中華製の品質は発展途上?
前回、送料込みで1000円以下で購入したグリップヒーターの続報です。実はルネッサに取り付けた後に驚異の発熱性能で寒い季節のツーリングを快適にしてくれた怪しい『アノ品』。
3月7日に実装し、4月3日に故障を発見したので1ヵ月も持たずに壊れたことになります。さすが中華品質です。(爆)
もともとルネッサのグリップ自体が劣化していたのでグリップを購入したら、もれなくヒーター機能が付いていたと考えてもなっとくできる1000円という価格なので、落胆とかいう感情も全く生じないのが中華製品の良い所?ですかね~
ルネッサで走ったツーリング(下記2つ)はグリップヒーターが故障した状態で走ってました。温度調整機能がダメになり、ONとMAX-HOT状態しか機能しなくなってました。(笑)
寒い時はグリップヒーターON、そして10分も経たない内に熱くなりすぎるのでOFFと忙しい操作をしながらのツーリングは何かと面倒でした。
本日の天気は朝方は晴れていたので近場をソロツーでもと思ってましたが、朝食を取りながら空眺めていると雲が出てきて、風も強くなってきたのでちょっと様子見してました。
ふとグリップヒーターの故障のことを思い出し、天気の様子を見る間にヒーターコントローラ部のどこが壊れたのか確かめてみようと動き出しました。
中身を確認する前に壊れた原因を推定してみました。
- グリップ横にある温度調節スイッチからコントローラに繋がる線が断線
- 温度調節のPWM制御ICが故障
- 電流をON-OFFするMOS-FET(又はパワートランジスタ)が熱故障
- 電子素子がイグニッションパルス系のノイズでサージ破壊
自分としては原因は3だと思っていました。基板上の熱設計が成り立ってなくてFETが熱故障したと...まあよく聞く話ですからね~
開封の儀
ルネッサのヘッドライトからコントローラ部分を取り出します。コネクタで接続されているので、なんか交換前提の部品でメンテナンスまで考えられているかのような配慮された構成じゃありませんか?
まずは、調子に乗って追加購入した2個目の(新品の)グリップヒーターコントローラー部分をコネクタ部で取り外して、ルネッサ実装済みのコントローラ(故障?)と付け替えます。 温度調節機能が復活しました。つまりコントローラ部の故障は確定診断となります。
つぎに新品のコントローラを開封してみました。シンプルな回路です。発振用ICを使ってFETのゲートにパルスを送ってFETをON-OFFさせる回路でした。
新品(購入2個目)
故障してしまったコントローラを分解する前に気が付いたことは、マッチ箱サイズの樹脂ケースを手で振るとカラカラ♪と音がするということ。嫌な予感です。MOS-FETか他の素子がノイズか熱で破裂して破片が箱の中に散らばっているのだと思ったからです。
ところがです、なんとダイオードチップがまるごと脱落してました。(笑) 脱落した部分のランドを見ると、はんだ付けが不十分だったのか? はんだコテで手半田したような感じがします。
これは脱落したダイオードをはんだで付け直せば復活するんじゃねぇ~
未だにガラス管のツェナダイオード(左にあるオレンジっぽい色の素子)使っているなんて驚きです。2回目に購入したコントローラーにはチップが使われているし...不思議な国の中華人民共和国(笑)
でも故障した方の方が熱的に余裕ありどうなMOS-FETが使われているな~
脱落したD1、何をさせているのでしょうか?
返信削除素子が発熱してハンダが溶け脱落した際に、フラックスのような茶色い跡が残ったようにも見えたのですが・・。他の部品はリフローのようですし・・。謎ですね
匿名さまへ
削除コメントありがとうございます。最初は私も発熱してハンダが溶けたかと思ったのですが、変色して無い側のリフローはんだのパット部分にはんだが殆ど付いてなかったことからはんだ付け不良だと判断しました。
ガラス管タイプのツェナーもコテはんだ(手はんだ)だったのでクリームはんだのメタルマスクに充填する量の管理が甘いのかも。
ダイオードはMOS-FETのゲート入力へ順方向で接続されているような感じでした。
茶色は発熱ではなくコテはんだ時のフラックスだと思われます。
それにしても同じショップで2回発注して違う基板の物が届くとは本当に不思議の国『中華』です。(笑)