傷口の痛みが激減
入院5日目の朝を迎えました。患部は全面ギブスで覆われているので、患部の傷状況はどんな状況かは不明ですが、患部の痛みは引いてきました。
- メスを入れて切った表面の皮膚部位が痛いのか
- 骨膜(骨面)を削り、面を新鮮化(血が少し滲む程度?)した部位が痛むのか
- 支帯をアンカーで骨に固定した部位が痛いのか
多分その全部が複合的に痛かったのでしょう。
手術当日の麻酔や鎮痛用の点滴が終わった後は、処方された薬:ロキソニン錠とレバミピド錠を飲んでいました。これだけで耐えれる痛みはありました。
5日目にして痛みを感じない状態になったのは嬉しいです。
ブログ主の受傷した腓骨筋腱脱臼は1000件の足首のケガに対して3〜5件程度しか発生しない、非常にレアな外傷です。
発生頻度が極めて低いため、受傷直後は一般的な「足関節捻挫(外側靭帯損傷)」として誤診されやすい特徴があります。
初期段階で見逃され、痛みが長引いたり脱臼を繰り返す「陳旧例」となってから、ようやく正しい診断が下されるケースが一般的です。
ブログ主は初期段階でちゃんと病症名を正しく医者に認知してもらったのですが、保存療法(約1年間)で歩く、走るは可能になりましたが、ここ一番で足を踏ん張ったりすると腱が亜脱臼して調子が悪かったので手術となりました。
昨年の7月にオフロードバイクの走行中に足を強く踏ん張った際に激痛が走り、足首を上下に動かすと、コリコリという感覚があったので、実際に靴下を脱いで患部を見ると腱が踝上まで動いていたので腓骨筋腱脱臼だと自分で目視確認できました。
町の整形外科に受傷翌日に受診して、自ら腓骨筋腱が踝の上まで動いたから、腓骨筋腱脱臼だと思うと伝えると、なんでそんな病名知ってるの? と聞かれました。
実は私の息子も8年ぐらい前に中学の部活(バスケ)で練習中に同じケガをして、ブログ主も相当な情報量をネットから学んだので、そのケガ名称が出てきたのです。
さて、先生と術後2回お話をさせて頂いた時に聞いた内容を忘れないうちに、もう一度整理しておきたいと思います。
その前に朝食が届けられたので腹ごしらえ
先生の話から今回の手術内容を整理
- 側臥位(手術する足を上に)または仰臥位で患側を少し高くする
- 腰椎麻酔や伝達麻酔+鎮静、または全身麻酔(ブログ主は全身麻酔でした)
- 大腿に駆血帯を巻く
- 外果(外くるぶし)の後方縁に沿って、約4〜7cmの縦またはわずかにカーブした切開
- 腓腹神経(sural nerve)を傷つけないよう慎重に皮下を剥離
- 上腓骨筋支帯(SPR)を確認
- 支帯を外果後縁から少し後方で切開、または剥がれた状態をそのまま観察
- 仮性嚢(false pouch)を確認:腱が脱臼してできた「袋状の空間」を直視下で見る
- 腱を手前に寄せて、仮性嚢の中に腱が簡単に入ることを確認
- 繰り返し剥がれて肥厚した瘢痕組織(腫瘤様の部分)を丁寧に切除・薄く整える
- 取りすぎると強度が落ちるため、必要な厚みを残しつつ縫いやすい形状にする
- 先生から「丁寧に注意深く処置した」と説明あり
- 長・短腓骨筋腱に縦断裂や変性がないか確認(縦断裂は無かった)
- 必要なら断裂部を縫合したり、変性部を切除するが今回はなし
- 低位筋腹があれば切除(筋腹の低位化は無かった)
- 外果の外側〜後外側の骨面を新鮮化(少し削って出血面を作る)
- 溝の深さを確認し、「許容範囲」なら溝形成はしない(今回不要と判断)
- 仮性嚢を完全に閉じるように、支帯を骨に縫着
- 方法は主に2つ:
- 骨孔を開けて糸で縫う(transosseous suture):古典的
- アンカー(骨に打ち込むネジのようなもの)を使用:最近の主流
- 縫合時に、支帯を骨にぴったり密着させる
- 締めすぎないよう注意(狭窄を防ぐ)
- 足関節を背屈・外反させて、腱が溝から外れないことを確認
- 腱がスムーズに動くことも確認(全身麻酔中にやりたい放題か?www)
- 皮下組織と皮膚を縫合
- 短下肢ギプスやシーネで固定(全面覆うタイプ・90度)
症状が一年経って顕著化してきた背景
- 急性損傷:足関節の強制的な背屈+内反、または腓骨筋の強い収縮などで、支帯が腓骨付着部から剥離(stripping)したり、断裂したりします。最も多いのはOden分類Type Iで、支帯自体は完全断裂せず、骨膜ごと剥がれて「仮性嚢(false pouch)」を形成するパターンです。Type IIIでは小さな裂離骨片(lateral malleolar fleck sign)を伴うこともあります。
- 反復・慢性化:一度剥がれた支帯が不十分に治癒したまま負荷が加わると、剥がれたり再付着したりを繰り返します。その過程で炎症と修復が続き、瘢痕組織の形成・肥厚が生じます。慢性期には支帯が厚く不整になり、腱を繋ぎ止める機能が低下したまま、瘢痕が腫瘤様に触れたり、腱の亜脱臼を助長したりします。瘢痕による腱や周囲神経(腓腹神経など)の癒着・牽引も起こり得ます。
- 外果後方の痛み、腫れ、圧痛(急性期は最も強い)
- 歩行・スポーツ時の不安定感、脱力感、弾発音や脱臼感の反復
- 慢性期では、瘢痕肥厚による持続的な違和感や腫瘤触知、腱の変性・縦断裂合併による痛みの遷延
- 新鮮例では外側靭帯損傷と間違えられやすく、陳旧例として受診することが多い
- 問診・診察:脱臼の再現、外果後方の触診
- 画像:単純X線(fleck sign)、MRI(支帯の剥離・肥厚・仮性嚢、腱の位置異常や変性)、超音波(動的評価で亜脱臼をリアルタイムに確認可能)、CT(溝の形態評価)
- 慢性期の瘢痕・肥厚はMRIや超音波で支帯の厚み・信号変化として描出されます。
- 保存療法:急性期は圧迫固定(軽度底屈位)や安静。再発率が高いため、スポーツ選手などでは早期手術を検討することもあります。PLMDがある場合は対処が必要。
- 手術:症状が残る陳旧例が主な適応。支帯の修復・再建(骨膜や他組織を利用)、仮性嚢の閉鎖、必要に応じて骨溝形成や骨性制動を行います。腱の変性・断裂があれば同時処置します。
- 瘢痕そのものが腫瘤として問題になる場合は、肥厚部の処理や癒着剥離を含むことがあります。


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