実践 バイクのパンク修理 TIGER800

チューブタイヤとチューブレスタイヤ



TIGER800の初期型はキャストホイールとスポークホイールの2種類があります。
  • TIGER800(無印)はキャストタイプなのでチューブレスタイヤ
  • TIGER800Xcはスポークタイプなのでチューブタイヤ
初号機SRV250はチューブタイヤなので、山の中でソロツーしながら携帯電話の電波が掴めないような細道を走る時は『パンクするなよ~』と念じて走ってます。(笑)

勝手なイメージかもしれませんが、チューブタイヤはパンクすると一気に空気が抜けてしまうので、その場でアウト! チューブレスなら何かが刺さっても、刺さった物を抜かなければ空気は少しずつ抜けるので、しばらくは走れる。

そんな印象を持ってました。そして

  • チューブタイヤはパンクに弱い≒パンクし易い
  • チューブレスタイヤはパンクに強い≒パンクし難い

と間違って理解していた時期もあったりします。パンクし易い、パンクし難いは別の話ですよね!

実際チューブタイヤのSRV250は2011年8月から乗り続けていますが、基本的には空気圧を適正よりやや高めにしていることもあってか、パンクしたことは一度もありません。



チューブレスタイヤのパンク修理

今日は会社へ有休申請しており、お休みの日でした。有給取得率60~80%が目標となっており、無理くり休んでいるというのが実情です。(笑)

いつものように朝早く目覚めたので外を見ると晴天ではありませんでした走れそうです。
ならば今日はTIGER800で山方面へ行こうと決めて朝食を食べながらコースを考えます。

9時頃にバイクカバーを取っ払いってバイクを動かそうとするとやたら重いのです。
老化で筋力が落ちたのかと思うほど重く感じます。

ハンドルを両腕でしっかりもって体をタンクに預けて思いっきり押すと何とか動きました。
いくらなんでも重すぎます。

『おかしいぞ?』 脳裏に一抹の不安を覚えました。
そのまま視線を下に向けタイヤを恐る恐る見ると、リアがぺチャンコです。 
リアタイヤに空気が全く入ってません。(爆)

パンクなのか?それとも、空気を入れるバルブ部の損傷か?と考えながら
『バルブ部じゃないよな~ パンクであってくれ~』と願い始めます。

だってバルブの交換はタイヤをキャストホイールから外さないとできないからです。
そんな作業はやりたくありません。 というより道具も経験も根性もありませんから....

ということで、センタースタンドを立てて空気を入れてパンクか否かを見極めます。
自宅には電動空気入れがありますのでこれを使って空気を入れます。

SRV250とかなら自転車用の空気入れで人力で空気を入れますが、TIGER800ぐらいのタイヤは人力はちょっと勘弁です。

年代物ですがちゃんと機能してます。シガレット端子にバッテリー充電器を繋ぎスターターモードにします。この充電器は5Aぐらい出力できるので電動コンプレッサーの駆動も可能です。



空気はどんどん入って行きます。バルブからも漏れはありません。
詳細は次から説明しますが、結論から言いますとタイヤに小さな穴がありました。

エアコンプレッサーは大橋産業株式会社のPro-EXCELを使ってます。
 


パンク修理の作業手順

リアタイヤをクルクル回しながら釘類を探しましたが見つかりません。

もう少し注意しながら空気入れて圧を上げながら、空気の漏れる音を頼りにタイヤの再チェックをしてみましたがが空気のシュー♪シュー♪する音など聴こえません。(笑)

但し、怪しい箇所は発見できました。 これです。
ここは8月上旬に鋭利な金属が刺さっていた部位です。(たぶん)

ギリギリセーフだと思っていたのですが、皮の面一枚で気密が保持されていただけだったようです。で、5ヵ月後についにパンクとなったようです。8月の状況はこちら



こんな小さい穴で貫通しているのだろうか? 経験値が少ないので勘所が分かりませんな~
お決まりの石鹸水で確かめます。

これは自転車のチューブを引き出して穴の箇所を特定する方法と全く同じです。
過去に子供や自分の自転車、奥様が使っているママチャリ等で10回くらい自転車チューブのパンク修理はやったことあります。 人様よりは少し回数多めかも....

さてTIGERのタイヤに戻ります。 先ほどの穴の場所からブクブクしてますね~



パンクの場所が特定できたので、修理キットを取り出します。



修理キットも大橋産業株式会社でエアコンプレッサーと同じ会社
インバーターや充電器、エアコンプレッサー以外にも手広く用品を販売しているようですね~

実を言うとチューブレスタイヤのパンク修理は初経験です。初めてのド素人の作業です。
ドキドキしながら挑戦しました。



上から

  • エコセメント(≒ラバーセメント)
  • ミニステック[3個]
  • リーマー兼ニードル

エコセメントは天然ゴムと揮発性材料を成分とする接着剤です。

ここからの作業はタイヤに空気が無い状態(大気圧と同じ位)で進めてください。

リーマーで穴をグリグリ

赤いアタッチメントをリーマーから外してタイヤの穴に挿して回しながらグリグリやります。
もともと小さな穴なので広げたくない気持ちはありますが、リーマーをグリグリして一定の穴を空ける必要があります。



そうしないとミニステックが入りませんので....

エコセメントの塗り込み

次にリーマーの4側面にエコセメントを付けて、再度穴に向かってグリグリしながら突き刺します。
エコセメントをタイヤ穴の内側側面に良く塗って馴染ませる要領です。

リーマーを抜いたら再度エコセメントを塗って穴にグリグリします。
エコセメントの量をケチってはいけません。



これでもかという位グリグリしてもリーマーを抜けばタイヤはこんな感じです。そんなに穴が広がっているようには見えませんね!



ミニステック挿入

お次はミニステックをぶち込む作業となります。
緑色のテープを剥がします。すると赤色の面が出てきます。
(赤色面の写真は撮り忘れました)



リーマーに赤い樹脂を付けてニードル(ミニステック挿入治具)に変身させます。
ニードルの先端にエコセメントを再度塗って先端にミニステックをセットします。

この時ミニステックの頭の穴にもエコセメントが入るようにして下さい。

そのままタイヤの穴を狙って、グググィ―っと押し込みます。ミニステックの赤色部(緑テープを剥がすと出てくる)がタイヤに埋まるまで押し込みます。



ニードルを引き抜いた状態がこちら



飛び出した部分はカッターで切り落とします。1mmほど飛び出した状態が良いとか....



ちょっと切り過ぎたか!? まあ良かろう。



電動エアコンプレッサーを再び使って空気を入れます。



空気が入った後に石鹸水で再チェック!  空気は漏れてきません。
(ビンボケ写真で失礼します。)



リアタイヤの空気圧:2.9 kgf/cm2 に合わせます。

本当に修理成功となったのでしょうか?
明日の朝に確認してから土日に注意しながら乗って様子を見ることにします。

ダメならタイヤを新品に交換しようと思います。
溝もそろそろ無くなってきたし....



ついでに、フロントタイヤの空気圧:2.5 kgf/cm2



冬場だからでしょうか? フロントも少な目だったので規定値となるよう空気を入れておきました。

後日100km程の距離を走ってきました。バンクも深めにハイスピードで走行したりタイヤに負荷を掛けてみましたが、エア漏れが発生することもありませんでした。
一応、初めてのパンク修理は成功! ということで良かった、良かった。



ツーリング時のパンク修理

チューブレスなら修理は簡単! たぶん15分もあれば修理できます。
悩みどころは空気入れですかね~

人力頼りの小型空気入れを持参するか?
電動エアコンプレッサーを持参するか?
それとも空気が抜ける前にガソリンスタンドまで走らせる?

その時々で適した行動で切り抜けて下さいね~(笑)


そろそろタイヤ交換の時期か?

タイガーのタイヤの寿命が尽きたら、どんなタイヤを履かせようか?
そろそろ考えておかなければなりません。
コスト重視でお安く済ますか、それなりに評価の高いタイヤにするか?

トライアンフの資料を見るとフロントタイヤについては下記のコメントあり。



少しワイドなタイヤを選択しても履けるということか....?
太くするとクネクネ道での軽さがスポイルされちゃうのかな~
もう少し情報を仕入れることにします。

フロント推奨


リア推奨





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