ユーザー車検前の整備 TIGER800

悪夢のような車不合格から早2年

ユーザー車検にチャレンジしたのが2年前。なんと3回連続で排ガスが不合格というトラウマになるような出来事を経験しました。あれからあっという間に2年が経ちました。
(二年前のユーザー車検の記事はこちら

排ガスでCO(一酸化酸素)が多い理由は、別の記事で書いたO2センサーの異常だったことは、ほぼ間違いないでしょう

センサーの不調が原因だったとすれば、一週間前にセンサーから延びるハーネスのレアショート部を発見し修復したので、今回の車検は一発合格となることでしょう!(笑)

とは言え、前オーナー様がレッドバロンで車検前の整備をしたのが4年前です。整備記録を見ると、定番のスパークプラグ交換やエアフィルターの交換した経歴が残ってました。

ということで4年越しにスパークプラグやらエアフィルターを交換しようと思い立ち作業を始めました。

晴天で青空ガレージでも大丈夫と思いきや、北風が凄く強くて(寒くて)メンテ日和じゃありません。修行僧のごとく黙々と作業に徹し短時間で終わらせることを目標に進めます。(笑)

タイガー800のスパークプラグ交換

トライアンフのタイガーといえば3気筒エンジンです。新品スパークプラグを購入済みなのでサッサとプラグ交換すれば良いのですが、単気筒やV型2気筒の空冷エンジンと異なり、プラグまでのアクセスが超面倒です。(XR250、SRV250は分解不要でプラグ交換できます)

超面倒といったのは巨大なガソリンタンクを外す作業がややこしいということです。おまけにエアクリーナーボックスの蓋を固定しているネジが多いとか。…(笑)

ネットでタンク取り外し方法が紹介されてますので、チャレンジする人はお勉強してから実施しましょう!

私もくーたさんのブログやYoutube見て分解方法を頭に入れてから開始しています。

ガソリンタンク満タンでの作業は大変なので、できるだけガソリンが少ない状態で行いましょう! ブログ主も残り5リットルぐらいの状態でタンクの脱着をすることにしました。

タンクの取り外し

タイガー800のスパークプラグやエアフィルターへのアクセスは以下のとおりです。

左右カウル外し(ボルト 左右4か所)類の取り

ラジエター周辺のボルト6か所取り外し

サイドカウルに付いているウィンカーランプはギボシ端子を外してサイドカウルに付いたままで分解しても問題ありません

タンク下の細長いカウル取り外し(左右2か所)

細長いカウル(パネル)はネジを1か所外したらゴム栓がついている部分がスライドして組まれているので写真で説明すると左下側にゆっくり引っ張るとゴム栓部が外れます。フレーム側にゴムが残るか、パネル側に付いてくるかはあなた次第です。

タンクとくちばしの固定ボルト4か所取り外し

(脱着時にタンクに傷がつく可能性あるので、きちんとくちばし自体をバイク本体から完全に取り外してタンク取り外したほうが無難です。
今回は横着して、手前にタンクを引き出した時にタンクの一部が樹脂パネルに引っ掛からないようにパカっと樹脂パネルを広げておきました。

タンク固定の極太ボルト取り外し(左右2か所)

ちょっとだけ、タンクを手前に引っ張り出してリフトアップ!

ずっと手でリフトすると疲れるので、タンクを傷つけないような材質のものを何でもよいので挟んでおきます。
燃料ホースがつながっている奥に茶色のコネクタ、離れたところに黒色コネクタがあるので、ノブを押してロック外した状態で下に引っ張って外します。
燃料ホースは橙色のロックがあるので、ロックを外して、緑矢印を両側から押して外します。タンクからはガソリンは出てきませんのでご心配なく!
但し、外したホース側からはガソリンが充填されているのでホースに溜まった分は出てきます。上に向けておくかウエス等で養生しておきましょう!

あと、2本のリザーバーホースが接続されてシート側へ引き込まれていますが、取り外しOKです。外してもガソリン漏れたりしません。

下記写真の黄色〇印部です。このリザーバーホースは最初に外しておいて、その後、コネクタやらガソリンホースの取り外しに移行しても構いません。
やっと巨大なタンクがバイク本体から外れました。
そのままタンクを置くと、L字形状の樹脂のパイプ(ガソリンホース結合部)が、破損しそうなので、適当なもので嵩上げしておきました。
スティックコイルのコネクタを外して、をポンポンポンと3本抜いていきます。
スティックコイルのメーカーはDENSO製でした。
品番:129700-5020
スティックコイルということは、今回交換したいスパークプラグ自体はめっちゃ奥まったところに位置してます。空冷エンジンとはやっぱり大違い(笑)
そんな時でも車載工具を使えば、ちゃんとプラグまでアクセスできるようになってます。車載工具って便利です。

車載工具のヘッドに17mmソケット合わせてレンチでゆっくりと緩めていきます。
今回の作業とは全く関係ないですが、空きコネクタ黄〇を見つけました。どんなオプション品をつけるコネクタなのだろうか?
ここまで写真と表現力が乏しい文章で取り外し方法を説明してきましたが、動画でもっと詳しい方法が紹介されています。動画一覧をまとめたページはこちらです。

取り外したスパークプラグ比較です。搭載されていたプラグは4年使用で18000km程度使われていますが、この2年は燃調がめっちゃ濃い状態で走ったからでしょう。
カーボン付きまくりです。但し、走行距離少ないのでスパークの電極が丸まったりはしていませんね! 再利用しませんよ~今回はスパッと新品交換です!
中央と右側のプラグも同じような酷い状態でした。

ネジ山に沿って赤黒いものが燃焼室に近い側(スパークプラグ電極側)から上がってきてます。これは推定ですが、レギュラーガソリンの着色成分(赤)が燃え残って、這い上がったと考えます。

単距離多めでロングツーリンがほとんどない乗り方だったTIGER800。更に燃調も2年に渡って濃い状態でした。(O2センサー異常)

エンジン温まったり冷めたりするなかでプラグのネジ山に微妙な隙間ができ、上がってきたのだと思います。(エンジンオイルがここまで到達することは考えにくい…)

濃い燃調でエンジンもほとんど回すこともなかったので、こんな状態なんだと思います。

後日談

交換したプラグはそのまま廃却でもよかったのですが、4年間使った古いプラグといえども走行距離は2万キロも走ってなく、3気筒エンジンでクランク1回転に対して3気筒に分けて点火するタイミングです。更には大排気量エンジンなので高回転で使用することも稀。

きっとプラグ1本あたりの点火回数は凄く少なかったと思います。再利用するかは置いといて、プラグの状態を確認するためにキャブクリーナーで掃除してみました。
結果は良好です。まだまだ使えますね、このプラグ達。 電極を見る限り消耗量はほとんど確認できませんでした。とりあえず3本とも保管しておきます。(爆)

エアフィルターのチェック!

さて、話を戻しましょう。排ガスのクリーン化を狙ってエアフィルターも清掃、状況によっては交換します。


この無数にあるネジを取り外しするには電動工具が役立ちます。7mmとちょっとサイズがレアですが、ソケット付けて一気にやります。文明の利器はラクチンです。
フィルターさんとご対面! スロットルにつながる側(フィルターされた後のエリア)なので綺麗です。トライアンフ純正のフィルターですね~、4年前にレッドバロンさんはちゃんと純正部品を使ったんですね~ エライ!
外気に晒される側はというと… ちょっとビクビクしながらネジ2か所を緩めて裏を見ると… あら思ったよりもキレイ! 
両面ともエアを吹いて、掃除機で吸って再利用決定です!(笑)
それにしても中華製の2000円弱の品は本当に純正フィルターとそっくりです。
樹脂部よりもフィルター部分の性能比較が気になります。どうやったら良し悪しを判断できるのでしょか?
フィルターよりも燃料濃かったからスロットルボデーの汚れが気になります。数日後の車検なのであまりなれないところの分解はやめて、そっと復元作業をすることにしました。

フューエル1投入

そしておまじないとして定番のフューエル1をもって、ガソリンスタンドへ走ります。
ガソリン入れる前に1缶の1/2を入れました。

その後、ガソリン給油口(ノズル)から出てくるハイオクガソリンを流し込み、タンク内部でヒューエル1を攪拌します。ガソリンが12リッター入ったところで、ほぼ満タン状態となりました。

全ての作業時間4時間30分、昼飯30分程の休憩込みです。
初めて作業多かったので結構な時間がかかりました。

オイル交換はいつ?

オイル交換は別途とします。多分、フューエル1の洗浄作用やタンクやインジェクション、ピストン、ピストンリング、ヘッド周りのカーボンやら粘々した成分を溶かしてくれるはず? はずなので、オイルが汚れると思います。

タンクのガソリンが無くなったころに、オイル交換する予定です。
2023年3月12日追記
車検後のオイル交換の様子はこちら

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