SEIKO AGS 二次電池の交換 3M22-0010

発電する時計、その名はAGS


ブログ主の左腕で毎日止まらずに働き続けている腕時計のお話です。

1995年頃の発売されたウド時計で。AGSと呼ばれる機構を内部に持ってます。
時計内部のムーブメントが動くと磁石を内蔵した発電ローターを回転さえて、隣接するコイルが発電する仕組みです。

そして2次電池(バイクのバッテリーみないなもの)に電気エネルギーを蓄えてクオーツが動くしくみ仕組みです。現在主流の太陽光発電とはことなる発電方式ですね~

私ははこの機構が大のお気に入りなのです。

腕時計を振りさえすれば永遠に発電し動き続ける思ってましたが、どうやら2次電池が劣化すると貯めれる電気量が徐々に減ってくることがわかりました。 

車のバッテリーとかと同じように経年劣化により、発電した電気をほんの僅かしか溜めれなくなるようです。

ということでメンテナンス開始です。まずはバンドを分離します。

バンドも分解して清掃すれば、チタン合金のしぶい光が蘇りますね! この際、しっかりと清掃してください。

粒子の細かい研磨剤がある方は綿棒に付けてバンドの裏側の目立たない場所で使ってみてください。

優しく擦れば新品状態と同じぐらいの光沢が復活しますので、その勢いて表側の面も仕上げてみる。それとも止めておくを状況に応じて判断してください。

AGSの電池交換は簡単?


次に裏ぶたを外します。

扇形のムーブメントを外します。

中心部の歯車を取ります。

この歯車を経由してムーブメントの振れを
時計内部で高速回転運動に変換します。

AGSの仕組みを解説

コイル両端に誘起された電圧を小さなコンデンサに蓄えて次々と多段で構成されたコンデンサ回路を切り替えて高い電圧を作り出します。 この低い電圧を高い電圧に変換していく方式は一般的にチャージポンプ回路と呼ばれてます。


赤色絶縁フィルムの下に、目的の二次電池が隠れています。

二次電池を外した状態の写真です。





















二次電池の紹介

★ここからは新品部品の登場です。★

型式はこちら! 30273MZ (下記)







竜頭も外したい方はこちらの記事をどうぞ

  

修復作業

裏蓋を閉じて、電池交換が完了です。 奇麗にしたバンドを取り付けて完成です。
あと10年ぐらいは二次電池を交換せずに動き続けてくれますかね~(笑)

その他(5M42A, 5M43, 5M22, 5M23, 5M25)

SEIKO AGS 5M系の二次電池の交換の様子はこちら

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