エキパイのフランジナットが錆だらけ SRV250

熱ストレスが加わる部位は錆だらけ



長年のヒートサイクルストレスによって見事に錆だらけとなったフランジナットや六角ボルト。空冷エンジンのシリンダーに直付けされるエキゾーストパイプを固定するナットです。

今回はこのフランジナットを交換してみることにします。
このネジを変えてもパワーも走りも何も変化しないことは誰でも分かります。

但し、長年この状態だったので錆で強度的に脆くなったネジがポキンといきなり折れて、泣く事のないよう配慮しておきたかったので取り換えることにしました。

リアシリンダーのエキパイ根元側は狭いです。手をこじ入れれば(工具を工夫すれば)、根元のナットだけの交換はできそうです。 

今回は交換可能ばボルトは全て交換し、同時にフランジナットも変えておきたいという思いから正攻法でマフラーごと外す方法を選択します。

作業中に思わず呟いたことは『やはり、熱サイクルが加わる部分は錆びやすい。』ということです。

リアバンクのマフラー取り外し SRV250



この状態にすれば、リアバンクのシリンダに直接取付されたエキゾーストのフランジナットも簡単にアクセスできますよね~。 

ちなみに今回外す場所で錆びがひどいところにはCRC5-56を噴霧しておきました。
そのおかげで、楽にボルトやナットは外すことができました。



自分は貧乏性なのでガスケットは接触する表面を整えて再利用します。
(良い子は真似しないようにお願いします。)

シリンダー側のナットも六角レンチを上手いこと差し込んで回すと、意外と簡単に取り外しできました。


グロい! 黒い? エグイ!! 何とも言えない形ですな~



エキパイ内部は長年の排ガスに含まれるカーボンが信じられない程に堆積してます。
軽く掃除しておきました。 少しでも排気抵抗がなくなるといいですね~



別角度からの内部の様子を観察します。


カーボンを取り除く際は必ず高性能マスクをしましょう! 塵肺疾患になると肺は元には戻りませんから! 肺はお大事にね~

内部が綺麗にステンレス製のボルトに変更します。ちょっと短いですが、なんとかなるでしょう~



2箇所を締め付けます。トルクレンチ管理は今回スルー(笑)
手の感覚を信じて妄想トルクレンチ方式です。



フランジナットを再メッキ!

ガスケットは再利用で新規に使いませんでした。(先ほど説明した通り)
もし排気モレが発生するようだったら別途、新品で組み換えする予定です。

フランジナットは錆びていた手持ち品を自家製メッキで再生して再利用します。
新品を買っても良いと思えるリーズナブルな価格なのですが、今回は再生部品のメッキ実験という意味もあって、再利用に挑戦します。

結論から言いますと、『錆びた部品も再メッキすればそれなりに使える』 ということです。
但し、非常に手間暇掛かりますので時間のある時や、冬はツーリングは封印して走らない人向けの暇つぶしのネタになります。

左が錆だらけの状態 右が再生メッキで蘇ったフランジナット

先に再生メッキしたフランジナットを使った取付から紹介します。




数日前に換えたフロント側のナットは....
光ってませんが、錆びてもいないですね。暫く様子をみてまた錆び発生の有無を報告しますね。


亜鉛を使った電気メッキ

一般家庭でも電気メッキは可能です。ネットを徘徊すると方法が沢山紹介されてます。
私の実施した方法を参考までに紹介しておきます。

ちなみに、古いバイクを持つオーナーさんの悩みは錆?
そう錆との戦いは永遠のテーマなのです。(笑)

実は亜鉛めっきなら家庭でも可能なのです。
それでは自家製メッキの始まりです!

初期状態は数十年の錆が堂々と表面についてますね~

まずは出来るだけ錆を落としましょう!、物理的にゴシゴシするだけです。
方法としてはフランジナットを適当なボルトで固定してからワイヤーブラシ類で表面を整えます。



手抜きで最後までやり切れませんでした。

そして使う小道具たちはこれです。

100円ショップの酸9%品(もちろん定番のサンポールでもOK)

まずは原液へ浸漬させて錆びを取ります。


待ってる間に、亜鉛板の確保(マンガン電池をバラします)


まずは最外周を取り除きます。



中身を取り出して、筒の部分を利用します。筒の部分が亜鉛でございます。(笑)
電圧印加の条件としては①プラス側に亜鉛の板(管) ②マイナス側にナット

そして電解液はは5倍に希釈したサンポールを使用します。
ナットはステンレスの針金を直接巻き巻きします。



激しく泡立ち、亜鉛がマイナス側で還元されます。
(ナットに亜鉛が析出します)


使ったのはこれです。PIONEERの電話で使っていたADアダプターです。電話本体はもう故障して廃棄済み。 アダプターだけは大切に保管してあった物です。

出力は DC 6.5V  300mA このぐらいの性能の電源で十分です。 メッキに使うのは微小電流なので!


電源は6V(アダプタ+のプラス:亜鉛→ナット→電流制限電球3W→マイナス)
1時間後の結果です。 


どのくらいのメッキ厚なのでしょうか? 亜鉛がある程度の被膜を形成してメッキされていれば防錆効果は強化されます。 

メッキ厚が薄いとすぐに錆が発生してくるので厚いメッキで保護されることを期待して48時間は、電気メッキの通電を継続した方が良かったかもしれません。

メッキ厚が標準値を超えるとネジ山の精度が悪くなって、締め付ける時にキツくなるかもしれませんが、所詮柔らかいメッキなので問題ないでしょう!



今回は実験的にやってみましたが、結構な労力となります。再メッキする場合は新規購入価格が高い部品でやると対費用効果があります。

そういう意味でフランジナットはお勧めではありません。
実はキャブレター部品の再メッキをしたくて、まずはフランジナットを実験台につかいました。(笑)

☆キャブレター部品のメッキの記事は→こちら
☆キャブレターをリビルドしてオブジェ化の記事は→こちら

ちなみにフランジナットヤマハ純正部品としてもまだ購入可能です。
価格もリーズナブル!

おまけ

アマゾンで新品のフランジナットが簡単に手に入ります。Yahooショッピングや楽天の方がお安く調達できるかもしれません。送料込み価格で比較して購入先を決めましょう!(笑)




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