HUAWEI Mate20liteの内蔵電池パック交換は簡単
HUAWEI Mate20liteを使い続けて3年以上が経過し、バッテリーが膨らみ始めました。そろそろ寿命でしょうか? この状態で1カ月程使いましたが、バッテリー容量低下はほとんど感じてはいません。
但し、これ以上使い続けると、爆発?はしないとは思いますが裏ブタから埃が内部に入るとか悪影響が懸念されますのでバッテリー交換をしました。
日本でこの機種を使っている方がどれほどいるのか? というほどマイナー機種ですが他機種のバッテリー交換の参考になるかもしれない… というモチベーションだけで記事にまとめ記録に残します。(笑)
- 対応機種:HUAWEI Mate20lite SNE-LX2
- バッテリー型番:HB386589ECW
- 容量:3750mAh
バッテリー本体の購入はアマゾンとかYahooオークションとかで可能です。今回はヤフオクで購入しました。
工具もついているという親切な交換キットです。値段も送料込みで1880円! お財布に優しい価格設定が嬉しいです。(たまたま更に10%オフで購入できました)
バッテリーはメーカー純正品だと思われます。工具も至れり尽くせりと十分過ぎるほど付属してます。
- バッテリーシール:本体に固定する際に使用
- 黒色ヘラ:各種コネクタ外し、電池固定テープ剥がしに使用
- ピンセット:金属製の質の良いものですが今回未使用
- 青色ヘラ:力の掛かる部分用かな? 強度有り
- 吸盤:裏蓋外しに使用
- 青色おにぎり:裏蓋テープカットに使用
- SIMスロットピン:SIMカード取り出しに使用
- ウエス:液晶を清掃用
- +ドライバ:ネジ取外し 取付けに使用
- ☆ドライバ:今回未使用
- △ドライバ:今回未使用
付属品が豪華です。(笑) こちらが実際に届いた工具類の一式です。
肝心のバッテリーはHUAWEI純正バッテリーでした。
交換作業の紹介
ここからは淡々と写真と作業内容を記します。1.放電、SIM取り出し
手を水道の蛇口に5秒ほど触って、体に帯電している静電気を放電します。
スマホの電源を完全にOFFして、シムを取り出します。
2.裏蓋の取り外し
裏蓋に吸盤を貼り付けます。この後、ヘアドライヤーで外周部を程よく温めておくと、裏蓋を本体側に接着しているスポンジ状の両面テープの粘着力が低下します。
前処理としてはお勧めです。
浮き始めている右側に、おにぎり形状の樹脂ピースをそっと浮き始めた隙間に差し込んで粘着シールを剥がしていきます。剥がすというよりクッション系のテープを差し込んで切れ目を入れるというイメージです。
3.内部確認裏蓋を左側に開けます。フレキシブルケーブルが折りたたんでありますのでゆっくりと開いてください。
4.フレキシブルケーブル2本を下側へフレキシブルケーブル2本(帯状の茶色と黒色)がバッテリーに被さるようにレイアウトされてます。これを取り外しスマホの下側へ一旦退避させます。
まずネジ緩めます。(+ネジがが2か所)
ネジ緩めてネジを取り出すときは、金属製のピンセットは推奨しません。バッテリー近傍のコネクタです。電流が通る部位が近くにあるかもしれません。金属は異電位間をショートさせてスマホを破壊するかもしれません。
樹脂製のヘラとか使ってネジを取るのがいいかもね! 私はセロハンテープでネジくっつけて取りました。ネジがどっかに飛んでいくのも防げます。ネジ外したら樹脂製のヘラ等で金属部を外します。
その左側にある金属部も同様に外します。左側はネジ1か所です。
フレキシブルケーブル(茶色、黒色)の先端金属はコネクタですので、樹脂ヘラとかで持ち上げて取り外し可能です。取り外ししたらケーブルごとにスマホの下側に一旦、退避させておくとバッテリー脱着時に邪魔にならずに済みます。
5.バッテリーコネクタとカバーコネクタ取り外し樹脂製ヘラでコネクタ部の2か所をコリコリして基盤から外します。青色のヘラ先端にある2か所の長方形の金属部がコネクタです。
先に裏蓋側と繋がっているフレキシブルケーブルを取り外しました。
その後にバッテリー側のコネクタを外す順番がいいのではないでしょか?
6.最大の難所! バッテリーの取り出しバッテリーパックは液晶がある側に両面テープで接着されてます。これがやたら強力な粘着力を発揮しています。ヘラで少しずつバッテリーを本体から浮かして地味な作業が続きます。10分ほど格闘しました。
溶剤とか使えば粘着力を低下させることもできますが、面倒なので少しずつ浮かせながら黒いヘラを使って両面テープ部とバッテリーを覆っている黒色フィルムの隙間に入れながら接着部を剥がします。
実は何とかして膨れて膨張した状態のままバッテリーを取り出したかったのですが無理でした。粘着テープが強力過ぎて、引っ剥がす時にリチウムイオンバッテリーを覆っている黒いフィルムが破れました。(残念です。写真に残したかった)
6.新品バッテリーの確認
新旧比較してみました。容量3650mAh/13.95Whで同じです。
劣化バッテリーは製造年月日2018-10-11、新品バッテリーは2020-6-13です。新品といっても2年前に製造されたものでした。さて新品バッテリーの容量はどれほど残っているのでしょうか?
7.バッテリーの実装ここからは取り外しと逆の手順で組んでいくだけなので簡単ですね! 新品を実装します。両面テープはそのまま使います。あえて新品使わなくても十分な粘着力が残ってます。
その後、コネクタ類を基盤に実装します。実装順序としては
①バッテリーのコネクタ
②裏蓋のフレキシブルケーブルのコネクタ
③下側から伸びる茶色フレキシブルケーブルのコネクタ
④下側から伸びる黒色フレキシブルケーブルのコネクタ
接続完了したらネジ3箇所を固定して終了!
裏蓋を付けた後にスマホが起動しないとか不具合あると、また裏蓋を開けないといけないので、ここで一旦起動確認しました。SIMを入れてスイッチON!
無事起動確認しました。
バッテリー容量を確認すると66%でした。案外残っていますね。2年前製造なのに…
9.裏蓋の取付け裏蓋の外周と本体側の外周の両面テープの粘着もまだ生きてます。新たに接着剤とかできっちり封するのも面倒なのでバッテリー本体と裏蓋中央に手持ちの両面テープを貼って、そっと裏蓋を接圧して完成となりました。
たぶん、誰でも可能な作業だと思います。Amazonでバッテリー購入可能です。工具付きのものを選ぶと、楽に作業できると思いますが手持ちの工具でもOKです。
吸盤とかは車のサンシェード付属品で代用できますし、青色おにぎりは樹脂製のクレジットカードやポイントカード等を使えば代用できます。
劣化したバッテリーは何処へ
新品バッテリーが入っていたビニールケースに入れて冷えた場所で保管されてます。お気づきの方もいるかと思いますが、バッテリーが膨張しても充電性能は残っている状態のバッテリーはあります。まだ使えるってことですね(良い子はマネしない)
たまたまガスが出やすい使い方をしたために、バッテリー本体を覆って密封状態のフィルムが膨らんだだけです。なぜ密封しているかといえば、発生ガスが引火しやすいものが含まれているので電気が導通した状態のスマホ基盤周辺にガスが行かないようしているのです。
バッテリーから可燃性ガスが出る状態になっているならば、ユーザーに何らかの方法でシグナルを出すべきという設計思想(壊れ方設計)を推定するに
フィルム密封⇒ガス拡散防止⇒防火安全⇒形状膨張⇒ユーザー注意喚起! という思想なんでしょうね~
密封されたフィルムの一部が破れた状態になっていれば裏蓋は膨らまない?
何度も言いますが良い子はマネしないでください。(私も新品に変えてます)
こんな悪知恵働く人が世の中にいるとフィルムだけ新品に変えて、互換品とか言って売っている商売人が出てくるのでしょうか?
リチウムイオンバッテリーの豆知識
「膨張現象」はバッテリーの症状
リチウムイオンバッテリーは内部で充放電時の化学反応により電解質の酸化が進み劣化していきます。充放電回数が500回前後で劣化という一般的な数字があります。劣化すると同時に少しずつガスを生じます。
消耗した(劣化した)バッテリーの特徴
等です。膨張は物理的な形状変化なのでユーザーにとって分かりやすい変化です。
同じロットのバッテリーでも、ユーザー固有の使われ方によって膨張したりしなかったり症状の出かたは変わります。
私も今までに数多くのガラケーやスマホを使ってきましたがが、バッテリー膨張に遭遇したのは初めてです。
それじゃ、膨張しやすい使い方って何?と疑問が浮かびます。
スマホバッテリーの劣化と膨張を防止せよ
100%充電(お腹一杯に電気をため込んでいる状態)した状態で、スマホが高温に晒されるとガスが発生しやすいです。
ツーリング好きのライダーさん! 充電ケーブル装着したまま(常時充電)、直射日光に本体を晒してナビ活用、同時にYoutubeで音楽を聴いたりしてませんか?
まさに、それ私です。バイクツーリングしながらやってました。これからはバッテリー容量30%ぐらいになってから、充電するようにしますね~(笑)
- スマホのCPUに負荷かけて自己発熱!
- 充電し続けてバッテリーパック発熱!
- 直射日光浴びて表面から伝熱!
過酷な環境でMate20liteさん、3年間も耐えてくれてありがとう!スマホに感謝です。
いつまでもバッテリーを元気に!
化学反応の世界では10℃2倍則という法則があります。電池の劣化も化学反応と深く関係しているので、10℃温度を下げて運用するような配慮をしてあげましょう。
そうすればバッテリーは長持ちすると考えます。これから暑い夏が訪れます。ツーリングの際は、スマホを連続充電と直射日光から守ってあげて、本体を労わってくださいね~
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