アパレル関係は全くの無知
ブログ主は電気や機械が大好き。想像するに理系脳だと思われるが、経済関係の話も大好きだったりする。そんな人間なのでアパレル関係は全く無頓着というお約束のパターン。
但し、裁縫系は好きかもしれない。ということは何か考えて作り出す過程を楽しむタイプの人間か? 出来映えはそれほど重要でなく『自分でやってみたい』という性格なのであろう。
バイクにのる場合は安全第一なのでプロテクター類は大切です。KOMINEのライダーズジャケットなどは安価で必要なパット類も最初から入っているので特に拘りのないブログ主は購入して愛用している。
暑い夏も終わったことだし、先日もコミネ(KOMINE)メッシュジャケットからプロテクター類を全部取り出し洗濯したところです。コミネってコストパフォーマンスいいですね!
プロテクターが全部入ってお釣りがきます。このメッシュジャケットも5年経ちましたがほつれや破れもなく丈夫な逸品だと思ってます。
プロテクターが全部取り出せて丸洗いできるメリットとしては
- メッシュジャケットを洗濯機に入れて簡単に洗濯できる。
- 冬の保管の間にコンパクトに収納できる。
- 別のプロテクターがあれば、既存品と交換できる。
- 取り出したプロテクターを他のジャケットに流用できる
などが考えられます。
今回取り出したプロテクターを見ながらこんな考えが浮かびます。冬の間、このプロテクターを遊ばせておくのはもったいないな! プロテクター無しのライダーズジャケットあれば使えるな~
購入先はAmazonで新品? それともヤフオクで中古品? 思いがグルグル回りながら検索してみます。新品は高いし中古品はボロボロが多いな~と貧乏性の性格が仇となり、なかなか決まりません。
ちょっと考えを変えてみました。どうせ中古品を買うなら新品だと高額すぎて手が届かない革ジャンを探してみたらいいんじゃない?...
中古の革ジャンを探してみた
日本で最も歴史のある革ジャンメーカー「カドヤ」なら品質も信用できそう。キーワード検索で『カドヤ』といれると沢山中古品がヒットします。但し、それなりに状態いいものは2万円以上の落札価格で相場が形成されています。
少し補修が必要な物で1万円ぐらいで落札されています。
『う~ん やっぱ高いな~』 溜息が漏れます。(笑)
諦めかけた時にふと思ったんですよ。カドヤとか有名どころのキーワードは誰もが検索しているから競争になる。レアなキーワード検索で探せばいいんじゃない? そう思って打ち込んだキーワードが『トライアンフ 革ジャン』です。
すると、そもそも検索でヒットする件数が少なすぎることが分かります。(爆) 7件ぐらいしかヒットしませんでした。
そりゃそうですよね~ 全国にトライアンフのバイク持っている比率は極少ですから...
日系メーカー以外の海外ではBMW、KTM、DUCATI、etc ありますが トライアンフのバイクは遭遇すること稀です。
おまけに定価売りか定価より若干安いぐらいですのでヤフオクで購入する必要もありません。
お宝発見!
あれ? 3200円 驚くような入札価格がついている中古品が1点ありました。たぶん売り切りする為にオークション開始は低額で、最終的には2~3万になるのかな~ と思われる出品が1個だけありました。
写真を良くよく見ると革と革のつなぎ目のラインが剥げ剥げです。ライダーの安全の為に光が当たると反射する樹脂がコーティングだと思いますが。所々で剥げていて目立ちます。
ところがこのコーティングが経年劣化で剥がれて、見た目的には革の表面がひび割れて剥がれているように見えます。見た目を気にするライダーさんは決して着たくないと思わせる要素十分です。(笑)
いやもしかすると革自体も相当傷んで革も剥がれているのかも... 自分で補修をするにしても入札価格としては1万円までしか出せんなぁ 送料1300円もあるし...
革ジャンの中にプロテクター装着可との説明もありません。但し、通常の革ジャンではなくバイクメーカーのトライアンフブランドなので装着可能なはず。見切り発車するしかありません。
更にサイズが40/50と書いてあって調べると日本でいうLサイズより若干大きめとのこと。
革ジャンにコナミのプロテクターを組み込んで、真冬に中に着込んでも自分の体には若干大きいかな~というサイズのアンマッチリスクもあります。
これらを考慮して1万円を上限として入札しておきました。
そして表示は3200円→3300円に変ります。自動入札で一気に値が跳ね上がるだろうと予測していたので拍子抜けです。 やっぱ訳アリ品で競合者が少ないのかぁ~?
入札価格が吊り上がらないことを喜んでいいのか? それとも不吉な前兆なのか?
ちょっと微妙な精神状態に陥ります。(笑)
参考までにショップの写真と説明文(緑色)を載せておきますね~
出品物の説明
写真から読み取れない部分は説明文で判断するしかないのがオークションのリスキーなところショップの説明文は下記の緑色と赤色になります。『専門知識なく詳細分からないからジャンク扱いでお願いします。』という一文が怖い.....
□商品詳細
・検品時点で全体のファスナーに破損はありません。
・ジャケットのラインに剥がれが多く見受けられます。
・全体的に多少の汚れ、擦れや剥がれなどの使用感が目立ちます。
・ライナーがついています。(ファスナーで取り外し可能)
・衣類・バッグ類は型くずれしている場合がございます。
・画像に写りにくい傷や汚れがある場合がございます。
・素人検品の為、詳細は画像にてご確認、ご判断ください。
【商品サイズ】 表記サイズ:40/50
着丈:67cm 身幅:58cm 肩幅:55cm 袖丈:63cm 袖幅:26cm 袖口幅:13cm
【付属品】 インナー(ジャケットに取り付けたままです。)
上記内容となり、写真を参考にして頂きご判断下さい。
専門的知識がなくこちらの商品は詳細が分かり兼ねる為、ジャンク扱いでお願いします。 発送サイズは約120サイズとなります。
まあ仕方ない... 一抹の不安が残るものの入札しちゃったものは仕方ない。この日は寝ることにします。(笑)
運命は如何に?
結論から言いますと、なんと!3300円で落札できちゃいました。送料込み4600円で届いた品がこちらです。 それにしてもこの段ボールが異常に重いのです。革ジャン以外に何か入っているかと思わせる重量です。
中には革ジャンしか入ってませんでした。 『重いぞ!この服』 開封と同時に思わず声がでます。
補修した部位はどこ?
(※補修作業自体は9/24~25日に行いました。)
剥げ剥げになっていたライナーの反射樹脂はすべて取りました。地道な作業でした。ピンセット使ったり、新品歯ブラシでゴシゴシしてみたり、歯間ブラシのナイロン繊維で擦ってみたりしました。
一番効果があり、簡単だったのがガムテープを貼っては剥がす方法でした。掛かった時間は3時間位かな~ 実に地道な作業でした。(笑)
そして袖回りや背中部分に革表面の剥がれた部分(数ミリ程度)が5~6箇所あったので革専用の補修塗料(約400円)で塗ります。
キャメル色とアドベース(パテ)は革靴修繕の為に買ったので、今回の革ジャン修繕とは関係ありません。 黒一本あれば革ジャン修繕は事足ります。
綿棒で作業性が上がります。
塗る作業は20分も掛かりませんし速乾性なので作業自体は楽です。塗るときに筆も使う必要はなく、綿棒に少量塗料を付けて少しずつ染み込ませるようポンポンと当てるようにすれば、革の表面の禿げた部分が綺麗に修復できました。
After
Before
After
After
次に革全体を馬の毛ブラシ(洋服ダンスから拝借)で全体に擦って汚れを落とします。
仕上げに革専用のミンクオイル(880円)で表面の状態を整えます。
コツは大量に塗るのではなく少量を薄く薄く延ばして馴染ませていく感じでやれば失敗はありません。塗りにくい部分は綿棒が便利です。 難しくありません誰でもできますよ。
(※本日は綿棒が大活躍)
格安革ジャンの費用は3300円+1300円+400円+880円=5880円となりました。
自分でやれば工賃は発生しないので、大満足のお買い物となりました。
防寒性能は高いの?
まだ真冬に着用していないので分かりませんが、アルミフィルムが織り込まれたインナーも付いていたのでそこそこ暖かいのではと期待してます。
2週間前に走った時はインナー外して、腕下と背中のスリットを開けたまま走ると風が通って蒸れないし暑さは感じませんでした。
そして当初から40/50というサイズが大きめという不安は的中しちょっとばかりダボダボです。革ジャンに拘りがあってきているライダーさんからすると、これはダメだよ言われるアンフィトな状態です。筋トレして肩周りに筋肉付けるしかないなぁ(爆)
過去2回のツーリングでスリットの効果は確認済みです。暑すぎず寒すぎず快適でした。
状態の良い革ジャンが手に入って良かったです。少しぐらいボロくても背中にTRIUMPHのロゴがあればいいかな~という軽い気持ちで探し始めた今回のお買い物。いろんな運が重なって良い結果となりました。
想定外だったのはプロテクター込みで重量がなんと3.42kg ずっしり重いです。(重すぎです)
革ジャンってこんなに重たい物なのでしょうか?
ということで、バイクはもちろんジャケットやバイクに関わる備品類のメンテも定期的にやっていくことにします。
10月9日追記
ツーリングのお仲間から耳よりな情報を頂きましたので追記しておきます。
オイルはミンクオイルよりもホース(馬)オイルが良いとのこと。
これから長く使っていくなら、こっちを使ってみようかな~
amazonのリンク貼っておきますね!
ミンクオイル VS ホースオイル
欧州のように日本の湿気と比べはるかに乾燥している地域ではマッチします。その反面、湿度の高い地方でミンクオイルを多用すると余分なベタつきが仇となります。つまりカビの温床となりかねないのです。
そういった意味で革ジャンなどではほんの少量を薄く引き伸ばす配慮が必要なのです。
革ジャンや革靴、ブーツなどとの相性は非常に良いので使うことは間違っていませんが、オイルが入りすぎないよう注意してください。
新品で革自体が硬くブーツの履き心地が悪い場合や、乾燥しきった表面にオイルを染み込ませてレザーを復活させるには有効な場面ではミンクオイルが活躍するようです。
良い状態の革ジャンを維持してメンテするには(日本においては)ホースオイルが好ましいということになります。
少量を上手く引き伸ばしてあげればミンクオイルでも問題ないとは思いますが、付け過ぎない配慮が必要です。
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