退院後の初通院
いろんな検査後に入院し手術、そしてギブスをしたまま退院して8日経過しました。今日は退院して初めての外来診察です。当日朝は患部の痛みや傷口のヒリヒリした感じもなく、踵荷重ならなんとなく歩けそうな感じでした。
退院後の外来診察に行く前から、『もしかして回復早いから今日でギプスは卒業しましょう!』というサプライズな言葉を主治医から聞けるんじゃないかな~と期待していました。
診察室前のベンチで呼ばれる順番を待っていると、先にギプス処置室からお呼びがかかります。診察前に頑丈なギプスを取り外して頂けるとのこと。
開封の儀
ただ単純にギプスを切って、中身の右足首をさらけ出すだけですが、意外とドキドキしました。
切断は医療用の「オシレートカッター(振動式カッター)」を使います。
カチカチに硬化したギプスを簡単に切り裂く一方で、肌に触れてもスパッと切れないのは、刃が「回転」ではなく「超微小な角度での高速往復振動(揺動)」をしているためです。
その優れたメカニズムと安全性の仕組みを詳しく解説します。
1. ギプスカッターの切断メカニズム
一般的な丸鋸(まるのこ)のように円形の刃がグルグル回転しているわけではなく、軸を中心に左右わずか数度(数ミリ幅)の角度で超高速に往復振動(オシレート運動)しています。
刃の形状:
直径数センチの小さな円盤状ですが、刃先は鋭い鋸歯(ギザギザ)ではなく、細かい波状や浅いギザギザになっています。
動き:
1分間に数万回という猛烈なスピードで、時計回りと反時計回りを微小に繰り返します。
2. なぜ「ギプスは切れて、肌は切れない」のか?
硬いギプスと柔らかい人間の皮膚(生体組織)に対する、物理的な「抵抗の違い」を利用した非常に理にかなった仕組みになっています。
硬いもの(ギプス)を切る仕組み
硬化して柔軟性がないギプス(グラスファイバーや硬質包帯)に刃を押し当てると、微小な往復振動のエネルギーがピンポイントで一点に集中します。硬い素材は変形して逃げることができないため、摩擦と細かな鋸歯の往復によって削り取られるようにスパスパと切断されます。
柔らかいもの(皮膚)を切らない仕組み
一方、人間の皮膚や肉は「弾力性(柔らかさ)」と「逃げ(変形する余裕)」を持っています。振動する刃が皮膚に触れると、刃の動きに合わせて皮膚そのものが一緒にブルブルと揺れながら逃げてしまうため、刃が食い込むための「固定された抵抗」が生まれず、表面がスライスされないようになっています。
という原理なので、原理原則を理解し心理状態を安定させて、熟練の方に処置してもらいました。硬い部分に切れ目を入れた後は、専用工具で開いてきます。
オシレートカッターで切れ目を入れた後、ギプスを左右に押し広げてパカーッと外すために使われる専用工具の名称は、「ギプススプレッダー(ギプスオープナー)」と言います。
一般的なプライヤー(ペンチ)とは逆の動きをするのが特徴で、「柄(ハンドル)をギュッと握ると、先端の2枚の爪(ブレード)が外側に開く」構造になっています。
オシレートカッターで入れた細い溝にこの先端の爪を差し込み、グッと広げることで、グラスファイバーや硬質包帯の硬い層をパリッと割るようにして隙間を作り、安全に取り外せるようになっています。
右足首と御対面
手術日9/23から15日ぶりに御対面できました。(笑)
足首やふくらはぎが少し細くなったような気がします。使わない筋肉はあっという間になくなっていきますね~
先生が来る前にアルコールが含まれたタオルで足全体をできるだけ清潔な状態にしました。
ここで主治医の登場です。患部のガーゼを剥がして傷口の状況を見てくれました。傷口は良好で問題なし。
ブログ主も傷口をガン見しましたが、想像していた糸で塗ったりホチキスで止めたりといった処置じゃないような感じがしました。切った長さもほんの僅かなんですね~
メピレックス(Mepilex Border Post-Op)」などの吸収パッド付きドレッシング材(優しく皮膚に密着する高機能な保護テープ・ドレッシング)が貼られていました。
内部(真皮層など)の縫合: 表面に見える糸やホッチキスがなくても、皮膚の奥の層(真皮や皮下組織)は「吸収性糸(体内で自然に溶ける糸)」でしっかりと縫い合わされていることが一般的です。これにより、傷口が開かないように深い部分からテンションを支えています。
表面の保護・固定: 皮膚の表面同士をぴったり寄せ合わせた上で、上からこのようなドレッシング材やテープで覆うことで、外部からの刺激や汚れを防ぎつつ、皮膚をきれいに治す環境を整えています。
それにしても、汚い足です。このようなものをブログに載せて申し訳けありません。
先生からは『荷重かけた時の傷み具合は?』を聞かれたので、『ほぼ痛み無しです!』と
元気よく答えたところで、
先生から『OK! それならいいね!もう少しギプスしたまま荷重かける練習をやってみましょう』 とのお言葉…
今日でギプスは取れるかも? というブログ主の淡い期待は崩れ去りました。
ギブス再装着
うつ伏せになって再度ギプスを装着します。15分ぐらいかけてギプス素材「グラスファイバーキャスト」を丁寧に巻いて形を作って頂きました。
特徴や仕組みをいくつかご紹介します。
材質の仕組み グラスファイバーなどの網目状の基布に、水硬性ポリウレタン樹脂(湿気や水分に触れると硬化する特殊な樹脂)が含浸されています。
硬化のプロセス 施術の際に水(またはぬるま湯)に軽く浸すことで化学反応(硬化反応)が始まり、数分から十数分かけて急速に石灰のようにガチガチに固まります。
従来の「ギプス(石膏包帯)」との違い 昔ながらの「焼石膏(硫酸カルシウム)」を練り込んだ包帯に比べて、グラスファイバー製は「圧倒的に軽くて頑丈」「通気性が少し高い」「水濡れに強い(※基本は防水ではありませんが、石膏のようにボロボロに崩れにくい)」という大きなメリットがあります。現代の整形外科では、この軽くて強度が出るポリウレタン・グラスファイバー系のキャストが主流となっています。
息子が腓骨筋腱脱臼したときは術後1週間のみギブスだったのでヒールなどなかったです。
そしてギプス期間もブログ主の方が長いです。
ヒールがギブスに生えたのは医療技術の進化なのか発達なのか、それともブログ主の加齢による回復力の弱さなのかはわかりませんが、もう少しギプスとお付き合いとなりました。
次回診察の10/19までは、ヒールがギプスに生えたまま寝ることになりそうです。
ブログ主の場合は夜寝ている時に無意識下で足が勝手にピクつく持病(PLMD)があるので、少し長めに強制的に足が動かないようにしておくことを先生が重要視しての処置だったかもしれませんね~ ピクつき防止のレグナイトを服用しても、実際は多少の足ピクは起こっているようです。
電動医療用ギプスカッター、整形外科用器具、ギプス鋸、アルミ合金製整形外科用カッティングソー、3種類の刃付き、ギプス除去ツール、病院・診療所向け(Green)
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医療用のグラスファイバーキャストテープはめっちゃ強度があるので、古いバイクのカウルの裏側に貼れば凄い強度が得られるのではないかとひそかに考えてます。
もう少し安ければ人柱になって、試してみたいのですが…
これも退職したら、DIYネタとして試してみようかな~(笑)
病院帰りにカミさんと、食事しながらそんなことを考えていました。












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