腰痛を感じる姿勢
バイクは勿論、自動車,電車,飛行機など同じ姿勢で座っている状態が続くと腰が痛くなった経験は誰しもあることでしょう。腰痛といっても症状は様々です。例えば筋肉の凝りによるだるさ、同じ姿勢で特定の部分が圧迫され血行が悪くなることで凝りが生じる場合もあります。
又、神経が押されて痺れと感じたり、違和感の感じ方はその人に固有のものなのかもしれません。
私もバイクに乗り続けていると筋肉の凝りからか、腰に僅かなだるさを感じることはあります。本当なら痛い! と感じるレベルなのに、好きなバイクに載っている楽しさからツーリング中は痛みを感じてないと可能性もあります。
人間は異常を見つけるセンサーと脳まで繋がる神経、そして神経を伝わる伝達物質の連携で、脳が痛みを認識します。
私がバイクに乗っている時に腰痛を感じないのは、痛みや違和感を感じる神経ルートを脳から分泌される 『楽しい!』と感じる脳汁が伝達物質をブロック?しているのかもしれません。
マラソンランナーのランナーズハイと同じ状態ですかね?(笑)
腰痛は諦めるしかない?
さて真面目な話、長時間のツーリングは腰と肩、または首が痛くなるのは仕方ないと諦めていませんか? 痛みを痛い!と認識すればするほど強い痛みとして感じてくるはずです。つまり、痛みを積極的に痛いと感じるような状態が増強されていくイメージです。
人間が痛みを感じるメカニズム
人間は損傷や圧迫など体に異常があれば、痛みを神経経路で脳に伝達します。 但し、脳に伝達した後も痛みが改善しないと、なんとかして欲しいことを脳に伝える為、同じ痛さが続いていたとしても更に強い痛みのシグナルを送り続けるます。
つまり、痛みに対して何も対処がないと痛みはより強く感じ始めます。例を挙げると頭痛の鎮痛剤や癌の痛みを緩和するモルヒネ系の錠剤は痛みが酷くならないうちに飲むことが最も効果が発揮できます。痛みを感じ始める一歩手前が最も効果的なのです。
但し、眠くなる作用がある痛み止め(鎮痛剤)はNGですよ。 『運転OK』と書いてある痛み止めを飲んで下さいね
楽しいという感情
楽しいと感じている時は、仮に痛みのシグナルが入ってきても、通常時よりは痛みが小さく感じるのではないでしょか?脳の機能は素晴らしくく並列処理をやってます。 但し、ある部分では優先順位を付けて処理をしています。 楽しいツーリングジ時は、痛みを感じる神経パルスは楽しいと感じるパルスに打ち消されているのかもしれません。
もし自分で痛みをコントロールできるような常識を超越した人がいるとすると、下記のロジックで自分を騙すことができるのでしょうか?
- 確かに腰や首に違和感がある
- 痛いと感じるレベルにある
- 但し、痛いと感じようが感じまいが単に神経が押されているだけで直ちに対処すべき状況ではない。
- このまま痛みを痛みとして脳で処理してもいいが緊急性のある痛みではない。ならば対処するまでもない。この痛みのシグナルを無視してしまえ!
- 今感じている腰の鈍痛やチクチク痛は単に信号を脳が処理しているだけだ!
- 痛みはコントロールできると自分に言い聞かす
- 神経伝達ルートからやってくる痛み信号は、受けずにシャットアウトしてしまえ!
- あれ、痛みは感じないぞ....
こんな神業ができるのは修行に修行を重ねた中国3000年の中でも限られた武道の達人ぐらいでしょうね。
話がそれてしまいましたがここからは真面目にツーリングで体に負担が掛からないようにする具体的な方法を紹介していきましょう!
姿勢の工夫
バイク乗りなら一度は経験するお尻の痛みも長時間同じ場所が押されることで血行不良や神経を圧迫することで起こる場合がほとんどです。それではオートバイに乗って痛みとおさらばして楽しいツーリングに没頭するにはどんな点に気を付ければ良いのでしょうか?
予防が肝心! 痛くなる前に、予防処置を取ろう! お尻の痛みを防ぐには...
走行中は上半身の体重を全てお尻で受けるのではなくタンクをニーグリップしてみたり、足裏からステップに体重を掛けてお尻を浮かせたりして、お尻の同じ部分がシートで圧迫されないようにする。
バイクを運転して間もない初心者の方は単調な直線道路を一定速度で走っている時にやるのがいいと思います。
次にお勧めなのがコーナーリングでの体重移動です。レーサーのように右や左に体重移動させてお尻を突出す必要は有りません。
素直にリーンウィズで曲がれるような緩やかなコーナーでは、そもそもお尻を動かして体重移動する必要はないのです。
但し、お尻の痛みを予防する意味で、ふくらはぎと太もも筋肉に力を入れて腰を浮かす。そして少しだけ左右に体重移動する動きを適度な頻度でやっておくと、薄肉シートでも意外とお尻は痛くなりません。
その半面、ツーリングの次の日に、ふくらはぎと太ももが筋肉痛になるかもしれませんが、それは運動不足ということでご勘弁を!
休憩時のストレッチと体操
筋肉の凝りがあると腰、背中の神経を圧迫した状態になりやすいです。つまり筋肉に力が入りっぱなしは腰痛になりやすいのです。
意識して筋肉を緊張させ、一気に弛緩させることを繰り返すと筋肉は解れてきます。
具体的には背筋をのばした状態で胸をを突き出してで背骨を反らします。その後、素早く一気に力を抜いて筋肉を緩めます。 数回この動きを繰り返します。
休憩時にやってみると腰が解れてきますよ。 慣れてくればバイクに乗ったままでもできます。
血行を良くするとその周辺の痛みは次第に取れてきます。
背骨から骨盤まで一直線?
腰痛対策の椅子として背もたれがない椅子がありますよね。写真のような椅子のことです。この姿勢は腰が痛くならないことが知られてます。 バイクの乗車姿勢と似てませんか?
ステップに両足で立って腰を自然にシートに卸して下さい。 そして膝の力を抜いて腹筋と背筋に少し力を入れて背骨を支えた状態がそのバイクにとってベストポジションであり、腰痛にならない自然な姿勢だと思います。
更に適度にニーグリップして走れば、腰痛は無くなり長距離をガンガン走れるかもしれません。
スクーター系は足を前投げ出すので、腰痛という面では少し不利ですが、その分よく考えられたシート形状やクッションの厚みがおしりや腰の痛みを低減してくれていると考えます。
それでも、持病があり腰に爆弾をもっている方はコルセット等の補助具で腰周りを補強して上半身の体重がもろに背骨にかかるのを防いでください。 筋肉というコルセットが一番理想的ですが、筋肉を強化するまではコルセットでサポートしてあげることが痛み軽減に役立ちます。
筋肉トレーニング
先ほど筋肉のコルセットと書きましたが、やはりバイク乗りは筋肉を強化する必要があります。不安定な2輪車で上体を安定させるには腹筋と背筋が必要不可欠。
TVを見たり寝っ転がって本を読むとき、腹筋や背筋を鍛える機会はいくらでもありますね!
日常でエレベーターやエスカレーターを使う人は、全て階段に変更するのも効果的。
踵をあえて浮かしてふくらはぎに負担を与えながら背筋を伸ばして、腹筋に力をしれて少し早めのペースで上り下りすると筋肉強化に効果があります。
そしてお風呂上りは体の柔軟性を作り出す絶好の機会。強靭な筋肉だけでは片手落ちです。殉難性を伴ったバランスの良い体づくりは運転時のとっさの動きや、万が一の転倒時にもあなたを助けてくれるでしょう!
最後に筋肉を鍛えてマッチョな体でないと乗れないバイクってなんだと思いますか?もちろん長時間乗るという前提です。 答えはアメリカン&薄いシートです。
足を前にせり出したポジションは上半身の体重がもろに腰に掛かります。 この時シートが薄くかたいものですと、腰に負担が掛かります。 強靭な腹筋と背筋で背骨を支えておかないとあっという間に腰周辺の神経が押されて腰痛発症となります。 やはりワイルドでマッチョな人がアメリカンに乗っている(乗ることができている)のは理由があるのですね。
クッションマッサージ
一日に400~500kmも走るとさすがに体もお疲れモードです。歳には勝てません..(笑)そんな時はマッサージチェアー等のお世話になるのもいいですね。筋肉が解されていい感じ!私の愛用はオムロンの『クッションマッサージ』 これは凄くいいですよ!
ブログ内の別ページで紹介しています。よかったら読んで下さい。
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