リアブレーキのマスターシリンダーOH XR250

オフ車はリアブレーキが大事

XR250のお久しぶりのメンテ記事です。ブログ更新を相当サボっていました。暫く書かない日々が続くと、書くこと自体が面倒になってきますが、ボチボチと更新だけは続けていこうと緩く決意表明しておきます。(笑)

約4年前にXR250のレストアをしました。その時はリアブレーキは調子良好につきOHメンテはしていませんでした。

ブレーキフルードの交換は定期的にやっていましたが、次第にリアブレーキが引きずり気味となり始めました。走行後にリアのキャリパーを触ると暖かくなっており、キャリパーピストンが戻りきってないのが分かります。

また、ブレーキレバーを踏み込むと瞬間的にマスターシリンダーが圧力をキャリパーに伝えて、制動力が掛かるもののカチっといた感触も得られずに踏み続けていると圧力が逃げていく感触もありました。

そんなこともあり、2024年の12月末にヤフオクで程度のよさそうなリアブレーキ一式を3000円で落札した経緯があります。ペダルも付属していて転倒した形跡もありません。

ブレーキパットの新品を探していたら、ほぼ新品のブレーキパットらしきものが付いた一式を見つけたので速攻で落札しました。 

この時は林道走行やら河川敷での練習走行をすぐにやりたかったので、マスターシリンダー部分はそのまま使用し、キャリパーとピストン部分をメンテして使用して今に至ります。

2024年12月末に実施したキャリパーとピストン部のメンテの写真は下記1枚がなんとかスマホに残っていました。
(このヤフオク品は程度がよくリアブレーキは絶好調に復活しました)

メンテナンスのお題

今回のお題は、その際にXR250から取り出した問題のリアブレーキ一式のOH(オーバーホール)のお話となります。 最初からヤフオク品を落札せずにそれやっとけ! と言われそう。

冒頭写真に既に分解して洗浄した部品の写真が載せてあります。その分解に至る過程を整理しておきましょう!

2024年12月にXR250から取り出し、保管していた品はこちらです。
落札したリアブレーキ一式と比べると錆やらアルミの腐食やら結構な使われ感があります。

分解方法

使えなくなったラジオペンチの先端をグラインダーで加工する。
(専用工具購入は見送りです)
専用工具に興味ある方はこちらのリンクを参照ください。(別ウィンドウで開きます)




サークリップ(リング)をこの自作工具で摘んで取り外すと中から構成部品が出てきます。
ゴム部分が2箇所ありますが、ゴムと円筒状のマスターシリンダー内壁の間に固形物(スラッジや埃?)のようなものが挟まっているのが確認できました。
これが圧が抜ける原因だったのかな~?
洗浄したマスターシリンダー内部は綺麗でした。ブレーキフルードだけはマメに交換していたからですかね~
ところが、問題なのはこっちでした。リザーブに繋がる大小2つの穴が汚く悲惨な状態でした。こんな状態ではブレーキフルードがスムーズに流れていないことは明白です。
それにしても、なぜ穴の大きさが違うのでしょうか?


AI(Grok)に聞いてみた......

リアのマスターシリンダーのリザーブタンクに繋がる部分に大小2つの穴がある理由は、
油圧の効率的な制御とエア抜きの最適化に関係しています。

2つの穴の役割:

大きい穴(プライマリーポート):
主にブレーキフルードの供給を担当します。ブレーキペダルを踏むと、マスターシリンダー内のピストンが動き、フルードがこの穴を通じてリザーブタンクからシリンダー内に素早く流入します。これにより、油圧が迅速に生成され、ブレーキシステムに適切な圧力が伝わります。

小さい穴(セカンダリーポートまたはコンペンセーションポート):これは、ピストンが戻る際のフルードの微調整や、システム内の圧力バランスを保つために機能します。また、ブレーキを解放したときにリザーブタンクとシリンダー間のわずかなフルードの流れを確保し、エアの混入を防ぐ役割もあります。

  1. 大きさが異なる理由:

  1. 大きい穴は、ブレーキ作動時に大量のフルードを迅速に供給する必要があるため、
    流量を確保するために大きめに設計されています。小さい穴は、微妙な圧力調整や
    エア抜きのための補助的な役割を果たすため、流量を抑えるために小さく
    作られています。大きすぎると、フルードの流れが過剰になり、圧力制御が
    不安定になる可能性があります。
  2. 設計上の目的:

    この2つの穴の組み合わせにより、ブレーキシステムは素早い応答性と安定性
    両立させています。また、エアが混入した場合でも、小さい穴を通じて
    エアがリザーブタンク側に逃げやすくなり、ブレーキの効きが安定します。

    異なるサイズの穴は、フルードの流れを最適化し、ブレーキの「遊び」や
    「硬さ」を適切に調整する役割も果たします。

リアブレーキの引きずり原因

小さい穴(コンペンセーションポート)がブレーキフルードの劣化によって詰まっていた場合、
リアブレーキの引きずりと関係がある可能性は非常に高いです。
以下にその理由とメカニズムを説明します:
1. 小さい穴(コンペンセーションポート)の役割
コンペンセーションポートは、ブレーキペダルを解放した際に
マスターシリンダー内のピストンが戻る際、ブレーキフルードが
リザーブタンクに戻るための通路です。

この穴が機能することで、ブレーキシステム内の圧力が適切に解放され、
ブレーキキャリパーやドラムのピストンが完全に緩んでブレーキパッド/シューがディスク/ドラムから離れます。
2. 小さい穴が詰まる影響
  • 圧力の解放不良:小さい穴が詰まると、ブレーキペダルを離してもマスターシリンダー内の
  • 圧力が完全に解放されず、ブレーキラインに残圧が生じます。この残圧がキャリパーや
  • ホイールシリンダーに伝わり、ブレーキパッド/シューがディスク/ドラムに軽く接触し
  • 続ける「引きずり」を引き起こします。
  • フルードの流れの阻害:詰まりによりフルードの流れが制限されると、ブレーキの
  • 応答性や解放性が低下し、引きずりが悪化する可能性があります。
マスターシリンダーのシール不良
症状との関連:
マスターシリンダー内のピストンシール(プライマリーシールまたはセカンダリーシール)
が劣化、摩耗、または損傷していると、ブレーキペダルを踏んだ際に生成された油圧が
保持されず、シール部分からフルードが内部で漏れる(バイパスする)可能性があります。

最初にペダルを踏んだ瞬間はシールが一時的に圧力を保持するためブレーキが効く
感触がありますが、踏み続けると圧力が徐々に逃げ、ブレーキ力が弱まる感覚が生じます。

原因:
長期間の使用によるシールのゴム素材の硬化やひび割れ。
ブレーキフルードの汚れや水分混入によるシール表面の腐食。
不適切なフルード使用(車種に合わないDOT規格など)によるシール劣化。

これでもかって言うほど詳しく教えてくれますね! GrokがAIで一番使いやすい気がする....

さて穴を綺麗にしていきましょう。使うのはボールペンから取り出した強度があって
細い針金部分です。

ばね部を伸ばして使います。穴をホリホリします。
根気よく続けて貫通させました。LEDの光源を使って問題なきことを確認済み。
一旦、リビルドしておきます。ゴム(Oリング部分)を追加発注してますので、
届いたら再度組み直ししておきます。ヤフオク品と今回のリビルド品のブレーキタッチや
効きがどの程度違うのかを後日確認してみたいと思ってます。

キャリパー側のメンテ
ブレーキキャリパー側もメンテしておきます。次回はセットで交換ですかね~ 
キャリパー側は綺麗です。分解して思い出しましたが2年前にブレーキの引きずり解消と
タッチ向上を目的としてシールリング類交換とピストン研磨をやっていたのでした。

ブログで全てのメンテを記録に残さなくなってきたので、
こういう記憶喪失(加齢ともいう)が発生してしましますね~(反省)

結局ブレーキ不調はマスターシリンダー側が原因だったということで一見落着です。

シール類(ゴムリング)を外して爪楊枝でカスを取り除いておきました。
メンテナンスは楽しいです。(←変態コメント)

ちなみに、メンテ嫌いな人はアリエクとかで、中華製のマスターシリンダー購入が
お勧めです。手も汚れず、悩まずポンつけできる品がありますので... 
ちょっと加工が必要ですけどね~
ブレーキペダルとつながる部分が少し長いので....
グラインダーとかで切断すれば大丈夫! 
10分もあれば切断完了します。(下の写真)
結局購入だけして使わないということで、またしても部品がストックされていく
ブログ主の秘密の倉庫がどこにあるかはカミさんにはバレてません。


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