タイガー800のヘッドライドは1灯式?

Tiger800は1灯式 or 2灯式? 保安基準を解説!

最近は出番が少なくなってしまったトライアンフのタイガー800。何度も書きますが、凄くいいバイクです。大好きです。(笑)

オンロード走って遠くに行くならこれ一択と思わせるほど、長距離ツーリングでも疲れを感じることなく、ブログ主にとっては神バイク。

乗れてない理由は明白です、ここ数カ月はオフロードばかり走っているからですね(笑)

だったらタイガーにオフタイヤ履かせればいいのにと、お仲間から悪魔の囁きが聞こえてきそうです。いやいやビッグバイクで林道走れる自信が全くありませんから…ご勘弁を!

本題に入りましょう! タイガー800を1年半前にユーザー車検で車検場へ持ち込んだ際、ヘッドライトの光軸調整でテスター屋さんから気になる提案がありました。

『お客さん! このヘッドライトは左右同時点灯で、各々ハイビームとロービーム機能があって、左右ともH4バルブが2個付いてるけど、光軸調整のツマミは1個しかない』

『このツマミで調整すると左右同時に軸が変わるので、左右別々で光軸を合格範囲のド真ん中に調整することができない。範囲内にギリギリ入るよう頑張ったけど、上下方向がNGになっちゃうけど、どうする? 一灯式で受ける?』

その時は正しい知識がなかったので、2灯式のバイクを1灯式で車検を受けるのは嫌だと考えました。説明が遅れましたが車検で光軸測定するのはハイビーム点灯の状態です。

  • ハイビームの正式名称は「走行用前照灯」
  • ロービームの正式名称は「すれ違い用前照灯」
です。そして、通常走行ではハイビームを使うように定められています。
それゆえ光軸検査はハイビームなのでしょうか? すれ違い対向車がいるときや他の車両が近くにいる場合にロービームに切り替えるのが正しい使い方なのです。

おっと、また脱線しそうなので話を戻します。

一灯式となると”改造申請”とかややこしい話になるのではと勝手に思い込み。テスター屋さんに無理なお願いをしました。

『なんとか2灯式で合格できるようになりませんかね?』 

すると、テスター屋さんからは

『車検場では左側ライトから検査するから、左側の検査中はお尻を浮かせて左側ライトが下向くようにする。右側ライトの検査時はシートにお尻付けたままにすればOK』 

と素敵なアドバイスを受けて合格してます。(詳細はここ

実はTIGER800は1灯式が正解!

本来、2灯式のバイクであれば光軸も左右各々で光軸設定できるはず! トライアンフさんの手抜きなのか? それとも英国と車検基準が違うのか? と今まで思ってました。

やっぱ素人の知識じゃ真面な判断できてなかったんですね~(笑)

ところがTwitterを眺めていると、スニークライフさんから有益な情報を最近頂きました。

何と! タイガー800のヘッドライトは1灯式で申請して車検を受けるのが正解という驚くべき情報です。

その後、確定情報を得たかったのでGoogle先生に聞いて自分なりに調べてみると、保安基準にそのヒントが隠されていました。

以下は保安基準の抜粋になります。(参照して原文を載せてます2022年4月現在)

別添53 二輪自動車等の灯火器及び反射器並びに指示装置の取付装置の技術基準 

1. 適用範囲

本技術基準は、保安基準第32条、第33条(前部霧灯照射方向調整装置に係る部分に限 る。)、第33条の2、第34条の2、第35条、第35条の2(側方灯に関する部分に限る。)、第36 条、第37条の3、第37条の4、第38条の2及び第39条から第41条の2までに規定する灯火器 及び反射器並びに指示装置(以下「灯火等」という。)の二輪自動車への取付け並びに保 安基準第32条から第33条の2まで、第34条、第34条の2、第35条から第38条の2まで及び第 39条から第41条の4までに規定する灯火等の側車付二輪自動車並びにカタピラ及びそり を有する軽自動車への取付けについて適用する。

2. 定義
2.1. 灯火等の取付位置の取扱いは、次のとおりとする。 
2.1.1. 保安基準に定める灯火等の照明部又は反射部(以下「照明部等」という。)の上縁、 下縁、最外縁等に係る取付位置の基準については、灯火等の照明部等を次のとおり取り 扱うものとする。 
2. 1.1.1. すれ違い用前照灯、前部霧灯、後退灯及び側方照射灯の照明部
すれ違い用前照灯、前部霧灯、後退灯及び側方照射灯の照明部は、レンズ部分として 取り扱うものとし、有効反射面の開口部(プロジェクタ型のものにあってはプロジェク タ・レンズの開口径)をレンズ面上へ投影した部分が明らかとなる書面等の提出がある 場合には、当該部分として差し支えない。 
2.1.1.2. 車幅灯、側方灯、尾灯、後部霧灯、駐車灯、制動灯、補助制動灯、方向指示器、 補助方向指示器及び非常点滅表示灯の照明部
車幅灯、側方灯、尾灯、後部霧灯、駐車灯、制動灯、補助制動灯、方向指示器、補助 方向指示器及び非常点滅表示灯の照明部は、レンズ部分として取り扱うものとし、直接 光が図面上入射するレンズ部分又は中心光度の98%の光度となるレンズ部分(次図参照) が明らかとなる書面等の提出がある場合には、当該部分として差し支えない。
2.1.1.3. 前部反射器、側方反射器及び後部反射器の反射部
前部反射器、側方反射器及び後部反射器の反射部は、外からの光を反射するために光 学的に設計されたレンズ部分とする。 
2.1.2. 保安基準に定める灯火器等の照明部等の最外縁に係る自動車の最外側からの距離 についての基準の適用については、側面方向指示器、側方灯等は、自動車の最外側に含めないものとする。 
2.1.3. 灯火器等の個数の取扱いは、次のとおりとする。 
2.1.3.1. 走行用前照灯、すれ違い用前照灯、前部霧灯、側方照射灯については、照明部 の数とする。ただし、一つの灯火器内に複数の照明部を有するものであって、当該灯火 に係る性能基準(走行用前照灯にあっては本則第42条第2項及び第3項、すれ違い用前照 灯にあっては本則第42条第6項、前部霧灯にあっては本則第43条第1項並びに側方照射灯 にあっては本則第44条第1項の基準とする。)を満たすものであり、かつ、車両中心面に 直角又は平行な鉛直面への照明部の投影面積が当該照明部の投影に外接する最小四辺形 の面積の60%以上のもの、又は、基準軸に直角の方向に測定した2つの隣接する投影間の 最短距離が75mm以下のものは、照明部の数に関係なく、これを1個とみなすことができる。 
2.1.3.2. 車幅灯、側方灯、尾灯、後部霧灯、駐車灯、制動灯、補助制動灯、後退灯、方 向指示器、補助方向指示器及び非常点滅表示灯については、灯室(反射板等により区切 られた光源を納めた部分)の数とする。また、照明部が不透明なモールなどにより仕切 られた灯火器は、これに関係なく灯室が一体であるものは1個とみなす。ただし、一つの 灯火器内に灯室を2以上有するものであって、車両中心面に直角又は平行な鉛直面への照 明部の投影面積が当該照明部の投影に外接する最小四辺形の面積の60%以上を占めるも の、基準軸に直角の方向に測定した2つの隣接する投影間の最短距離が75mm以下のもの は、又は基準軸に直角の方向に測定した隣接する投影像間の最短距離が75mmを超えて取 り付けられていない同一の機能を有する2個又は3個の相互依存型灯火等、灯室の数に関 係なく、これを1個とみなすことができる。この場合、制動灯及び方向指示器が基準軸に 垂直な平面への当該灯火等の見かけの表面の投影像において、色の境界線と3ヶ所以上交 差する水平線又は垂直線を有してはならない。(次図参照)
32条 前照灯等 53 (←この内容を上に書き写しました)

タイガー800の身体測定

照明部の距離は50mm

つまり、タイガー800は1灯式と胸を張って大丈夫なんですよ!
車検時は1灯式で申請しても全く問題ないと解釈できます。

確かに照明部の距離は50mmなので、例4の75mm以内に条件が当てはまります。一灯式で申請してもなんら間違いではありません。

光源(左右のH4バルブのフィラメント間の距離は約150mm(=15cm)と思われます。
トラ浜(トライアンフ浜松)さんが教えてくれたという『15cm』は、ここから来ているのかもしれません。

但し、地方ごと車検場があるわけですが、光軸を測定する機械によっては光軸が2つある前照灯の距離を自動判別して、1灯式で検査してくれる最新の?検査機かは不明です。

旧式タイプなら自分で1灯式、2灯式かを選べるボタンを押して検査開始できると思いますので、利用する車検場に事前問い合わせしてから車検に臨んだ方が良さそうです。
(当日、現場でドタバタするのは避けたい…)

ヘッドライトを2灯式で申告するとどうなる?

左右別々に受けても左右の光軸が正しい範囲に入る優秀な個体(TIGER800のラッキー車?)なら、ブログ主のように左右でシートに荷重を加えたり抜いたりしなくてもすんなり車検に受かると思います。

さて、あなたのTIGER800の運命は如何に! ブログ主は次回は1灯式で申請して受検するつもりです。

その他のバイク

見た目が2灯で左右2灯ともHiとLoが光るタイプはTIGERのように左右が近ければ1灯式で申請可能ですが、離れていれば2灯式で申請しなければなりません。

但し、離れているタイプでもLoビームで片目常時点灯。Hiビームでもう片側が点灯して左右同時点灯なら、やはり一灯式となります。
(BMW R1250GSとか、このタイプが多いように感じます。)

バイクのヘッドライト光軸検査のまとめ

  1. 車検時のヘッドライト光軸検査はハイビームで実施する。
  2. ハイビームの状態で1灯式か2灯式かを判断する。
  3. 2灯式は片側を隠して片側ずつ、計2回検査する。
  4. ハイビーム時に光源が2つあっても照明部間が75mm以下は1灯式と判断可能。
  5. ロービームが常時点灯するタイプはロー側をマスキングしておくとよい。
TIGER800のようにハイビームが2灯式で光源が近い一体型ヘッドライトの場合は、経験が少ない検査官(車検場)では、保安基準に従った判断基準をしてもらえな可能性があります。

ユーザー車検前に受検する車検場にしっかり確認しておきましょう。
勝手な命名ですが、
  • 完全分離2灯式
  • 一体型2灯式(照明部距離〇〇以内)
  • Hi,Lo左右分離式
  • Hi,Lo上下分離式
のようなわかりやすい名前で保安基準を書き直してもらえば、容易に理解できるのじゃないかと思います。 

ハイビーム2灯かつ一体型ヘッドライト(光軸調整が分離してないタイプ)は左右で光軸調整が各々できないだけにユーザー車検を受ける際は知識を持って臨む必要があるようです。
余談ですが、車検当日はH4バルブの予備を購入しておくと安心。前日にあれだけチェックしたのに、車検当日にバルブ切れ(電球フィラメントが切れる)に遭遇する可能性もありますからね~

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