ナンバーは取得方法できますか?
A:バイクの希望ナンバー取得制度はありません。

Q:名義書き換え費用はどのくらいでしたか?
A:事前に住民票発行で350円、ナンバー費用520円
  合計870円です。

Q:自分で名義書き換えするのは難しいですか?
A:簡単です。
  窓口でダメ出しされている自分を他人に
  見られている状況を耐える精神力が必要ですが...

バイクの入手方法はいろいろ

バイクを購入する方法は大きく下記3通りがあります。
(a)バイクショップ
(b)オークション
(c)個人売買

(a)の場合は車検証の名義変更やそれに伴いナンバー変更が必要な場合も
ショップがやってくれます。登録費用という名目でもちろん費用を請求されます。

お任せ、お気軽、安心なので自分で調べたり車検場へ手続きしたりする手間が
省けます。

(b)の場合は依頼すれば名義変更処理をやってくれる場合もありますし、
現状渡しが前提で車検が残っている場合は原則落札者が自分で名義変更や
ナンバープレートを新規に取得する場合が多いです。

(c)の場合は個人対個人なので名義変更に関してはは素人同士です。
片方が詳しければ指導してもらえるので良いのですが、お互い未経験ですと
名義変更のやり方から調べて、自分で行動する必要があります。

人それぞれですが、自分はメンテや面倒といわれる手続きも楽しみながらやってみようと思う性格なので、もし機会があって今後も増車や買い替えがある場合は(b)(c)の方法を選択するでしょう。

余談ですが、仕事上でいろんな方とお付き合いしますが、最近は『自ら調べて、自分の責任において行動する』ことをしない人が増えてきているように感じます。

何でも自分でやってみようというマインドをいつまでも持ち続けて欲しいです。
2~3才の頃は誰もが自分でやらないと気がすまなかったハズ....

それが脳を退化させない秘訣ですよ!

まとめ

◇必要書類

☆旧オーナーに準備して頂く書類等
・譲渡証明書(捺印)
・委任状(捺印)
・車検証(自動車検査証)
・自賠責保険証明書
・軽自動車納税通知書兼領収書
・旧ナンバープレート

なお売買契約書をを旧オーナーさんと取り交わしておくと何かと安心です。

☆新オーナーが準備する書類等
・印鑑(みとめ印持参)
・住民票(発行後3ヶ月以内のもの)
・自動車検査証記入申請書
・軽自動車税申告書
・手数料納付書
・軽自動車税納税義務消滅申告書
・(売買契約書)


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