リアサスの窒素ガスを充填 XR250

XR250のリアサスはKYB製

XR250の純正サスペンションはKYB製で窒素ガスが充填されているタンクが別体式というちょっと良さげな物が付いています。

今まで一度もOHしたこと無いはずです。ダンパーの効きも弱いような気がします。窒素充填がいつの間にやら抜けてしまって十分な窒素がタンクにないのでは?
我が家にやってきて以来ずっと疑っておりました。(笑)

それなら圧を測定してみればいいじゃないか? とふと頭に浮かびタイヤの空気圧を測定する圧力系を差し込んでみました。そう、この差込口はタイヤの空気を入れるバルブと同じ形状です。
なんと2kg/cm^2を切ってます。これじゃエアによるダンパー効果は無いに等しく、サスがポヨンポヨンしていたのも納得です。(1kg/cm^2≒98kPa)

手持ちのタイヤ用のエアコンプレッサー使ったて充填します。窒素ガス100%じゃないですので自己責任で入れました。酸素が20%入ってますが80%は窒素です。

という訳で題目に『窒素ガスを充填』と書きながら、その辺にタダでいくらでもある空気(窒素80%、酸素20%)を入れたというオチです。(申し訳けございません)

酸素があるとオイルやシール部を劣化させる可能性大ですが、フロントフォークなら気体とオイルが触れ合っているので酸化による劣化は気になります。

但し、リアサスは窒素を入れる部分はゴム風船のような部分なので、基本的にオイルと触れ合うことはありません。

劣化に関してはそんなに気にしなくてもいいのかな~ って素人的に考えてます。

基本的に触れ合うことは無いと言いましたが、窒素よりも酸素は分子レベルでは小さいのでゴム壁面を少しずつ通り抜けて、オイル側に漏れる可能性はあります。

タイヤに空気よりも窒素を入れた方がタイヤのゴム壁面から空気が少しずつ漏れるのが防げるという話と同じ原理?と言えば、理解して頂ける人もいるのではないでしょか? 

またゴム風船部分に酸素が触れるわけなので、ゴムを酸素が劣化させやすい。エアバルブに接するゴム部分を酸素が劣化させやすい。というデメリットも理屈としてはあると思います。

でも、既にOH前提の酷い状態のサスだとするとこの段階で窒素充填に拘る必要もないと判断して普通に空気入れで充填することにしたのです。エアが抜けた状態で使うよりマシという考え方です。 

高圧ガス(窒素)がガス注入のバルブから抜けたのか? それともオイルと高圧ガス室を区切るゴムの壁からオイル側に少しずつ漏れてしまったのかは、私の知識じゃわかりません。

但し、後者だとするとやっぱ早めにダンパー内のオイルを新品に替えて、エア抜きしてメーカー推奨通り窒素ガスを入れてあげることが望ましいので、部品がそろったらDIYでやってみたいと思ってます。

エアを充填する道具はどうする?

自宅のタイヤ空気入れ用のエアコンプレッサーは6kg/cm^2ぐらいで能力が頭打ちです。
従って、目標の10kgまでは到達しませんでした。

その後、パナソニックの自転車用空気入れ(手動タイプ)で体重かけてレバーを押し込めると、8.5kg/cm^2まで入りました。手動式って案外優秀なんですね!

高性能な自転車(ロードバイク、モトクロスバイク)に搭載されるエアサス充填用の小型の手動ポンプ式も15kg/cm^2以上の圧力まで空気を入れれるものがあります。

それでも試走するとポヨンポヨンが、ポヨンと約1回で納まる程度に改善したので当面はこれでいいでしょ! 

サスペンション専門メーカーに早くサスペンションのOHを依頼するのが確かではあるものの、出している間はXR250に乗れないと思うとやっぱ自分でやれば一日で終わるが魅力。

サスペンション専門メーカーにOHを依頼するのはタイミングが難しいですな~。専門家にOH依頼するなら、予備でXRの純正サスを1本オークションで手に入れる必要がありそうです。

後日、リアサス単独をバイクから外してスプリングが無い状態でダンパーの効き具合を知らていますので、そちらが気になる方はここをクリック!

ダンパーの窒素ガス圧力は適正に!

ガスが充填が不足している場合、十分に高圧で入っている場合にショックアブソーバー内でどんな動きになっているかはこちらの動画で紹介されてます。
動画は2つに分かれてます。前半は高圧ガスが不足している状態です。高圧ガスが不足していると、シリンダー内部のオイルが何やら泡まみれです。

オイルの空気は抜いている状態で組み立てしているにも関わらず、ダンパーのシリンダーチューブ内でピストンが動く際に気体が発生しています。

オイルは僅かですがオイル自体に空気が溶け込んでいるので、ピストンが激しく上下運動する際にオイルが負圧になると、内部の空気が染み出てきている状態とのこと。

この溶け込んだ空気はエア抜きしても完全には無くなりません。

窒素ガスを充てんする部位が高圧で維持されていれば、ピストンで分けられた2つのエリアは常に高圧に保たれるので負圧になることも無く、オイルから空気などの気体は染み出てくることがなく、ダンパーとして高性能な働きを保ちます。

動画後半では、高圧ガスを充填した後の動きを紹介しており、ピストンが動いても気体は一切発生していません。

高圧ガス(窒素)を入るとオイルから気体が染み出ることもないということですね! 

但し、オイルは無制限に高圧を加えられれば気体を吸収してくれるかというと、そんなことはありえません。飽和領域になればお腹一杯で、高圧を掛けてもオイルと期待がシリンダー内に存在することになります。

こうなったら、もうオーバーホールするしかありませんね~
さて、ブログ主のXR250はいつオーバーホールしてあげることができるのでしょうか?

高圧ガス室がオイル室側を高圧状態に保ち、ショック内部の圧力バランス(ピストンの両側の領域)を安定させて、オイルから空気が引っ張り出されることを防いでいるんですね~ 

何となく仕組みが分かってきました。

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