XC60(2018年~)の走行中TV視聴を可能とする機器 全配線図と注意点

 3つの機器が地デジ視聴をサポート

我が家にやってきたXC60(2018年式、Sensusナビ搭載)の後付け機器の紹介です。

群馬のディーラから車を引き取ってくる際に、走行中にTVが見れたので、欧州車はTV視聴が可能なのか~ とお気楽に考えていたブログ主。

いやいや実は標準仕様では見れないXC60を、前ユーザーさんがサードパーティーから販売されている3機器を連携させて実現させていることが分かりました。

備忘録記事としてブログに残します。

3つの機器とは?

XC60に搭載されていた3機種は、2010年代の旧製品です。いつまで動き続けてくれるかは分かりませんが、それなりのメーカー品であるのであと5~6年は余裕で大丈夫でしょう。
2025年12月現在の**中古相場(メルカリ/Yahoo!オークション平均)をまとめました。新品はもう手に入りにくいので、中古狙いがおすすめですね。
ブログ主のXC60に実装されてい状態から、機器類を引っ張り出して写真におさめてますので参考にしてください。① INTERFACE VOLVO TYPE-RX AVインターフェース(通称:黒箱)
  • TOUCH CONTROL機能が便利! 純正タッチ信号を中継・拡張し、カスタムショートカットを追加可能。
  • TYPE-RXの設定: 取り付け時にDIPスイッチやファームウェアで「ホームボタンダブルタップ → 外部入力モード移行」をプログラム。地デジ(GEX-909DTV)のRCA信号をLVDSに変換し、即座に9インチ画面に割り込み表示。
  • 動作の流れ:ホームボタン1回押し → 純正ホーム画面に戻る(標準動作)。
  • 2回押し → TYPE-RXが信号を検知 → 外部入力(AV/地デジ)を優先表示(走行中ロックも無視)。純正Sensusのメニューから外部入力に切り替えるのはタッチ操作が多すぎてイライラしますが、この2回押し機能があれば楽々です。
  • 中古相場: 15,000〜25,000円(動作確認済み品。オプションHDMIアダプター付きなら+5,000円)
② Pioneer carrozzeria GEX-909DTV(地デジチューナー)
  • 品番: GEX-909DTV(4×4フルセグ対応)
  • 役割: 地デジ受信 + RCA出力で映像供給
    (銀色のコンパクトボックス、黄色RCA出力と4本アンテナケーブル)
  • 中古相場: 10,000〜18,000円(B-CASカード付きフルセット。フィルムアンテナ新品なら+3,000円)
③ インタープラン FMT-01II(FMトランスミッター)
  • 品番: FMT-01II(輸入車用高音質FMモジュレーター)
  • 役割: 地デジ音声をFM電波に変換し、純正ラジオ経由でスピーカー出力


FAKRAコネクタと赤白RCA入力)
  • 中古相場: 5,000〜10,000円(ハーネス付き。IRリモコンおまけ付きなら+1,000円)

総中古相場約30,000〜53,000円。施工工賃がプラスαで発生するが、DIYで自分でやれば勿論工賃はタダですね!www

2. 助手席グローブ裏の穴位置

実写施工の鍵は助手席グローブボックス裏の壁面。ここに直径3cmほどの穴(または切り欠き)が開けられ、RCAケーブル3組(黄色・赤・白×3)が束で出てきます。なぜここ? 純正ナビのLVDS信号が近いし、拡張しやすい場所だそうです。

3. GEX-909DTVが映らない地域マップ

2024〜2026年に全国で地デジ周波数再編が進んでいます。GEX-909DTV(2011年発売)は古い周波数対応なので、一部地域で映らなくなります。Pioneer公式によると、自動サーチ機能で中継局を検知しますが、再編後非対応エリアが増加中。

4.配線図

【純正ナビ本体(センターコンソール奥)】   │   ├── LVDS OUT(青いFAKRAコネクタ×2) → INTERFACE LVDS IN   └── AUX音声入力(純正Quadlockコネクタ内) → GROM(Bluetooth)音声入力
【INTERFACE XC60/V90 TYPE-RX(黒い箱)】   ├─ LVDS IN ← 純正ナビ LVDS   ├─ LVDS OUT → 純正モニター(ダッシュ中央)   ├─ HDMI IN(スマホミラーリング用・未使用?)   ├─ AV IN(黄色RCA) ← GEX-909DTV 映像出力   ├─ AV音声 IN(赤白RCA) ← GEX-909DTV 音声出力(L/R)   ├─ CAN/Powerハーネス → 車両CAN + ACC + BATT + GND   └─ TOUCH OUT → 純正タッチ信号中継
【Pioneer carrozzeria GEX-909DTV(銀箱)】   ├─ 映像出力(黄色RCA) → INTERFACE AV IN   ├─ 音声出力 L(白RCA) → INTERFACE 音声L   ├─ 音声出力 R(赤RCA) → INTERFACE 音声R   ├─ 4×アンテナ(細い同軸×4) → フロントガラスフィルムアンテナ   ├─ 電源(赤:ACC/黄:BATT/黒:GND)   └─ リモコン受光部(細い線)
【黄色いBluetooth(GROM BT3 / 類似品)】   ├─ 車両側専用ハーネス(紫+灰色コネクタ) → 助手席側純正Quadlock(AUX音声+ステアリング信号+電源)   ├─ 音声出力(赤白RCA) → 使用せず(テープ巻きされていることが多い)   ├─ FMアンテナ線(黒い細線) → FM送信用ループアンテナ(グローブボックス内などに貼ってある)   ├─ 電源(赤:ACC/黒:GND)   └─ USB充電ポート(付属の場合あり)
【電源・GNDまとめ(助手席足元)】   ├─ 赤太線 ×3本 → ACC(イグニッション)+常時電源(バッテリー)   ├─ 黒太線 ×3本 → ボディアース(金属部分にネジ止め)   └─ ヒューズ(10A~15A)×3個

FMT-01IIは地デジ音声をFMでバイパスするので、周波数設定が命。標準で3種類固定(87.7/88.7/90.0MHz)。ノイズ(ブーン音や混信)は周囲の電波干渉が原因です。周波数設定手順
  1. 手元スイッチで選択: 本体側面のスライドスイッチをONにし、ポジション1=87.7MHz、2=88.7MHz、3=90.0MHz。
  2. 純正ラジオで確認: 設定周波数に合わせ、音声がクリアかチェック。
  3. IRリモコン(おまけの場合): 本体に向けUP/DOWNボタンで微調整
    (電池CR2025)。
ノイズ対策(実践編)
ノイズ症状
原因
対策
ブーン音(低周波)
エンジン
/電源干渉
赤電源線をACC専用に変更。
アースをボディ金属にネジ止め。
混信(ラジオ局被り)
周波数重複
アプリ「FM Transmitter Finder」
で空き周波数探し。88.7MHz推奨。
音飛び
ケーブル
接触不良
RCA赤白線を再接続。
シールドテープ巻き。
全体ノイズ低減
電磁干渉
本体を金属ケースに固定。
Gain調整ダイヤルで音量50%以下。

Tips: 私の車は88.7MHz固定でノイズゼロ。渋滞時だけ周波数変えると快適です。

VOLVO TYPE-RX AVインターフェイス

 ボルボ XC90/60/40 S90 V90 HDMI/CARPLAY対応

VOLVO TYPE-RX AVインターフェースは、映像入力1系統、バックカメラ専用入力1系統です。HDMI入力対応でスマートフォン等の映像をミラーリング可能です。(別売、HD95E 標準小売価格22,000円が必要です) オプションのAVコントロールケーブルを追加すればフロントカメラも使用できるようになります。

XC90 2017(H29)/1~現行
XC60 2017(H29)/10~2021(R3)/10
XC40 2018(H30)/3~現行
V90 2017(H29)/2~現行
V60 2018(H30)/9~現行
S90 2017(H29)/2~現行
S60 2019(R1)/2~現行
※グーグル搭載車両で2021年モデルに一部不具合あり
AV視聴時にモニターをタッチするとフリーズする車両あり。

製品仕様

・HDMI入力
(HD95オプション)スマートフォン等の映像をミラーリング
・AV入力 1系統+RGB
 〔AV2/3/OUTを使う場合は別途AVコントロールが必要)
  (AV3はフロントカメラ専用に設定可能)
  ※AV切り替えは付属のスイッチで切り替え可能。
・バックカメラ入力1系統 リバース時切換え可能
・映像/音声出力 (別途AVコントロールが必要)

1系統 AV入力を外部モニターへ出力可能。
 ※インターフェイス側から、車両には音声がリンクされない。
   純正AUX付き車両の場合は、AUXから音声入力が可能。
   (AUXケーブルは別売り)

純正AUX非装着車の場合は、社外のビデオモジュレーター等を使用し、音声を入力

フルセグ地デジチューナー(GEX-909DTV)


主な特長

■長距離ドライブにも最適な「オート放送局サーチ」搭載
■4つのチューナーが捉えたそれぞれの電波を合成することで安定した視聴を
 実現する「4チューナーキャリア合成方式」採用
■地デジ放送の電波状況に応じて、12セグからワンセグへ、ワンセグから
 12セグヘと自動で切換わる「ワンセグ自動切換」を搭載
■視聴している番組と連動したデータ放送番組や、字幕放送にも対応
■見たい番組がカンタンに探せる電子番組ガイド(EPG)対応
■今お使いのTVシステム(RCAビデオ入力付)と組合わせて、
 手軽に地デジ視聴が楽しめるスタンドアローンタイプ

仕様

本体寸法:16.0 cm(W)×2.18 cm(H)×11.4 cm(D)(突起物含まず)
質量:約440g
放送方式:地上デジタル放送方式(日本)
受信チャンネル:UHF 13 ch~62 ch
アンテナケーブル長:<フロント用>5 m(4本とも)
最大消費電流:0.53 A


地デジの操作は付属リモコンから細かな操作が可能!

FMトランスミッター(FMT-01Ⅱ)

製品概要

本製品は、車載FMラジオで外部接続の音声を聴くためのユニットです。

特徴
入力のゲイン調整機能があるため、AUX入力のない車輌にステレオ入力できます。
・輸入車用FAKRAコネクター仕様の簡単接続。
 ラジオ/外部入力の切替スイッチがないため、面倒な操作がいりません。
・高音質設計・入力ゲイン調整可
・周波数を外部スイッチで選択(87.7MHz / 88.7MHz / 90.0MHz)

本製品を使用することで…
・FMT-01Ⅱは、地デジチューナーやDVDチェンジャー等の音声を
 ラジオアンテナ端子から純正システムに「直接」入力できます。
・電波を飛ばすトランスミッターとは異なり、ノイズが少なく安定した
 音声を楽しむことができます。
・通常のラジオ操作と同様、選局するだけの簡単操作です。
・設定可能な周波数は3種類。付属の手元スイッチで切り替えられます。

仕様

  • 定格電源電圧:DC 13.8V(動作電圧範囲:DC 8~16V)
  • 消費電流:35mA未満
  • 本体寸法:60×35×20mm(コネクタ部除く)
  • 動作温度:-5~60℃(凍結なきこと)
  • 動作湿度:10~85% RH(結露なきこと)

接続方法

  1. チューナに接続されているアンテナカプラを抜き、FAKRAハーネスを挿す。
  2. アンテナ側の線をアンテナ入力に、チューナ側の線をアンテナ出力に接続。
  3. ライン入力にソース音源を接続。
  4. 周波数切換スイッチを変換ハーネスを介し接続。
  5. 電源ハーネス(赤:ACC、黒:アース)を接続。
  6. 音量調整は入力ゲイン調整つまみで行う。

使用方法

有線で繋がったボタン型スイッチを押すたびにLEDランプの表示が変化。
 消灯:87.7MHz
  緑:88.7MHz(推奨周波数)
  赤:90.0MHz
設定内容は電源OFFでも記憶され、再投入時に同設定で起動。

もっと簡単に?

現状ではもっと簡単に純正のTVを走行中に観れる優れものがあるようです。
これなら外部に地デジチューナーも必要なく、フロントガラスに外付け地デジ用のアンテナも不要です。 

技術の進化は早いですな~
コードテック テレビキャンセラー CO-DEV2-VL02 core dev TVC for ボルボ
こちらの方が小型で接続もシンプルなので、どんな使い勝手なのか体験してみたい気もします。疑似体験としてはみんからの記事かな~⇒ここです。

この製品を実装する方法はここで丁寧に示されています。

その他

外部入力端子を増やしたければこちらかな~

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