YAMAHA 4DNオイル交換 SRV250とルネッサ

 2台まとめてオイル交換

オイル交換記事に興味のない方は、ブログ最後尾にギアチェンジシャフトのサポート部にミニベアリングを追加した『おまけの記事』がありますので、先にそちらを閲覧ください。

我が家のSRV250とルネッサのオイル交換をしました。

SRV250に至ってはお付き合い始まって10年以上も経つので1台体制の時は半年に1回とか3000km以内で1回とか、相当な頻度でオイル交換してました。もう何回目のオイル交換かわからなくなってしまいました。

当初はオイル交換作業だけでもブログにあげていたのですが、毎回同じ作業内容なのでもうニーズもないだろうとブログにアップすることもしてません。

一方、ルネッサに至っては2年前にやってきてから通算3回目のオイル交換となります。

いずれにしても、2台を合算しても走行距離は2500km/年もありません。そう、ほとんど乗ってないのが実情です。

空冷エンジンにとって、シビアな環境(=オイル温度が高めになりがち)となる夏も2022年は、乗る機会はほぼありません。そう、オイル劣化はほとんどないのでは?という気もしていました。思いつつ、

この2年間はXR250の出動率が異常に高くその他の3台(SRV250、ルネッサ、Tiger800)は稼働率が少ないのです。

本日は曇り空、直近では相当な雨量もあったことから遠出も林道もお預けです。ならば、一気に2台まとめてオイル交換しちゃいましょう!

ルネッサ

型式4DNと呼ばれるルネッサとSRV250のおいる交換は簡単です。サイドスタンドしかない場合とセンタースタンドがある場合で少しだけ工夫することが違いますが、要点おさえてやれば1台30分あればできますよ。

サイドスタンドしかないルネッサの場合は、まずはオイルを抜くためのドレインボルトを緩める際に工具の位置決めが重要です。

ボルトに対して垂直に工具を当てて、且つボルトの頭を舐めることのないように工具と地面の間に木片等を入れて回します。

木片はサイドスタンドの傾きに合わせた角度にする必要があります。こうすればバイクの重量で工具自体ががっちりボルトの頭を加えるので舐めたりすることはありません。

やってみて頂ければわかりますが、何これ?ってぐらい簡単に緩みます。
後はいつもの作業をやるだけです。
フィルターカバー外して、オイル給油口を取って
オイル抜けきるのを早めるために、サイドスタンドを浮かして、
反対側(右側)に支え棒をかませてバイクを垂直に保ったりして
最後は支え棒を外してバイクを右側に倒したり振ったりしてオイルが抜けるのを早めます。要は待ち時間の節約です。(笑)
フィルターはオイル交換2回に1回の頻度で新しくしてます。
使っているフィルターはモノタロウブランドの MONO T2003です。500円台の時に7個まとめ買いしてましたが、今回2台とも変更してストックなくなりました。今購入すると700円台なんですね~ 世の中、何でも値上がりしてます。
使用するオイルはYAMAHAのSTANDARDです。2台で3缶(3リットル)使います。写真は2缶しか映ってませんが…
ドレインボルトを締める時に茶こしフィルターみたいなものと、スプリングを押し込みながら締めこむ作業が苦手という方もいます。

これもコツがあります。ボルトを緩めるときと同じように木切れを使って工具をボルトにまっすぐ当てて、スプリングを押し込む力はテコの原理で木切れに任せて、抑え込みます。
余った手でゆっくり工具ごとボルトを回していけば、簡単にボルトのネジ山をクランクケース底のネジ穴に締めこむことができますよ!

最後にオイル量を窓から確認してオイル交換完了です。

SRV250

基本的にはルネッサと同じなので説明文は省略して写真のみ紹介します。
こちらはセンタースタンド付きなのでルネッサより手間かかりません。
アルミがオイル汚れで黄ばんでる?
オイル給油口にオイル注ぐ際にペットボトルを切って、代用したのでゴミ袋に残骸が残ってます。(笑)

おまけ

数週間前に竜洋海洋公園で行われた4DNミーティングで教えて頂いたネタをルネッサに仕込んでみました。

ギアチェンジペダルからリンクを経由してシャフトに繋がる部分に関するナイスなカスタムを真似させて頂きました。情報提供頂いた4DN乗り重鎮ライダーの方々に感謝します。

シフトシャフトの動きをベアリングでスムーズに!

購入した部品は小型のベアリングです。シール部分が金属のものをチョイスしてますが、オイル、砂、泥、水などに晒される部分に装着するので、シール部はラバー(ゴム製)がいいかもしれません。

ブログ主はコスト優先で金属シールを採用したこれ(下記)をチョイスしました。
シフトチェンジのシャフトが刺さっている左側のカバーを外すので、ボルト3本とこの部分を分解します。
外すネジ類はこれだけです。
スプロケットカバーごと取り外します。このゴム部分を外したい…マイナスドライバーとかじゃ勝手悪くて強度もないので上手く外せません。

専用工具とか持ってないので、それっぽい工具を作ります。何年も前に買った100円ショップのラジオペンチは片側が折れて使い物にならない状態で放置されてました。

実は黄色〇部が折れてます。通常ラジオペンチは先端部を使って物を破産さりするので、もう使えない工具です。赤色〇部分をプライヤー使って先端を少し曲げました。

これを使ってゴムシールを内側から持ち上げるようにすると、スコスコと抜けてきます。
実に使い勝手の良い工具です。(笑)

表側と裏側に各々このゴム製のシーリング?の輪っかがあるので外します。
 
外した状態はこんな感じ
 
ゴム製のシーリングが嵌っていた部分の更に奥(内部)の筒の直径は約12.18mm

ベアリングの内径は12.14mm
 
ほんの僅かですが、計算上はクランクから飛び出しているシャフト外形はベアリング内側に当たるという計算となります。誤差その他もろもろ考えると、ベアリング内径以外の場所にもあたる可能性大ですが…  つまりカバー内径部分にもあたってる可能性はあります。

ということで、奥まった部分の筒内側にもシャフトが当たる前提でグリスはたっぷり塗ってべアリリングを打ち込みました。Y

そもそもAMAHAの設計思想は筒内側にシャフトを当てて、この部位の摩擦はグリスで緩和しつつ、両側からゴム製シールでグリス部(摩擦部)に水やゴミが入るのを防ぐという思想さと思います。

正しく表現すると打ち込むというよりグリスたっぷりなので気を当てて親指の腹で強く押し込むと、にゅるっと入りました。
 
ピッタリと良い感じで収まりました。

裏側にもグリスたっぷりでベアリング押し込んで、さらにグリスの上塗り(泥水防げるかな?)
ぬりぬり、ぬりぬり
そして完成!


動作確認

たしかにベアリングがシャフトに接触している方が動きは滑らかになります。
ゴムと接触していると回転する動きを妨げる状態になっているのが分かります。
大切な検証がピンボケ動画ですみません。
従って、このベアリングの耐久性に問題ないこと。且つ、シャフトとベアリング内径の隙間から水やほこりが内側に入り込んでシャフトがダイレクトに接触するであろう内部の筒内側に入り込まないか? こういったことが今後の検証事項となります。

インプレッション 

最初に説明すると、このおまけ作業はオイル交換前ににやりました。シフトアップ、ダウンおよび、1速⇒ニュートラル 2速⇒ニュートラルの微妙なタッチの変化を確かめる際にオイル交換も同時にやると、何が効いて良くなったのかが分からなくなるからです。

結論をいうと、効果ありですな~ 実にいいフィーリングです。特にニュートラルに入れる時に左足つま先で微妙なストローク操作でニュートラルを入れようとすると一定の力でシフトレバーが動くので、スコっと急に動き出してニュートラルを飛び越えて1⇒2速とか
2速⇒1速といった動きが極力抑えられると感じました。

ちなみにSRV250もカバーを外してやろうと思っていたのですが、違いを感じたいのでゴムシーリングのままグリスをたっぷり塗りこんでそのままもとに戻す作業をしただけに留めました。

さて、グリスたっぷりSRV250とミニベアリング交換のルネッサで体感できるほどの違いが得られるのでしょうか?  今回採用した金属シールのミニベアリングの耐久性が未知数なので純正のゴムシーリングは大切に保存しておくことにします。(つづく)
 

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